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第7章
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「馮族の始まりは、冥幻魔界創世から僅か数日後。我々の始祖は初代魔皇の手により、『天樹』の朝露から創られた」
モニスの表情が疑念に歪む。
「『天樹』の朝露?何故、天界の秘薬が冥幻魔界に…?」
「さあ?それは妾にも分かりかねる。我らは口伝により歴史を継いできたが、その事に関しては秘されて久しく。ゆえに誰も知らぬ」
首を横に振る冰王を見つめながらも、康泰だけはその理由を知っていた。しかし、口にも表情にも出さず、冰王が話を進めるのをじっと待つ。
「我らの始祖は勅命を賜った。いつか来る『終わり』を見届けよ、と」
「いつか来る終わり…?」
康泰は口元で呟く。何とも言えぬ違和感を覚えた。
この世界、この次元の『原初の死』は王帝自身。それまでは『死』と言う概念は無く、『循環』に重きが置かれていた筈だ。
生まれ、生き、自然に還り、また生まれる。終わりなき生があっただけ。そこに『終焉』は存在していない。
「初代は『死』を予感していた…?」
予感してはいたが、それを防ぐ為に動く事が出来なかった。確定的な『未来』だったと言う事なのか。
自分だけでは答えは出ないと早々に諦め、冰王の言葉に耳を傾けた。
「詳細は色々とあるのじゃが…聞いても詮無き事ゆえ省かせてもらうが、初代魔皇がある日を境に御隠れになり、それから長い間冥幻魔界は主人不在のまま時を刻んでおった。馮族は与えられた勅命を遂行できぬまま、皇の代理として冥幻魔界を整えておったと聞く」
数えて数百年。父であり母であった初代魔皇を失った冥幻魔界の住民たちは、次第に理性を失っていった。
「少しずつ戦が増え、冥幻魔界は醜く歪み、かつての美しさは記憶の彼方。弱肉強食の世よ」
そんな最中、ひとりの女が姿を現す。
「ケィル・トーラン・ティア。二代目魔皇であり、歴代唯一の女皇の降臨よ。その姿は無垢で純真。その種族も、出生も何もかもが伝えられておらぬが、誰もがその美しさに心奪われ、次第に戦火は収まって行ったらしい」
女皇が居た事は歴史には残されていない。理由の一つに、その身に『魔皇の刻印』を有していなかったからだと冰王は言う。
「その当時は刻印の事は誰も知らなんだ。初代の額に刻まれているだけだったからの。それでも、民草は女皇に希望を見出して生きる意味を思い出した」
馮族の労をねぎらい、その歴史に理解を示したと言う。
「ふむ…まるで女神様の所業だな」
ため息と共に吐き出した康泰に、冰王は小さく声を上げて笑った。
「言い得て妙じゃの。あながち間違えでも無いじゃろ。かつてを生きた者たちには、そう見えても仕方あるまいに。荒野に咲いた可憐で美麗な一輪の花は百年ほど冥幻魔界を治め、次代にその座を明け渡した」
三代目には初代魔皇と同じ『刻印』があり、それが『魔皇』の証であると宣言したのは、ケィル女皇だったと言う。
「ケィル女皇は、自らを皇と称した事は無い。戦に疲弊した民草が、そう願ったゆえに女皇は『女皇』足り得たのじゃ」
そして、三代目魔皇は『魔皇』の座を継ぐと同時に、女皇を『皇妃』として迎え入れたと言う。
「女皇と言う存在が『魔皇』の業と言う事か?」
「いやいや、そうでは無いよ。女皇と言う存在は、崇拝されこそすれ、業になどなり得はせぬ」
「では、何故…?」
康泰の問いに冰王の唇から笑みが消えた。
「三代目魔皇が皇妃を喰らったからじゃ」
予期せぬ言葉に、あまり動揺を見せない康泰もほんの一瞬だけ思考が止まる。
「皇は、女皇を喰った…?」
「魔族の命とも言うべき、魔力の『核』を喰われたのよ。…その時、皇妃は魔皇の子を身籠っておったそうだ」
皇妃が魔皇の罪そのものなのだと、冰王は憐憫の笑みを浮かべた。
「皇妃は『核』を奪われ、子は母を奪われた。皇妃の魔力は、世にも珍しき『氷鏡』だったそうじゃ」
康泰の双眸が、驚愕に見開かれる。
三代目魔皇の魔力は最初から『氷鏡』では無かったのだと、馮族の女帝は述べた。
「『氷鏡』は皇妃と、胎の子の魔力。母を失った御子の魔力は『厄災』と転じて少しずつ暴走を始め、致し方無しと当時の『冰王』が皇妃と御子を身の内に封じた」
それが、『御陵』の始まりである。
「以来、その子の呪いのように『魔皇の刻印』を持つ者は『氷鏡』を身に宿し、『氷鏡』を宿す者は『魔皇の刻印』をその身に刻むようになった」
「…皇妃の業とは、魔皇の罪であると言う事か…」
冰王はゆったりとした所作で動き出し、衣擦れの音だけを連れてモニスとは反対側のベッド横に佇んだ。
氷の手が差し伸べられ、康泰の頬に触れた。微かな冷たさを感じるものの、想像よりもそれは優しく不快ではない。
「歴代の妃が、ましてやお主が『業』で無き事は重々に承知しておる。…承知しておるのじゃが、妾たち馮族の罪の証でもあるのじゃ」
康泰はベールに隠れる冰王の双眸を真っ直ぐに射抜いた。
「確かにそれは俺の罪では無い。同時にあなたの罪でも、ロイウェン皇の罪でも無い」
「そうじゃ。お主の業でも無ければ、ロイウェン皇の業でも、妾の業でもない。ただひたすらに、『魔皇』と『冰王』の罪なのじゃ」
赦せ。
無関係である己に、ロイウェンに、冰王自身に遠い遠い昔の罪を重ねる事を許せと冰王は笑む。哀しみの色を滲ませて。
言いたい事は色々と胸の内に渦巻いていた。しかし、康泰は瞼を閉じて、全ての言葉を飲み込んだ。深い深呼吸で、全ての感情に蓋をする。
双眸を開き、ひょいと柳眉を持ち上げた。
「…俺には関係の無い事だ。それであなたの気が済むのならば好きにすればいい」
事も無げに告げられた言葉に冰王は頭を下げようとしたが、康泰は苦々しい表情でそれを制した。
「この話は此処までだ。本題に入っても?」
言外に謝罪も謝意も不要であると示された以上、冰王はその言葉を押し込めて康泰の問いに頷くしかない。
「…ああ、そうじゃな。では、本題と参ろうか」
冰王がベールを取り払い、その紅玉の双眸で康泰を見つめた。
モニスの表情が疑念に歪む。
「『天樹』の朝露?何故、天界の秘薬が冥幻魔界に…?」
「さあ?それは妾にも分かりかねる。我らは口伝により歴史を継いできたが、その事に関しては秘されて久しく。ゆえに誰も知らぬ」
首を横に振る冰王を見つめながらも、康泰だけはその理由を知っていた。しかし、口にも表情にも出さず、冰王が話を進めるのをじっと待つ。
「我らの始祖は勅命を賜った。いつか来る『終わり』を見届けよ、と」
「いつか来る終わり…?」
康泰は口元で呟く。何とも言えぬ違和感を覚えた。
この世界、この次元の『原初の死』は王帝自身。それまでは『死』と言う概念は無く、『循環』に重きが置かれていた筈だ。
生まれ、生き、自然に還り、また生まれる。終わりなき生があっただけ。そこに『終焉』は存在していない。
「初代は『死』を予感していた…?」
予感してはいたが、それを防ぐ為に動く事が出来なかった。確定的な『未来』だったと言う事なのか。
自分だけでは答えは出ないと早々に諦め、冰王の言葉に耳を傾けた。
「詳細は色々とあるのじゃが…聞いても詮無き事ゆえ省かせてもらうが、初代魔皇がある日を境に御隠れになり、それから長い間冥幻魔界は主人不在のまま時を刻んでおった。馮族は与えられた勅命を遂行できぬまま、皇の代理として冥幻魔界を整えておったと聞く」
数えて数百年。父であり母であった初代魔皇を失った冥幻魔界の住民たちは、次第に理性を失っていった。
「少しずつ戦が増え、冥幻魔界は醜く歪み、かつての美しさは記憶の彼方。弱肉強食の世よ」
そんな最中、ひとりの女が姿を現す。
「ケィル・トーラン・ティア。二代目魔皇であり、歴代唯一の女皇の降臨よ。その姿は無垢で純真。その種族も、出生も何もかもが伝えられておらぬが、誰もがその美しさに心奪われ、次第に戦火は収まって行ったらしい」
女皇が居た事は歴史には残されていない。理由の一つに、その身に『魔皇の刻印』を有していなかったからだと冰王は言う。
「その当時は刻印の事は誰も知らなんだ。初代の額に刻まれているだけだったからの。それでも、民草は女皇に希望を見出して生きる意味を思い出した」
馮族の労をねぎらい、その歴史に理解を示したと言う。
「ふむ…まるで女神様の所業だな」
ため息と共に吐き出した康泰に、冰王は小さく声を上げて笑った。
「言い得て妙じゃの。あながち間違えでも無いじゃろ。かつてを生きた者たちには、そう見えても仕方あるまいに。荒野に咲いた可憐で美麗な一輪の花は百年ほど冥幻魔界を治め、次代にその座を明け渡した」
三代目には初代魔皇と同じ『刻印』があり、それが『魔皇』の証であると宣言したのは、ケィル女皇だったと言う。
「ケィル女皇は、自らを皇と称した事は無い。戦に疲弊した民草が、そう願ったゆえに女皇は『女皇』足り得たのじゃ」
そして、三代目魔皇は『魔皇』の座を継ぐと同時に、女皇を『皇妃』として迎え入れたと言う。
「女皇と言う存在が『魔皇』の業と言う事か?」
「いやいや、そうでは無いよ。女皇と言う存在は、崇拝されこそすれ、業になどなり得はせぬ」
「では、何故…?」
康泰の問いに冰王の唇から笑みが消えた。
「三代目魔皇が皇妃を喰らったからじゃ」
予期せぬ言葉に、あまり動揺を見せない康泰もほんの一瞬だけ思考が止まる。
「皇は、女皇を喰った…?」
「魔族の命とも言うべき、魔力の『核』を喰われたのよ。…その時、皇妃は魔皇の子を身籠っておったそうだ」
皇妃が魔皇の罪そのものなのだと、冰王は憐憫の笑みを浮かべた。
「皇妃は『核』を奪われ、子は母を奪われた。皇妃の魔力は、世にも珍しき『氷鏡』だったそうじゃ」
康泰の双眸が、驚愕に見開かれる。
三代目魔皇の魔力は最初から『氷鏡』では無かったのだと、馮族の女帝は述べた。
「『氷鏡』は皇妃と、胎の子の魔力。母を失った御子の魔力は『厄災』と転じて少しずつ暴走を始め、致し方無しと当時の『冰王』が皇妃と御子を身の内に封じた」
それが、『御陵』の始まりである。
「以来、その子の呪いのように『魔皇の刻印』を持つ者は『氷鏡』を身に宿し、『氷鏡』を宿す者は『魔皇の刻印』をその身に刻むようになった」
「…皇妃の業とは、魔皇の罪であると言う事か…」
冰王はゆったりとした所作で動き出し、衣擦れの音だけを連れてモニスとは反対側のベッド横に佇んだ。
氷の手が差し伸べられ、康泰の頬に触れた。微かな冷たさを感じるものの、想像よりもそれは優しく不快ではない。
「歴代の妃が、ましてやお主が『業』で無き事は重々に承知しておる。…承知しておるのじゃが、妾たち馮族の罪の証でもあるのじゃ」
康泰はベールに隠れる冰王の双眸を真っ直ぐに射抜いた。
「確かにそれは俺の罪では無い。同時にあなたの罪でも、ロイウェン皇の罪でも無い」
「そうじゃ。お主の業でも無ければ、ロイウェン皇の業でも、妾の業でもない。ただひたすらに、『魔皇』と『冰王』の罪なのじゃ」
赦せ。
無関係である己に、ロイウェンに、冰王自身に遠い遠い昔の罪を重ねる事を許せと冰王は笑む。哀しみの色を滲ませて。
言いたい事は色々と胸の内に渦巻いていた。しかし、康泰は瞼を閉じて、全ての言葉を飲み込んだ。深い深呼吸で、全ての感情に蓋をする。
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「…俺には関係の無い事だ。それであなたの気が済むのならば好きにすればいい」
事も無げに告げられた言葉に冰王は頭を下げようとしたが、康泰は苦々しい表情でそれを制した。
「この話は此処までだ。本題に入っても?」
言外に謝罪も謝意も不要であると示された以上、冰王はその言葉を押し込めて康泰の問いに頷くしかない。
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