実験クラブの二人

廣瀬純七

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保健室

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「と、とにかく、まずは保健室に行こう!」  

直子(中身は直人)は震える手でスカートを抑えながら、必死で冷静になろうとした。一方、直人(中身は直子)はネクタイをぎこちなく直しながら、自分の体に違和感を覚えつつも頷いた。  

「そ、そうだね。怪我してるかもしれないし……」  

お互いの体を確認しながら、二人はふらふらと実験室を出て保健室へと向かった。  

#### **保健室にて**  

「どうしたの? そんなに焦った顔して……って、直子ちゃん? 直人くんも?」  

保健室の先生は二人の様子に首をかしげた。制服こそ違えど、どこか落ち着かない様子の二人を見て、すぐに異変に気づいた。  

「じ、実験中に爆発があって、それで……ちょっと頭を打ったかもしれません!」  

直人(中身は直子)が咄嗟に取り繕う。  

「大丈夫? とりあえず座って、怪我を見せてちょうだい。」  

二人は並んで椅子に座り、先生にそれぞれ手当てを受けることになった。  

「うん、特に大きな外傷はないみたいね。頭を打ったなら、しばらく安静にして様子を見ることね。」  

先生はそう言いながら、冷たい湿布を二人の額に貼ってくれた。  

「……ありがとうございます。」  

直人(中身は直子)は慣れない自分の声に少し戸惑いながらお礼を言う。一方の直子(中身は直人)は、慣れない女子の制服のシャツの感触に違和感を覚えながら、ただ黙って頷いた。  

#### **顧問の先生の説教**  

保健室を出た二人が実験室に戻ると、すでに科学クラブの顧問の**田辺先生**が腕を組んで待っていた。  

「お前たち……」  

その低い声に、二人は思わず背筋を伸ばす。  

「実験中に爆発事故を起こすなんて、どういうつもりだ!」  

「す、すみません……」  

「実験は慎重に行うべきものだ! それをいい加減にして、危険な目に遭うなんて言語道断だぞ!」  

田辺先生は険しい表情で二人を見つめた。  

「今回は怪我が軽く済んだからよかったものの、大事故になっていた可能性もあるんだぞ! もし次にこんなことが起こったら、科学クラブの活動を停止させるからな!」  

「えええっ!? そ、それは困ります!」  

直人(中身は直子)が思わず声を上げる。しかし、田辺先生は厳しい目を緩めなかった。  

「だったら、次からはもっと慎重にやれ! 実験は遊びじゃないんだ!」  

先生の怒りが収まるまで、二人はただ黙って頭を下げるしかなかった——。  
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