実験クラブの二人

廣瀬純七

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朝の異変

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朝日がカーテンの隙間から差し込み、直人(中身は直子)はゆっくりと目を覚ました。  

「ん……?」  

なんだか体が妙に重い。そして、下半身に違和感がある。  

「……え?」  

布団の中で恐る恐る手を伸ばし、確認する。  

「……な、なにこれ!?」  

まさかの"朝だち"。  

「ちょ、ちょっと待って!? え、これが男の……!? うそ、どうしたらいいの!?!?」  

パニックになりながら布団をかぶり直すが、どうにも収まる気配がない。  

(や、やばい、これどうすればいいの!? 直人は毎朝こんなのと戦ってたの!?)  

心臓がドキドキしながら、恐る恐るスマホを手に取り、LINEを開く。  

**直人(中身は直子):**  
『直人!! これどうしたらいいの!?!?』  

数秒後、返信が来た。  

**直子(中身は直人):**  
『……何が?』  

**直人(中身は直子):**  
『なにが、じゃないよ! 朝起きたら……その……下がアレが!!!』  

**直子(中身は直人):**  
『あー……それな。気にしなくていい。ほっとけばそのうち収まる』  

**直人(中身は直子):**  
『気にしないとか無理だから!! なんかすごい違和感あるし、これ普通なの!?』  

**直子(中身は直人):**  
『普通だよ。むしろ健康な証拠』  

**直人(中身は直子):**  
『健康の証拠って……』  

なんだか納得できないまま、スマホを握りしめたまま布団の中で固まる直子。  

(男の体って……本当に大変なんだ……)  

一方、直子(中身は直人)は女子の体の朝の感覚に慣れないながらも、LINEの向こうで慌てふためく直子の様子を想像してクスッと笑っていた。  


朝食の時間、直子の家。  

「昨日は部屋から出てこなかったけど、お風呂入ってないわよね?」  

直子の母親がふとした口調で言った。  

(うっ……どうしよう)  

直子の体の直人は気まずくなりながら、ご飯を口に運ぶ。  

「……うん」  

「それはいいけど、ちゃんと下着は着替えたの?」  

直人(直子の体)は思わず箸を止めた。  

(し、下着!? そんなの考えてなかった……)  

でも、ここで「着替えてない」と言えば余計な詮索をされるかもしれない。  

「うん……着替えたよ」  

なんとか返事をすると、母親は安心したようにうなずいた。  

「ならいいけど。女の子なんだから、清潔にしないとダメよ?」  

「は、はい……」  

(ヤバい……俺、昨日のまま……)  

食事を終えた直人(直子の体)は、すぐにスマホを取り出し、LINEを開いた。  

**直人(直子の体):**  
『なあ……女って下着って毎日替えるのか?』  

数秒後、返信が来る。  

**直子(直人の体):**  
『はぁ!? 何聞いてるのよ!? 当たり前でしょ!!』  

**直人(直子の体):**  
『やっぱり……』  

**直子(直人の体):**  
『ちょっと待って!? まさか昨日から着替えてないの!?』  

**直人(直子の体):**  
『……うん』  

**直子(直人の体):**  
『最悪!! いいから早く来て!!』  

直人(直子の体)はLINEを見ながらため息をついた。  

(……やっぱり女の体って大変だ……)  

一方、直人の体の直子は、まだパジャマ姿のままベッドの上で悶絶していた。  

(男子は毎日下着替えなくても平気なの!? 早く来なさいよ、バカ直人!!)  

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