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ep2
アクアは子供?
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受付嬢のシェリーのそばに行くと
「あら アクアさん、見ただけで大変過ぎて断って帰って来たのかなぁ~」
「それが………
ほんのちょっと………
やり過ぎちゃいました!
ごめんなさい。」
依頼書をそーっとシェリーに見せた。
「んんんんん」
シェリーの顔から血の気が引いて、シェリーは一瞬アクアを睨んでから、依頼書をひっ掴んで
「ちょっとこっちに来なさいよ。」
そう言って、カウンターを跳ね上げた。
「Fランクの依頼をギルド長案件にしちゃうのはあなたくらいよ」
そう言いながらアクアをギルド長の部屋の前に引っ張って行き、いきなりドアを開けた。
「シェリー ノックも無しに モゴモゴ」
「あ~ギルド長、またお菓子食べてる。奥さんに止められてるんでしょ。
言いつけますよ。」
「シェリー、そこは内緒にしてくれないかなぁ。」
「いいですけど、奥さんギルド長のお体を心配されてるんですよ。
愛妻の為にもこれからは我慢して下さいよ」
「わかった。わかった。
もう我慢するから。
で、アクアさん連れて飛び込んで来たのは?どうかした?」
「この依頼書見て下さいよ」
「Fランクのドブさらいだな」
「そこじゃ無くて、完了のサインの所です。」
「え~~~~~っ
80ユニット。
なになに『アクア様のお手を煩わせ、申し訳ありません。別途追加報酬100万Gもお受取下さい』だと~」
「アクアさんが、今朝依頼を受けて、2時間で終わらせて来たんです。」
「ちょっと、詳しく聞かせて貰おうか」
アクアは、事の顛末を詳しく話した。
「それで、私が空から降りたら、みんな『へへ~』ってひれ伏してて、お婆さんからは拝まれるし、担当者のタナーさんは『天女様』っていい出すし。
困っちゃいますよ。ね~」
「困っちゃいますよ ね~
なんて言ってる場合じゃないでしょ」
「どうしたらいいですかね」
「天女だって認めればいいんじゃないか」
「それはちょっと嫌よ。
だって天女じゃないし、嘘つきたくないわ」
「あとは、それだけのことができて当然の存在になる。
例えばAランクいやSランクの冒険者とかなら、天女説を否定出来ると思うが」
「う~ん、それも目立つわよね。取り敢えず、タナーさんやスラムの人たちは口外しないって言ってくれたから、このままってのは」
「そう長くは持たないと思うけどなぁ。
なぁシェリー」
「私の考えとしては、ランクなりの成果を、ランク以上の力を使わずにこなせるように注意するべきだと思います。
Fランクの依頼に対して、空を飛んで広範囲に大規模魔法を、しかも同時に複数展開すれば、天女と思われて当然と思います。
空を飛んだりせずに、魔法も一つずつやって、規模も2ユニット迄に抑えておけば、こんな騒ぎにならなかったはずです」
「うんうん、流石だシェリー
あ、そうだ!そうしよう」
「ギルド長、なに一人で思いついて勝手に納得してるんですか。
教えて下さいよ」
「ん ああ
これよりシェリーをアクアの教育係に任命する。
アクアは宿屋暮らしを止めてシェリーのいるシェアハウスに入る。」
アクアはポカンとして聞いていた。
「ちょっと待って下さいよギルド長。確認ですけど、それって命令なんですか?
そんな命令を出す権限があなたに有るんですか?」
「無いよ、職権乱用だな。
教育係に指名は可能だと思うが、同宿指定はパワハラ案件だな。
でもこれ以上の案は無いと思うぞ」
「アクアさんが冒険者止めて、ジンベエさんの所で暮らすのはどうですか
とか
ギルド長権限で騎士団に推薦はどうですか」
「う う う
うわ~~ん」
アクアが泣き出した。
「どうしたんだアクア急に泣き出して」
「ふぇ~~ん」
アクアはなかなか泣き止まない
「ギルド長の顔が恐いんですよ。声は大きいし、むちゃな命令するし」
シェリーは、アクアを抱き寄せ落ち着かせようとしたが、
アクアはシェリーの胸をポコポコと叩いた
「違うもん ヒック ハックさんは恐くないもん ヒック」
「じゃあ何なのよ!」
シェリーは少し苛ついて語気強めで言った。
「シェリーさん 私のこと嫌いなんだぁ~~ ふぇ~~ん
一緒に 一緒に 暮らすの
嫌なんでしょ ヒック」
「えっ あっ
いや そうじゃ無いわよ。
アクアさんのこと私が嫌いな訳ないじゃない」
「じゃあなんでジンベエさんの所に帰れとか言ったの」
「それは………わかったわ。一緒に暮らしましょう。ギルド長もそれでいいんでしょう。
但し、お菓子の件も含めて給料30%増しで手を打つわ」
「15%で頼む」
「ケチ。せめて20は出してよ。」
「わかった。20で」
「シェリーさん お給料増えたの私のおかげよね」
「へっ まぁそう言えなくはないけど、ん~そうね
後で何か買ってあげるわよ」
「わ~い」
「現金な娘ね」
「えへへ」
「アクアは、今回の件でCランクな。戦闘経験が含まれて無いが、実績としては、十分だろう。」
こうして、アクアは、Cランクとなり、180万Gを手に入れた。
Cランク以上には、冒険者カードにキャッシュレス決済機能が付与される。
今回アクアが得たお金は、この口座に入金された。
シェリーに今泊まっている宿を引き払うように言われて、一旦「かあちゃんの店」に戻り女将のマーサに事情を話して、礼を言ってから、冒険者ギルドへと戻ってきた。
「アクア、宿を引き払って来たんでしょ。荷物はどうしたの?
まさかのストレージ魔法持ち?」
「荷物は、何もないわよ。
持ち物は、今着ている旅人の服一着だけです。」
「えー 本当にそれだけ?着替も無いの?あとその下は裸なの?
下着は?」
「下着は着けてません。裸です。」
「そんなの駄目よ。胸だってこれから大きくなるだろうし、ちゃんと下着くらい着けないと。」
「フフ もう大きくはならない歳ですよ」
「何言ってるの、どう見てもあなたまだ子供じゃない。
背も伸びるし胸も大きくなるわよ」
シェリーにそう言われてアクアは「はっ」となった。
そう言えば、この世界に来てからまだ一度も自分を鏡に映して見たことが無かった。
自分はマリの体のままだと思い込んでいた。
「シェリー どこかに自分の体全体が見れる姿見は有りませんか」
「アクア あなた もしかして自分のこと鏡に映して見たこと無いの」
「はい。有りません。
何歳くらいに見えますか」
「そうね。11~13歳って所かな」
「やっぱりそうなんですね。なんか精神が肉体に引っ張られて、子供になってる気分がしてて、変だと思ってたんです。
さっきも、急に不安になって泣いちゃいましたが、演技じゃないんです。本当に。」
「あなた 自分が何歳だと思ってたの」
「32歳です」
「ブッ なにそれ。
ギルド長位の歳じゃない。
32歳でその見た目なら、長命な天女で説明がつくわよ。
本当に天女なんじゃなくて?」
「これまで私に起こったこと、聞いてくれますか?」
「ん~ いいけど、それ絶対長くなるわよね。
先に服を買いに行って、あなたは店の鏡で自分の姿を見て確認する。
それから私の家に一緒に来て、落ち着いてからその話を聞くことにするわ」
♤♡♢♧♤♡♢♧
気がついたら、他人の体に転生ですからね。
馴染むには、それなりの時間が必要ですよね。
これからは、どんどんアクアは年齢なりのキャラになっていきます。
面白く思えたら「お気に入り」登録お願いします。
「あら アクアさん、見ただけで大変過ぎて断って帰って来たのかなぁ~」
「それが………
ほんのちょっと………
やり過ぎちゃいました!
ごめんなさい。」
依頼書をそーっとシェリーに見せた。
「んんんんん」
シェリーの顔から血の気が引いて、シェリーは一瞬アクアを睨んでから、依頼書をひっ掴んで
「ちょっとこっちに来なさいよ。」
そう言って、カウンターを跳ね上げた。
「Fランクの依頼をギルド長案件にしちゃうのはあなたくらいよ」
そう言いながらアクアをギルド長の部屋の前に引っ張って行き、いきなりドアを開けた。
「シェリー ノックも無しに モゴモゴ」
「あ~ギルド長、またお菓子食べてる。奥さんに止められてるんでしょ。
言いつけますよ。」
「シェリー、そこは内緒にしてくれないかなぁ。」
「いいですけど、奥さんギルド長のお体を心配されてるんですよ。
愛妻の為にもこれからは我慢して下さいよ」
「わかった。わかった。
もう我慢するから。
で、アクアさん連れて飛び込んで来たのは?どうかした?」
「この依頼書見て下さいよ」
「Fランクのドブさらいだな」
「そこじゃ無くて、完了のサインの所です。」
「え~~~~~っ
80ユニット。
なになに『アクア様のお手を煩わせ、申し訳ありません。別途追加報酬100万Gもお受取下さい』だと~」
「アクアさんが、今朝依頼を受けて、2時間で終わらせて来たんです。」
「ちょっと、詳しく聞かせて貰おうか」
アクアは、事の顛末を詳しく話した。
「それで、私が空から降りたら、みんな『へへ~』ってひれ伏してて、お婆さんからは拝まれるし、担当者のタナーさんは『天女様』っていい出すし。
困っちゃいますよ。ね~」
「困っちゃいますよ ね~
なんて言ってる場合じゃないでしょ」
「どうしたらいいですかね」
「天女だって認めればいいんじゃないか」
「それはちょっと嫌よ。
だって天女じゃないし、嘘つきたくないわ」
「あとは、それだけのことができて当然の存在になる。
例えばAランクいやSランクの冒険者とかなら、天女説を否定出来ると思うが」
「う~ん、それも目立つわよね。取り敢えず、タナーさんやスラムの人たちは口外しないって言ってくれたから、このままってのは」
「そう長くは持たないと思うけどなぁ。
なぁシェリー」
「私の考えとしては、ランクなりの成果を、ランク以上の力を使わずにこなせるように注意するべきだと思います。
Fランクの依頼に対して、空を飛んで広範囲に大規模魔法を、しかも同時に複数展開すれば、天女と思われて当然と思います。
空を飛んだりせずに、魔法も一つずつやって、規模も2ユニット迄に抑えておけば、こんな騒ぎにならなかったはずです」
「うんうん、流石だシェリー
あ、そうだ!そうしよう」
「ギルド長、なに一人で思いついて勝手に納得してるんですか。
教えて下さいよ」
「ん ああ
これよりシェリーをアクアの教育係に任命する。
アクアは宿屋暮らしを止めてシェリーのいるシェアハウスに入る。」
アクアはポカンとして聞いていた。
「ちょっと待って下さいよギルド長。確認ですけど、それって命令なんですか?
そんな命令を出す権限があなたに有るんですか?」
「無いよ、職権乱用だな。
教育係に指名は可能だと思うが、同宿指定はパワハラ案件だな。
でもこれ以上の案は無いと思うぞ」
「アクアさんが冒険者止めて、ジンベエさんの所で暮らすのはどうですか
とか
ギルド長権限で騎士団に推薦はどうですか」
「う う う
うわ~~ん」
アクアが泣き出した。
「どうしたんだアクア急に泣き出して」
「ふぇ~~ん」
アクアはなかなか泣き止まない
「ギルド長の顔が恐いんですよ。声は大きいし、むちゃな命令するし」
シェリーは、アクアを抱き寄せ落ち着かせようとしたが、
アクアはシェリーの胸をポコポコと叩いた
「違うもん ヒック ハックさんは恐くないもん ヒック」
「じゃあ何なのよ!」
シェリーは少し苛ついて語気強めで言った。
「シェリーさん 私のこと嫌いなんだぁ~~ ふぇ~~ん
一緒に 一緒に 暮らすの
嫌なんでしょ ヒック」
「えっ あっ
いや そうじゃ無いわよ。
アクアさんのこと私が嫌いな訳ないじゃない」
「じゃあなんでジンベエさんの所に帰れとか言ったの」
「それは………わかったわ。一緒に暮らしましょう。ギルド長もそれでいいんでしょう。
但し、お菓子の件も含めて給料30%増しで手を打つわ」
「15%で頼む」
「ケチ。せめて20は出してよ。」
「わかった。20で」
「シェリーさん お給料増えたの私のおかげよね」
「へっ まぁそう言えなくはないけど、ん~そうね
後で何か買ってあげるわよ」
「わ~い」
「現金な娘ね」
「えへへ」
「アクアは、今回の件でCランクな。戦闘経験が含まれて無いが、実績としては、十分だろう。」
こうして、アクアは、Cランクとなり、180万Gを手に入れた。
Cランク以上には、冒険者カードにキャッシュレス決済機能が付与される。
今回アクアが得たお金は、この口座に入金された。
シェリーに今泊まっている宿を引き払うように言われて、一旦「かあちゃんの店」に戻り女将のマーサに事情を話して、礼を言ってから、冒険者ギルドへと戻ってきた。
「アクア、宿を引き払って来たんでしょ。荷物はどうしたの?
まさかのストレージ魔法持ち?」
「荷物は、何もないわよ。
持ち物は、今着ている旅人の服一着だけです。」
「えー 本当にそれだけ?着替も無いの?あとその下は裸なの?
下着は?」
「下着は着けてません。裸です。」
「そんなの駄目よ。胸だってこれから大きくなるだろうし、ちゃんと下着くらい着けないと。」
「フフ もう大きくはならない歳ですよ」
「何言ってるの、どう見てもあなたまだ子供じゃない。
背も伸びるし胸も大きくなるわよ」
シェリーにそう言われてアクアは「はっ」となった。
そう言えば、この世界に来てからまだ一度も自分を鏡に映して見たことが無かった。
自分はマリの体のままだと思い込んでいた。
「シェリー どこかに自分の体全体が見れる姿見は有りませんか」
「アクア あなた もしかして自分のこと鏡に映して見たこと無いの」
「はい。有りません。
何歳くらいに見えますか」
「そうね。11~13歳って所かな」
「やっぱりそうなんですね。なんか精神が肉体に引っ張られて、子供になってる気分がしてて、変だと思ってたんです。
さっきも、急に不安になって泣いちゃいましたが、演技じゃないんです。本当に。」
「あなた 自分が何歳だと思ってたの」
「32歳です」
「ブッ なにそれ。
ギルド長位の歳じゃない。
32歳でその見た目なら、長命な天女で説明がつくわよ。
本当に天女なんじゃなくて?」
「これまで私に起こったこと、聞いてくれますか?」
「ん~ いいけど、それ絶対長くなるわよね。
先に服を買いに行って、あなたは店の鏡で自分の姿を見て確認する。
それから私の家に一緒に来て、落ち着いてからその話を聞くことにするわ」
♤♡♢♧♤♡♢♧
気がついたら、他人の体に転生ですからね。
馴染むには、それなりの時間が必要ですよね。
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