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幼少の時
1.6 戦も終盤、です。
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俺は驚いていた。部隊が隠れていた………場所に。
「もり、だったのか………」
「え、そんなとこ驚いてたのかよ」
「だいじなこと、です」
「いや、あんま変わらないと思うけど………」
まあ、いい。いつまでも驚いているわけにもいかない。まあ、対処することなく、解決するだろうがな。
少し離れた後方にいた、信秀の部隊が動いたのだ。
練度も高く、敵が気付いた時には側面から突撃している頃だった。
敵の伏兵部隊は、対処できずに、数を減らしていく。
「父上は、やはり凄いな……」
どこか、憂いを含んだような顔で、そう呟く声が隣から聞こえた。
「あにうえ、こちらもそろそろ、けっちゃくです」
「………ああ」
部隊前方から、敵将を打ち取った声が聞こえた。
敵は瓦解し、逃げるか降伏した。
戦は、此方の勝利。
敵は主力を倒され降伏。
完全に制圧された。
と言っても、信秀に賛同できない国人衆が反乱を起こしたもので、成果というのもそいつらが支配してた土地や物くらいだった。
「また、きた……」
「信勝ーー!!」
「なんですか?あにうえ」
ここ最近、信広が信勝の部屋に来ることが多くなったのだ。
理由は………。
「匿ってくれ!平手のおっさんがやばいんだ!お前なら、わかるだろう?」
これだ。
先日の戦で、戦功をあげた信広は、今までの扱いから一変した。
一部では、次期当主になるのではないか、との声も上がっているらしいな……。いいぞ、もっとやれ!
「ぼく、いっしゃい。よく、わかんにゃい」
「信広様、信勝様はまだ1歳ですぞ!そんな方に頼るなど……。もっと、信秀様の子としての自覚をですな」
その後も、長く説教が続いたようだ。
と、この日の晩に聞いた。
信勝は、平手が現れ喋り出した途端に、障子を閉めきっていた。
そう言えば、信勝には、最近天敵が出来た。
「勘重郎!」
閉めていた、障子を破壊するような勢いで開け放ったこいつだ。
黒髪のセミロングを持つ、この女だ。
「どうしました?」
「街に行きましょ!」
「いやです」
「早く準備しなさい!置いて行くわよ」
「だから……」
「あら?服も着てるし、準備できてるようね。ほら、行くわよ」
こいつは話を聞かないのだ。
しかし、どこで気に入られたのか、毎日のように、街へと連れてかれる。
そんなこいつの名前は……。
「ほら、姉について来なさい!」
織田信長だ………。
「もり、だったのか………」
「え、そんなとこ驚いてたのかよ」
「だいじなこと、です」
「いや、あんま変わらないと思うけど………」
まあ、いい。いつまでも驚いているわけにもいかない。まあ、対処することなく、解決するだろうがな。
少し離れた後方にいた、信秀の部隊が動いたのだ。
練度も高く、敵が気付いた時には側面から突撃している頃だった。
敵の伏兵部隊は、対処できずに、数を減らしていく。
「父上は、やはり凄いな……」
どこか、憂いを含んだような顔で、そう呟く声が隣から聞こえた。
「あにうえ、こちらもそろそろ、けっちゃくです」
「………ああ」
部隊前方から、敵将を打ち取った声が聞こえた。
敵は瓦解し、逃げるか降伏した。
戦は、此方の勝利。
敵は主力を倒され降伏。
完全に制圧された。
と言っても、信秀に賛同できない国人衆が反乱を起こしたもので、成果というのもそいつらが支配してた土地や物くらいだった。
「また、きた……」
「信勝ーー!!」
「なんですか?あにうえ」
ここ最近、信広が信勝の部屋に来ることが多くなったのだ。
理由は………。
「匿ってくれ!平手のおっさんがやばいんだ!お前なら、わかるだろう?」
これだ。
先日の戦で、戦功をあげた信広は、今までの扱いから一変した。
一部では、次期当主になるのではないか、との声も上がっているらしいな……。いいぞ、もっとやれ!
「ぼく、いっしゃい。よく、わかんにゃい」
「信広様、信勝様はまだ1歳ですぞ!そんな方に頼るなど……。もっと、信秀様の子としての自覚をですな」
その後も、長く説教が続いたようだ。
と、この日の晩に聞いた。
信勝は、平手が現れ喋り出した途端に、障子を閉めきっていた。
そう言えば、信勝には、最近天敵が出来た。
「勘重郎!」
閉めていた、障子を破壊するような勢いで開け放ったこいつだ。
黒髪のセミロングを持つ、この女だ。
「どうしました?」
「街に行きましょ!」
「いやです」
「早く準備しなさい!置いて行くわよ」
「だから……」
「あら?服も着てるし、準備できてるようね。ほら、行くわよ」
こいつは話を聞かないのだ。
しかし、どこで気に入られたのか、毎日のように、街へと連れてかれる。
そんなこいつの名前は……。
「ほら、姉について来なさい!」
織田信長だ………。
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