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第7話
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あれから3時間経つ
相手を誘うような深い息切れをしていたが
快楽に溺れ続けた俺にも自我が蘇る。
「っく…。ぐず…。」
なんの意味も持たない涙。
それでも流さずにはいられない。
「良く耐えたね。
私の我が儘に付き合わせて本当にすまない。
私が不甲斐ないばかりに。」
謝らないで
「大丈夫ですよ。父さん。
僕は父さんにあってなかったらなくなってた命です。
それを救い出してくれたんだから。
それに僕は父さんを誇りに思ってます。
だから父さんの面子も潰したくない。
それに母さんもこんな僕を育ててくれたんです。
母さんの分も僕は生きたい。
いきる力を与えてくれた父さんと母さんのためにも
『春日』に恥じないために頑張ります」
俺は父と肩を並べるぐらい立派な弁護士になる。
そして証明する。
αはΩ性が発するフェロモンにより無我夢中でΩ性を犯す事がほとんどだ。
よってαの体力に逆らえるはずのないΩは性犯罪に巻き込まれる。
そしてその罪はそのままΩ性に着せられる。
だから何においても劣るΩ性を守れるのはもはや権力でも覆せる法しかないと。
「お前のためにも早く番を探してやるから。」
と父が言う。
番…。
Ωには唯一薬を使わなくても発情期を抑えられる方法が1つだけある。
それが『番』だ。
誰がいつそんな名前をつけたのかはさだかではないが番になることで発情期を迎えることはなくなる。
しかしその番には条件があり、相手と性行為してうなじに噛み痕をつけてもらうことだ。
さらに相手はα性に限る。
そうすることで番が成立したαにしかフェロモンが感じなくなる。
αも番以外のフェロモンを感じないからΩを虫除けとして扱うことも多い。
いや、この場合は自身が虫にならないためが的を射ているだろうか。
それでもαとΩでは番の重要度が違う。
αは何人にでも番にできるが
Ωは首が1つしかない。
それは一生に一度という意味に繋がる。
時にはお互いが本当に愛しあい、「運命の番」という人もいるが正直俺は信じてない。
ただたとえ政略的な行為でも
俺は父に迷惑をかけないですむなら
家のためになるなら
何だってするのだろう。
相手を誘うような深い息切れをしていたが
快楽に溺れ続けた俺にも自我が蘇る。
「っく…。ぐず…。」
なんの意味も持たない涙。
それでも流さずにはいられない。
「良く耐えたね。
私の我が儘に付き合わせて本当にすまない。
私が不甲斐ないばかりに。」
謝らないで
「大丈夫ですよ。父さん。
僕は父さんにあってなかったらなくなってた命です。
それを救い出してくれたんだから。
それに僕は父さんを誇りに思ってます。
だから父さんの面子も潰したくない。
それに母さんもこんな僕を育ててくれたんです。
母さんの分も僕は生きたい。
いきる力を与えてくれた父さんと母さんのためにも
『春日』に恥じないために頑張ります」
俺は父と肩を並べるぐらい立派な弁護士になる。
そして証明する。
αはΩ性が発するフェロモンにより無我夢中でΩ性を犯す事がほとんどだ。
よってαの体力に逆らえるはずのないΩは性犯罪に巻き込まれる。
そしてその罪はそのままΩ性に着せられる。
だから何においても劣るΩ性を守れるのはもはや権力でも覆せる法しかないと。
「お前のためにも早く番を探してやるから。」
と父が言う。
番…。
Ωには唯一薬を使わなくても発情期を抑えられる方法が1つだけある。
それが『番』だ。
誰がいつそんな名前をつけたのかはさだかではないが番になることで発情期を迎えることはなくなる。
しかしその番には条件があり、相手と性行為してうなじに噛み痕をつけてもらうことだ。
さらに相手はα性に限る。
そうすることで番が成立したαにしかフェロモンが感じなくなる。
αも番以外のフェロモンを感じないからΩを虫除けとして扱うことも多い。
いや、この場合は自身が虫にならないためが的を射ているだろうか。
それでもαとΩでは番の重要度が違う。
αは何人にでも番にできるが
Ωは首が1つしかない。
それは一生に一度という意味に繋がる。
時にはお互いが本当に愛しあい、「運命の番」という人もいるが正直俺は信じてない。
ただたとえ政略的な行為でも
俺は父に迷惑をかけないですむなら
家のためになるなら
何だってするのだろう。
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