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第1章
カゲぼうし
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カゲと言うのはもちろんあだ名で、本名は篠崎慎(しのざきつつむ)。
僕がこの世界に来た理由は、親に捨てられ、拾ってくれた親戚たちにもいじめられ、表側を嫌いになった。というか人自体が大嫌いになった。
誰も信じることができない。僕は一人だ。僕の心は闇の中。誰も癒やしてくれる人なんていなかった。
そんな時、僕はこの世界にやって来た。親も親戚もいない、何もかもが自由だって知った時はとても嬉しかった。
でも、それは一瞬のことで。気分はすぐに落ち込んだ。当たり前だ。今まで闇に沈んでいたのだから。
僕は空に向かって言った。
「誰か助けてくれよ……」
それから思いっきり叫んだ。
「助けてくれよ!!」
しばらく僕はその場に立ち尽くしていた。もう何もする気がなかった。
「大丈夫かい?話しならゆっくり聞いてあげるよ」
あの時の僕は、いきなり声をかけられてびっくりしたし、誰も信じることができなかったからその人のことを睨みつけた。
また僕を脅そうとしている。そう思った。
「よっぽどの人見知りかな?人嫌いかな?でもこの世界には君と同じ人ばっかりいるから、大丈夫」
大丈夫?どこが?
「どこが……どこが大丈夫なんだよ…」
怒りを込めて言ってやった。
「じゃぁ、俺の今から言う事、ちゃんと頭に入れてね」
僕がこの世界に来た理由は、親に捨てられ、拾ってくれた親戚たちにもいじめられ、表側を嫌いになった。というか人自体が大嫌いになった。
誰も信じることができない。僕は一人だ。僕の心は闇の中。誰も癒やしてくれる人なんていなかった。
そんな時、僕はこの世界にやって来た。親も親戚もいない、何もかもが自由だって知った時はとても嬉しかった。
でも、それは一瞬のことで。気分はすぐに落ち込んだ。当たり前だ。今まで闇に沈んでいたのだから。
僕は空に向かって言った。
「誰か助けてくれよ……」
それから思いっきり叫んだ。
「助けてくれよ!!」
しばらく僕はその場に立ち尽くしていた。もう何もする気がなかった。
「大丈夫かい?話しならゆっくり聞いてあげるよ」
あの時の僕は、いきなり声をかけられてびっくりしたし、誰も信じることができなかったからその人のことを睨みつけた。
また僕を脅そうとしている。そう思った。
「よっぽどの人見知りかな?人嫌いかな?でもこの世界には君と同じ人ばっかりいるから、大丈夫」
大丈夫?どこが?
「どこが……どこが大丈夫なんだよ…」
怒りを込めて言ってやった。
「じゃぁ、俺の今から言う事、ちゃんと頭に入れてね」
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