紅蓮の獣

仁蕾

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紫雲の章

23

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 龍馬の目の前に出された右手には、ビー玉ほどの孔雀石の精霊玉。龍馬の両耳を飾るピアスと同じ宝石だ。
「ヒガ様…それ…」
「我らの『始まりの子』の欠片を加工した物だ」
 ヒガディアルの服の下にも、小さな首飾りとして隠れている。
「どうされるんですか?」
 どうにか立ち直った望が声を掛ければ、ヒガディアルの眦が細まり、口角が持ち上がった。
 その穏やかさが、逆に怖い。
「私とククルカンの力を注いだこれを封印の媒体にする」
「…と言うと?」
「アイリーンに埋め込み、竜の力を封じる。安心おし…制御不能な力だけ封じる故、戦闘能力自体は今までと変わらぬ」
「ですが…どうやって…?」
 望が更に問えば、ヒガディアルは笑みを深めるだけ。言葉に出来ない何かを感じ取り、龍馬も望も口元を引き攣らせた。
「さあ、選手交代だ」
 すぐ終わる。
 ヒガディアルが一歩踏み出した瞬間、アイリーンは鎖を纏いながらもヒガディアルへと牙を向けた。
「あっ」
 危ない。
 その言葉を紡ぐ間も無く、ヒガディアルの手が襲い来た竜の鼻面をその手のひらで受け止めた。
 その衝撃なのか、強い風が一瞬だけ吹き抜けた。
「元気が良いのはいい事だが、おいたが過ぎるのはいただけんぞ、アイリーン?」
 顎を掴み取り、引き倒す。その些細な動作で、巨大な竜体が地面に窪みを作った。
「ひえっ」
「えげつない…」
 龍馬は悲鳴を上げ、望はそっと視線を逸らす。
 ヒガディアルは頭の近くに膝を着くと、手にしていた小さな宝石を摘み上げ、ふっと息を吹きかけて目を回す竜の額に押し付けた。
「我が子は汝が器と成りて、汝と共に生を歩むだろう。 とわ 永久に、とこしえ永久に…」
 それはアイリーンにだけ聞こえた祈りの言葉。
 宝石は淡い光を纏って、竜の中へと消えた。同時に竜は意識を失い、その巨躯を少しずつ縮めて行く。完全にアイリーンの姿へと戻ると、龍馬と望は倒れるアイリーンへと歩み寄った。望は膝を付き、アイリーンの呼吸と脈を確かめて安堵の息を吐き出した。
「龍馬、帝王…有難う御座います…」
「気にする事は無い。実を言うと、私もアイリーンに賭けていた。彼の意思が強靭だったからこそ出来た事だ」
 そう笑うヒガディアルに、望は再度礼を言うと、突然意識を失った。
「望さん!?」
 龍馬は、望の傾いだ体を慌てて抱き止める。目を閉じた望は、規則的な寝息を立てていた。
「病み上がりで、多大な精霊力を使用したのだ…仕方あるまい。トラスティル達を呼んで来よう」
「ごめんなさい、お願いします…」
 眉尻を下げる龍馬の頭をくしゃりと撫でると、踵を返し、扉の方へと足を向けた。

 結界を張り続けていたトラスティル達は、腕に掛かる負担が急に無くなった事を感じ、首を傾げた。
「どうしたのかしら…」
「片付いたのか?」
「予想以上にはえーな…」
 負荷が無くなったとは言え、結界を解く訳にはいかない。中を確かめる事も出来ず、どうしたものかと逡巡していると、扉が静かに開き、ヒガディアルが顔を出した。
「帝王」
「トラスティルよ、事は片付いた。中で望とアイリーンが眠りに就いている故、急ぎ部屋に運べ」
「御意。ジーク」
「おう」
 ヒガディアルの言葉に、トラスティル達は結界を解く。トラスティルとジークは稽古場内へ、ティアナは泣き崩れるソニアの傍に腰を下ろした。
「ソニアちゃん…よかったわね…」
 いつになく優しい声で呟けば、ソニアは何度も頷いた。その様子を、ヒガディアルは微笑みながら見詰めていた。

   ***

 ヒガディアルと龍馬が大広間に戻った時、大半の者達は既に帰宅していたり、その場に潰れたりしていた。
龍馬は騒動の影響が無い事に安堵の息を漏らす。もし、騒動が伝播していれば、今後のアイリーンとソニアの立場が悪くなる。
 安堵すれば周りを見る余裕も出て来たのか、クッションの上で丸くなる真白を見つけ、用意されていた上座へと走った。ヒガディアルは、ゆったりとした足取りで後を追う。
 召使や兵士達は、その様子を和やかに見詰めていた。
「お帰りなさい。何処に行かれてたんですか?」
 こめかみに僅かな青筋を立てながら、手に湯気の立つ料理を持って現れたマツバに、龍馬は小さく悲鳴を上げた。
 ヒガディアルが、微笑みながらそれに答える。
「少々問題が起きて、な。その処理に追われていた」
 偽りではない。偽りではないのだが、それだけが理由ではないので、龍馬は何とも言えない。
 視線を逸らした龍馬に、何かを感じ取り、マツバは深く息を吐き出した。
「私や兵達もご一緒しても宜しいでしょうか」
「構わぬよ。忙しくて何も口にしておらんのだろう」
 マツバが王の許しが出た事を伝えれば、皆、最初は畏れ多いと首を横に振っていたが、龍馬の頑固な勧めに根負けし、遅い夕食を共にとり始める。穏やかだが程よい騒ぎ具合で、楽しい会食はそれなりの長い時間が過ぎた頃に、お開きとなった。外は既に真っ暗で、細い三日月が二つ、空に浮かんでいた。
 兵士や召使い達と楽しく後片付けをしていた龍馬だったが、ソニアに呼ばれ、後を頼んで大広間を後にする。
 二人は『ニンフェーア』に向かって階段を上っていた。
「兄さん達、『スカルラット』にいれちゃったけど…」
「あ、じゃあ、『ニンフェーア』に移そうか。ベル達も居るし、近くに居れば何かあったら直ぐに気付くから」
 ため息交じりのソニアに、龍馬は笑って答えた。
 しばらくは無言で歩いていたが、不意にソニアが立ち止まり、それに気が付いた龍馬も立ち止まる。振り返ると、そこに居たのはいつもの気丈なソニアではなく、憔悴した顔を俯かせたソニアだった。
「ソニア…?」
「…ごめんなさい」
 震えた声。俯いた顔から、キラキラと雫が落ちていくのが見えた。
「アタシ、あなたに酷い事…言った…」
 脳裏に蘇ったのは、ソニアの悲鳴にも似た叫び声。
『アンタに、肉親を失う辛さが解るって言うの!』
 ソニアは後悔していた。
 龍馬の過去を知っていたのに、感情にまかせて投げ付けた言葉の鋭さは、自分が思うよりも遥かに鋭利なものとなって龍馬の心を傷付けた筈だ、と。
「ああするしか方法が無かったのに、割り切れない自分が居た。本当に…ごめんなさい…」
 静寂が訪れ、少しの間の後に龍馬の嘆息が響いた。
「あのさ、ソニア。ソニアが謝る必要は無いよ」
 よっこいしょと階段に腰掛け、龍馬は静かに話始めた。竜体となったアイリーンと対峙していた時の事を。
「望さんはどうにかしてアイリーンを元に戻そうって、ある程度加減をしてた。…でもね、俺はさ、どうにもならなかった時…最終的にアイリーンを消そうとして力を抑えてた。救う為の加減じゃなくて、アイリーンを苦しまずに逝かせるための力の抑制…」
 思い返しながら、自分は残酷だと改めて思い知る。わざわざ、ソニアに言う必要性など無いのだ。だが、龍馬は、知っていて欲しかった。
 自分が仕えている無神族帝王は、必要とあらば仲間すら切り捨てる非情性を有しているのだと。それが嫌なら、自分に仕えなければ良い。仕え続けるのなら、覚悟だけはして欲しかった。
「それで、あなたはまた傷を押し隠すのね…モナルカ帝王…」
 顔を上げだソニアは寂しそうな笑みを浮かべ、龍馬の隣に腰を下ろした。
「冷静に考えれば誰だってそうするわ…特に、あなたは帝王だもの。あたしだって同じ立場だったら、同じ事を考える。…そうね…伝えるべきは『ごめんなさい』じゃないわ。―…有難う、兄を救ってくれて…」
 穏やかな微笑みで、膝上で頬杖をついてこちらを見る龍馬の頭に、そっと手を乗せた。龍馬も金の目を細めて微笑んだ。
「さ、そろそろ行きましょう。この分だと、望は目を覚ましてそうだわ」
「あー、否定できない」
 二人は苦笑を浮かべながら腰を上げ、再び足を進め始める。
 『スカルラット』を覗き込めば、案の定ベッドに寝ていたのはアイリーンだけ。望はソファーに座り込み、何かを行っていた。
「望さん、もう起きていいの?」
 龍馬が声を掛ければ、望はひらりと手を振り「へーき、へーき」と軽い返事で応えた。
 上の空な様子に、龍馬とソニアは首を傾げながらソファーへと近付いた。
 テーブルの上に散乱するのは、何かが描かれた紙の数々。一枚を手に取り見てみると、それは明らかにウェディングドレス。
「ぶはっ!」
 ソファーに撃沈すれば、紙がひらひらと再びテーブルの上へ。しかし、望は撃沈した龍馬を気に留める事無く、唸りながら紙にペンを走らせている。
「あ、もしかして、龍馬の婚礼衣裳?」
 ソニアも一枚手に取り、望に話し掛けた。
「そうだよ。俺達の世界のドレス。参考にでもと思ってさ」
 そう言いながらもサラサラと描き上げ、また一枚、テーブルへと放られる。
「よくそんな色んな種類のドレス覚えてるね…」
「うん、カタログとか見るの好きだったからね」
 ふーん…と気のない返事をしながら、他人事のようにその光景に目を向けていた。
 ソニアもペンを取り、紙に描き始める。
「クレアートでは、こういうのがあるわよ。望が描いているのは全部女用だし、まあ…着れなくは無いでしょうけど本人が凄く嫌そうだものね。こっちじゃ、男同士も婚礼の儀をするから、男でも着れるようになってるのよ」
 確かに、男が着ても違和感がないようにも見えるが、それでもやはり女性的な柔らかな印象は否めない。
「ふーん、いいね。でも、やっぱ飾りっ気が無い感じ?この下は、こんな風にして…」
「だったら、これとこれの間をこうするべきだわ」
「なら、これをこう伸ばして…」
 あーだこーだと目の前で繰り広げられる討論だが、龍馬的にはあまり耳に入れたくない。
 二人の構想が合い始めたのか、討論にそれほど長い時間は掛からなかった。
「でーきた」
「うん、良いんじゃないかしら」
 描き上がった物をみて、望もソニアも満足そうに頷いている。
 望はしばらくその紙を眺めていたが、時計を見て大きな伸びをしながら散らばった紙の群れを片し始めた。
「大分いい時間だけど…眠る所無いね…」
「そうね…あたしはベルの隣にでも眠るわ」
「俺らは…此処で良いか」
 望の言葉に、龍馬は特に反対する理由が無いので頷いた。
「じゃ、お休みなさい」
「おやすみー」
「お休み」
 就寝の挨拶をして、ソニアは『スカルラット』の扉を静かに閉じた。
「何か飲む?」
「んー…紅茶、アイスで」
「了解」
 望は備え付けの簡易キッチンへ姿を消すと、数分後、アイスティー二つとスコーン数個をトレイに乗せて戻って来た。
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