9 / 97
第1章
1
しおりを挟む
パチパチと薪の爆ぜる音で、康泰はゆっくりと意識を浮上させた。
視界の端でミオンが何かしているのに気が付いた。ちらりと視線を向ければ、ミオンも気が付いたらしく「おはようございます」と微笑んだ。
「…おはよう、ございます」
自分の声が最後に聞いたものより若返っているのに気が付く。
視線だけで周囲を確認し、そこが住み慣れた自宅ではない事に気付くのと同時にああそうかと自分の生が終わったのだと理解した。
「お体の具合はどうですか?」
ミオンは手作業をやめて歩いてくると、ベッドサイドにある椅子に腰かけた。
「…ああ、問題ない。ここは…」
「かつてのお約束、お守り下さり…ありがとうございます…そして、人の輪廻から攫ってしまい…」
「ああ、謝罪は要らない」
力の入りにくい手を持ち上げ、ミオンの言葉を遮った。先手を打たれ、ミオンはぐっと息を詰めて言葉を呑んだ。
「俺が言い出した約束だから、礼だけ貰っとく…」
よいしょとふらふらとしながら体を起こせば、ミオンがすかさずそれを支え、背中にクッションを入れ込んだ。
「…ありがとうございます」
泣きそうな顔で笑みを作りながら再度呟かれた礼の言葉に、康泰はふふっと笑うと「どういたしまして」と返した。
「ところで、俺、人間?魔族?」
自分の手の平や体を見る限り、人間のようだけどと首を傾げれば、ミオンは小さく頷いて見せた。
「勝手ながら、生前と変わらぬお姿…お約束が成立した時の年齢に設定をして玉体を形成いたしました。ただ、冥幻魔界で過ごすには、人間の体ではすぐに砕けてしまいますゆえ、人間より体力などの能力値を底上げしております」
空気中に魔力が飛散しており、それを人間が微量でも吸ってしまうと死に至るのだとミオンは言う。
「…まあ、過ごし易くなってるなら問題はないか。…リィ…俺の犬は…」
「こちらに…」
ミオンが自身の膝に乗せたのはアンティーク調の鳥籠。中に眠るのは、柔らかい毛に覆われている小さな姿。
「おこじょ?」
「魂の調整を行いましたら、このようなお姿に…申し訳ございません…」
黒のラブラドール・レトリバーだった康泰の愛犬リィは、黒い毛並のおこじょへと変容を遂げていた。
―きゅ、きゅう?
鳥籠の隙間から懸命に手を伸ばし、康泰へ触れようとする姿の愛らしい事。
ミオンが鳥籠を開けば、隙間から長い体躯がするりと飛び出し、ちょこまかと動いて康泰の肩に駆け上がった。
「もふもふ…」
擦り寄ってきた小さな頭に頬を摺り寄せる。
「あと二日ほどすれば、お体の怠さもとれて冥幻魔界の空気に馴染むと思います。それまでは安静にしてくださいね?」
「善処する」
予想通りの返答にミオンは苦笑を漏らすと、腰を上げ、鳥籠を床に置いた。
「わたくしは少々用事を済ませて参ります。シュノア」
「失礼いたします」
ミオンが扉に向かって呼びかければ、一人の男が入室してきた。肌は日に焼けたように浅黒く、雪のように白く腰まである長い髪はひとつに結われている。切れ長の双眸は、真紅と紺碧のオッドアイ。その体躯は華奢なように見えて、しっかりと鍛え上げられている。
「この者はシュノア・ベルティーと申します。本日より、閣下の護衛とお世話係としてお傍に置いてください。わたくしのツガイでございますゆえ、閣下を裏切るような真似は決していたしません」
「魔皇の近衛として勤めておりましたが、現在、諸事情により任を退いております。シュノア、とお呼びください」
無表情かと思われた男はゆったりと笑みを浮かべ、恭しくその頭を垂れた。
「ツガイ…」
ぽつりと呟いたそれは、何やら打ち合わせをいているミオンたちに届く事はなかった。
「では、また後ほど伺います」
ミオンの背を見送り、康泰はシュノアと二人で部屋に残された。
「さて、シュノアさん、ちょっとお話をしましょう」
康泰に勧められるがまま、シュノアはミオンが座っていた椅子に腰を下ろす。
「何をお話しいたしましょうか?」
首を傾げたシュノアに、康泰は「気になったんですけど…」口を開いた。
「凄くくだらないだろうなとは自覚があるんですが…」
「何なりと」
穏やかな口調で返され、本当に聞くべきなのか迷ったが、ずっと気になってしまうよりは聞いてしまえと決意する。
「あー…ミオンさんの眼球って黒いでしょ?魔族ってそんなものなのかなと思ってたんですが、シュノアさんは白いですね」
角も無いですし、と問えばシュノアは笑みを深めた。
「ふふ、そうですね。角の有無や形、眼球の色などは個体によって違います。種族や血縁は関係しません。何故違うのかと言えば、その者がその者であるからとしか…人間で言うところの個性と言うやつでしょうか?」
「個性…なるほど…」
個性と言われれば、頷くほか無い。
シュノアが笑みを滲ませたまま他に質問は無いかと促せば、康泰は一瞬の躊躇を見せた後、真っ直ぐにシュノアの目を見つめて言葉を紡いだ。
「あなたから見て、魔皇はどんな人です?」
聞かれると思っていたのだろう。
シュノアは、口元に柔らかな笑みを浮かべて少しばかり考えた。
「そうですね…自分の感情に乏しい方、でしょうか…」
「自分の感情…」
康泰の鸚鵡返しに、シュノアはゆっくりと一度だけ頷く。
「ミオンから、何か話を聞いていらっしゃいますか…?」
「ええ、ずいぶん昔にですが…確か自分を『道具』だ、と…」
初めてミオンと対面した時の事を思い出しながら康泰が呟けば、シュノアは笑みを潜め、苦々しく表情を歪め深く息を吐き出した。
「その発言も感情が乏しい事に起因するのです。乏しいゆえに、御身にも興味がない。ゆえに、あのお方はご自身のお命すら冥幻魔界の礎にしようとしているのです」
―パチン…
薪が小さな音を立てて爆ぜる。
多くの魔皇は感情の起伏が激しく、性にも財にも奔放で、ともすれば冥幻魔界を崩壊させかねないほどの危うさを持っていたと言う。
「冥幻魔界の最下層である此処は、凍土の世界。陛下の御心も、この世界と何ら変わらぬのでしょう」
ぽつりと呟かれた言葉に、康泰は窓の外へと視線を向けた。
強風が雪を攫い、吹雪と成す。
「…そっか…」
寂しいだろうとは、思わない。それは、利己的な同情であり、相手はそれが自分自身であると理解しているのだから。
ただ、その相手に会った時、自分はどのような印象を持つのだろうと興味はあった。
視界の端でミオンが何かしているのに気が付いた。ちらりと視線を向ければ、ミオンも気が付いたらしく「おはようございます」と微笑んだ。
「…おはよう、ございます」
自分の声が最後に聞いたものより若返っているのに気が付く。
視線だけで周囲を確認し、そこが住み慣れた自宅ではない事に気付くのと同時にああそうかと自分の生が終わったのだと理解した。
「お体の具合はどうですか?」
ミオンは手作業をやめて歩いてくると、ベッドサイドにある椅子に腰かけた。
「…ああ、問題ない。ここは…」
「かつてのお約束、お守り下さり…ありがとうございます…そして、人の輪廻から攫ってしまい…」
「ああ、謝罪は要らない」
力の入りにくい手を持ち上げ、ミオンの言葉を遮った。先手を打たれ、ミオンはぐっと息を詰めて言葉を呑んだ。
「俺が言い出した約束だから、礼だけ貰っとく…」
よいしょとふらふらとしながら体を起こせば、ミオンがすかさずそれを支え、背中にクッションを入れ込んだ。
「…ありがとうございます」
泣きそうな顔で笑みを作りながら再度呟かれた礼の言葉に、康泰はふふっと笑うと「どういたしまして」と返した。
「ところで、俺、人間?魔族?」
自分の手の平や体を見る限り、人間のようだけどと首を傾げれば、ミオンは小さく頷いて見せた。
「勝手ながら、生前と変わらぬお姿…お約束が成立した時の年齢に設定をして玉体を形成いたしました。ただ、冥幻魔界で過ごすには、人間の体ではすぐに砕けてしまいますゆえ、人間より体力などの能力値を底上げしております」
空気中に魔力が飛散しており、それを人間が微量でも吸ってしまうと死に至るのだとミオンは言う。
「…まあ、過ごし易くなってるなら問題はないか。…リィ…俺の犬は…」
「こちらに…」
ミオンが自身の膝に乗せたのはアンティーク調の鳥籠。中に眠るのは、柔らかい毛に覆われている小さな姿。
「おこじょ?」
「魂の調整を行いましたら、このようなお姿に…申し訳ございません…」
黒のラブラドール・レトリバーだった康泰の愛犬リィは、黒い毛並のおこじょへと変容を遂げていた。
―きゅ、きゅう?
鳥籠の隙間から懸命に手を伸ばし、康泰へ触れようとする姿の愛らしい事。
ミオンが鳥籠を開けば、隙間から長い体躯がするりと飛び出し、ちょこまかと動いて康泰の肩に駆け上がった。
「もふもふ…」
擦り寄ってきた小さな頭に頬を摺り寄せる。
「あと二日ほどすれば、お体の怠さもとれて冥幻魔界の空気に馴染むと思います。それまでは安静にしてくださいね?」
「善処する」
予想通りの返答にミオンは苦笑を漏らすと、腰を上げ、鳥籠を床に置いた。
「わたくしは少々用事を済ませて参ります。シュノア」
「失礼いたします」
ミオンが扉に向かって呼びかければ、一人の男が入室してきた。肌は日に焼けたように浅黒く、雪のように白く腰まである長い髪はひとつに結われている。切れ長の双眸は、真紅と紺碧のオッドアイ。その体躯は華奢なように見えて、しっかりと鍛え上げられている。
「この者はシュノア・ベルティーと申します。本日より、閣下の護衛とお世話係としてお傍に置いてください。わたくしのツガイでございますゆえ、閣下を裏切るような真似は決していたしません」
「魔皇の近衛として勤めておりましたが、現在、諸事情により任を退いております。シュノア、とお呼びください」
無表情かと思われた男はゆったりと笑みを浮かべ、恭しくその頭を垂れた。
「ツガイ…」
ぽつりと呟いたそれは、何やら打ち合わせをいているミオンたちに届く事はなかった。
「では、また後ほど伺います」
ミオンの背を見送り、康泰はシュノアと二人で部屋に残された。
「さて、シュノアさん、ちょっとお話をしましょう」
康泰に勧められるがまま、シュノアはミオンが座っていた椅子に腰を下ろす。
「何をお話しいたしましょうか?」
首を傾げたシュノアに、康泰は「気になったんですけど…」口を開いた。
「凄くくだらないだろうなとは自覚があるんですが…」
「何なりと」
穏やかな口調で返され、本当に聞くべきなのか迷ったが、ずっと気になってしまうよりは聞いてしまえと決意する。
「あー…ミオンさんの眼球って黒いでしょ?魔族ってそんなものなのかなと思ってたんですが、シュノアさんは白いですね」
角も無いですし、と問えばシュノアは笑みを深めた。
「ふふ、そうですね。角の有無や形、眼球の色などは個体によって違います。種族や血縁は関係しません。何故違うのかと言えば、その者がその者であるからとしか…人間で言うところの個性と言うやつでしょうか?」
「個性…なるほど…」
個性と言われれば、頷くほか無い。
シュノアが笑みを滲ませたまま他に質問は無いかと促せば、康泰は一瞬の躊躇を見せた後、真っ直ぐにシュノアの目を見つめて言葉を紡いだ。
「あなたから見て、魔皇はどんな人です?」
聞かれると思っていたのだろう。
シュノアは、口元に柔らかな笑みを浮かべて少しばかり考えた。
「そうですね…自分の感情に乏しい方、でしょうか…」
「自分の感情…」
康泰の鸚鵡返しに、シュノアはゆっくりと一度だけ頷く。
「ミオンから、何か話を聞いていらっしゃいますか…?」
「ええ、ずいぶん昔にですが…確か自分を『道具』だ、と…」
初めてミオンと対面した時の事を思い出しながら康泰が呟けば、シュノアは笑みを潜め、苦々しく表情を歪め深く息を吐き出した。
「その発言も感情が乏しい事に起因するのです。乏しいゆえに、御身にも興味がない。ゆえに、あのお方はご自身のお命すら冥幻魔界の礎にしようとしているのです」
―パチン…
薪が小さな音を立てて爆ぜる。
多くの魔皇は感情の起伏が激しく、性にも財にも奔放で、ともすれば冥幻魔界を崩壊させかねないほどの危うさを持っていたと言う。
「冥幻魔界の最下層である此処は、凍土の世界。陛下の御心も、この世界と何ら変わらぬのでしょう」
ぽつりと呟かれた言葉に、康泰は窓の外へと視線を向けた。
強風が雪を攫い、吹雪と成す。
「…そっか…」
寂しいだろうとは、思わない。それは、利己的な同情であり、相手はそれが自分自身であると理解しているのだから。
ただ、その相手に会った時、自分はどのような印象を持つのだろうと興味はあった。
88
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
BL
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる