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越後谷は出る杭を打ちたい
第九話 挫折を知らぬ者
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店の前をせっせと掃き掃除する丁稚奉公で入ってきた元服前後の男たちを眺めながら。さぼらぬように粗相がないように、そして同じ仕事をさせている中でも、気が利きとびぬけた者は誰かと目を光らせ店先に立っていたのは、大店には珍しい妙齢の女であった。
「さぼるんじゃないよ、ここは店の顔なんだからね」
そういった女の名は千草。
今年四十歳になる千草は、大店には珍しい女の奉公人であった。
それもそのはず、千草が銀座に店を構えた『まめ福』に丁稚奉公として雇われたときは、店は呉服屋ではなく。
乾きもの屋の大店『三河谷』に並ぶことを夢をみた、京から運んだ醤油や味噌を取り扱う小さな店だった。
故に千草がこの店にやってきたころには男だけではなく、女の丁稚奉公も小間使いとして少ない数ではあるものの取っていたのだ。
店が大きくなってからは、他の大店に習うように、女の丁稚奉公人は取られなくなったが……
千草はこの店がかつて小さかった頃の名残として、四十になった今も男たちに交じって店に残っており、出世からは外れたものの、こんな風に丁稚奉公に入ったばかりの小童たちの教育と資質を見抜くそんな役を担っていた。
「糞ぉおおおお」
叱咤激励する千草よりも怒り満ちた声が往来まで響くほど聞こえて、千草は眉をしかめた。
「姐さん……」
不安げな顔で、店の中から響き渡った怒涛に奉公にはいったばかりの子たちが不安げに千草に視線を向けてきた。
「手を止めるんじゃないよ。ここは商いの場。たまにはそういうこともある。さぁ、持ち場に戻ったもどった」
明るく声を張り上げて手を二度ばかり叩いて持ち場に戻るように指示をするも……
ここは大店、そんな声が店の中から聞こえていいはずがない。
全く……このままじゃせっかくここまででかくなった店が傾いちまうと、千草は表情を変えずにギリっと奥歯をかみしめた。
奇声を上げたのはこの店の今の主である天願。
齢五十にも関わらず店の主となった、かなりのやり手だ。
しかし、今から1年半ほど前に天願は初めて挫折をしたことや、これほどまでに天願が感情をむき出しにして起こる理由も千草は知っていた。
部屋の中で天願は荒れていた。
机の上のモノを薙ぎ払い、湯呑が倒れ畳に染みをつくる。
どうして、わしに許しを請いに来ない。
ここいらの店で働けぬように手をまわしたから、すぐに値を上げると思ったのだ。
最寄りはないと聞いていたから逃げ込めるところもないから、時期に根を上げるとおもっていたというのに。
苛立ちから爪をがりがりと噛んでいることに気が付いて、ハッと天願は爪を噛むのをやめた。
「糞ぉおおおお」
叫んだ声はあまりにも大きかったが。
店の主になって十年、もう天願をいさめることができるものはこの店の中には誰もおらず。その叫びは店の中にあれだけこだましたのに、妻すらも顔をださなかった。
天願の人生は順風満帆だった。
この店も売り上げが下がってきたときに、誰も責任をとりたがらず、次の主がきまらないとなったときに、天願が四十のときに手を上げたらポンっと主になれた。
京から運ぶ醤油や味噌は、上方の味を好む方には需要があるものの、濃い味を好む江戸っ子には全くうけなかった。
そのため皆だれも口にしないだけで、頭打ちだということはわかっていた。
それが、決定打となる出来事が起こった。
醤油や味噌を江戸に運ぶ事業をしながらも、同じ事業をしている三河屋が主となって船を使い、同じ生業をしているもので組合を作り陸路だけではなく運路をつかった事業にこの店は一枚かむことすらできないとわかり。
自分より上の出来のいい者から、この店はこれ以上でかくならんと見切りをつけられとっとと逃げられた。
跡目をと思っていたものもあっさりと裏切ったことで、先の亭主は病を悪化させ、ほとんど店に出てこず天願の思うがままになった。
重い味噌や醤油、それにわずかばかりの酒を挟む陸路を持っていたことをいかし。
三大呉服屋が一つ、林業を生業としていた白木屋が上等な絹地の布を水路を使い運んだことに習い、京から上等な絹地の反物や京では型が遅れ人気がなくなった売れ残りの綿の反物を安く仕入れることにしたのだが。
すでに販路は京から仕入れた醤油や味噌を売っていた客がおり、型遅れとはいえ京から運んだ質のいい綿の反物は口から口へと噂によって評判よく江戸へと広まった。
しかし、天願には面白くないことがあった。
店の跡を継いだ際に、先代の一人娘と結婚したのだがこれが目ざとい女だった。
丁稚奉公にくる若い娘に手を出したのがばれたのだ。
すると、あれよあれよという間に、もうかなり店が大きいのだから、他の店に習って丁稚奉公に取るのは男だけにしろというのだ。
まだ、先代が生きていた手前、妻のいうことに従うしかなかった。
それから、奉公にやってきた娘に手を出すという天願の悪い癖は収まっていた。
昨年現れたのだ。
男にも関わらず、女のようななりをした見事としか言えぬ面を持った丁稚奉公が……
だが、手籠めにすることは叶わず。さらに逃げた今どこにいるかもわからない。
手を尽くしてみたものの、ここをでて1年以上たったのに見つからない……
逃げてもすぐに詫びをいれに来ると思ったのに、とんだ誤算だ。
そうおもうと、また爪を噛みたくなる。
そんな時だ。
「主さんにお客さんですよ」
この店に長いこといる、少ない女奉公人の千草が上等な羽織を着たずいぶんと背が高く、恰幅がいいが。目が細くにこやかな表情をつくった見慣れぬ客を連れてきた。
まだ、店は開いていないというのに。
千草め……どういうつもりだ。
「これは、すんまへん。まだ職人がそろっておらず、細やかなことを決めるならお時間をいただかないといけないんですが。よろしいでしょうか?」
だがそこは天願も商売人すぐに笑みを浮かべた。
すると、目の前にいる男は、天願を見据えた後千草をちらりと見つめて、ふたたび天願へと視線を戻した。
どういうつもりなのだろうか、千草をこの部屋から出してほしいようだ。
「千草、もうええよ。わしが相手するによって……」
千草が退出すると、男は満足そうに笑みを浮かべた。
「察しがよく助かります。私は座頭と申します。ご主人にちょっとばかし見てもらいたいものがありまして」
座頭はそういって、胸元から1枚の紙を取り出した。
「浮世絵ですか?」
そういったものの、天願は内心腹をたてていた。
なんだ、浮世絵を売りに来たんかいと。
「突然ですみません。吉原の『三日月楼』に新しく太夫ができるらしいんです。それで、こうして大店に浮世絵を渡しているのですよ」
「へぇ、それは。ごくろうさんです」
呉服屋と吉原の中は蜜月だ。
女郎には綺麗なおべべがつきもの。
ましてや、太夫となれば、御三家も自分の店から品を下してもらおうとするところだ。
浮世絵師なんかは、絵を描くだけではなく、こういった金になる太夫ができるぞとなると、こうして大店を回って情報量としてわずかばかりの銭をもらうのだ。
天願はすこしばかりの銭を男の前にほおった。
「ありがとうございます。では浮世絵はこちらに……」
そういって、座頭と名乗る男は、浮世絵を荒れた部屋に伏せ去って行った。
「さぼるんじゃないよ、ここは店の顔なんだからね」
そういった女の名は千草。
今年四十歳になる千草は、大店には珍しい女の奉公人であった。
それもそのはず、千草が銀座に店を構えた『まめ福』に丁稚奉公として雇われたときは、店は呉服屋ではなく。
乾きもの屋の大店『三河谷』に並ぶことを夢をみた、京から運んだ醤油や味噌を取り扱う小さな店だった。
故に千草がこの店にやってきたころには男だけではなく、女の丁稚奉公も小間使いとして少ない数ではあるものの取っていたのだ。
店が大きくなってからは、他の大店に習うように、女の丁稚奉公人は取られなくなったが……
千草はこの店がかつて小さかった頃の名残として、四十になった今も男たちに交じって店に残っており、出世からは外れたものの、こんな風に丁稚奉公に入ったばかりの小童たちの教育と資質を見抜くそんな役を担っていた。
「糞ぉおおおお」
叱咤激励する千草よりも怒り満ちた声が往来まで響くほど聞こえて、千草は眉をしかめた。
「姐さん……」
不安げな顔で、店の中から響き渡った怒涛に奉公にはいったばかりの子たちが不安げに千草に視線を向けてきた。
「手を止めるんじゃないよ。ここは商いの場。たまにはそういうこともある。さぁ、持ち場に戻ったもどった」
明るく声を張り上げて手を二度ばかり叩いて持ち場に戻るように指示をするも……
ここは大店、そんな声が店の中から聞こえていいはずがない。
全く……このままじゃせっかくここまででかくなった店が傾いちまうと、千草は表情を変えずにギリっと奥歯をかみしめた。
奇声を上げたのはこの店の今の主である天願。
齢五十にも関わらず店の主となった、かなりのやり手だ。
しかし、今から1年半ほど前に天願は初めて挫折をしたことや、これほどまでに天願が感情をむき出しにして起こる理由も千草は知っていた。
部屋の中で天願は荒れていた。
机の上のモノを薙ぎ払い、湯呑が倒れ畳に染みをつくる。
どうして、わしに許しを請いに来ない。
ここいらの店で働けぬように手をまわしたから、すぐに値を上げると思ったのだ。
最寄りはないと聞いていたから逃げ込めるところもないから、時期に根を上げるとおもっていたというのに。
苛立ちから爪をがりがりと噛んでいることに気が付いて、ハッと天願は爪を噛むのをやめた。
「糞ぉおおおお」
叫んだ声はあまりにも大きかったが。
店の主になって十年、もう天願をいさめることができるものはこの店の中には誰もおらず。その叫びは店の中にあれだけこだましたのに、妻すらも顔をださなかった。
天願の人生は順風満帆だった。
この店も売り上げが下がってきたときに、誰も責任をとりたがらず、次の主がきまらないとなったときに、天願が四十のときに手を上げたらポンっと主になれた。
京から運ぶ醤油や味噌は、上方の味を好む方には需要があるものの、濃い味を好む江戸っ子には全くうけなかった。
そのため皆だれも口にしないだけで、頭打ちだということはわかっていた。
それが、決定打となる出来事が起こった。
醤油や味噌を江戸に運ぶ事業をしながらも、同じ事業をしている三河屋が主となって船を使い、同じ生業をしているもので組合を作り陸路だけではなく運路をつかった事業にこの店は一枚かむことすらできないとわかり。
自分より上の出来のいい者から、この店はこれ以上でかくならんと見切りをつけられとっとと逃げられた。
跡目をと思っていたものもあっさりと裏切ったことで、先の亭主は病を悪化させ、ほとんど店に出てこず天願の思うがままになった。
重い味噌や醤油、それにわずかばかりの酒を挟む陸路を持っていたことをいかし。
三大呉服屋が一つ、林業を生業としていた白木屋が上等な絹地の布を水路を使い運んだことに習い、京から上等な絹地の反物や京では型が遅れ人気がなくなった売れ残りの綿の反物を安く仕入れることにしたのだが。
すでに販路は京から仕入れた醤油や味噌を売っていた客がおり、型遅れとはいえ京から運んだ質のいい綿の反物は口から口へと噂によって評判よく江戸へと広まった。
しかし、天願には面白くないことがあった。
店の跡を継いだ際に、先代の一人娘と結婚したのだがこれが目ざとい女だった。
丁稚奉公にくる若い娘に手を出したのがばれたのだ。
すると、あれよあれよという間に、もうかなり店が大きいのだから、他の店に習って丁稚奉公に取るのは男だけにしろというのだ。
まだ、先代が生きていた手前、妻のいうことに従うしかなかった。
それから、奉公にやってきた娘に手を出すという天願の悪い癖は収まっていた。
昨年現れたのだ。
男にも関わらず、女のようななりをした見事としか言えぬ面を持った丁稚奉公が……
だが、手籠めにすることは叶わず。さらに逃げた今どこにいるかもわからない。
手を尽くしてみたものの、ここをでて1年以上たったのに見つからない……
逃げてもすぐに詫びをいれに来ると思ったのに、とんだ誤算だ。
そうおもうと、また爪を噛みたくなる。
そんな時だ。
「主さんにお客さんですよ」
この店に長いこといる、少ない女奉公人の千草が上等な羽織を着たずいぶんと背が高く、恰幅がいいが。目が細くにこやかな表情をつくった見慣れぬ客を連れてきた。
まだ、店は開いていないというのに。
千草め……どういうつもりだ。
「これは、すんまへん。まだ職人がそろっておらず、細やかなことを決めるならお時間をいただかないといけないんですが。よろしいでしょうか?」
だがそこは天願も商売人すぐに笑みを浮かべた。
すると、目の前にいる男は、天願を見据えた後千草をちらりと見つめて、ふたたび天願へと視線を戻した。
どういうつもりなのだろうか、千草をこの部屋から出してほしいようだ。
「千草、もうええよ。わしが相手するによって……」
千草が退出すると、男は満足そうに笑みを浮かべた。
「察しがよく助かります。私は座頭と申します。ご主人にちょっとばかし見てもらいたいものがありまして」
座頭はそういって、胸元から1枚の紙を取り出した。
「浮世絵ですか?」
そういったものの、天願は内心腹をたてていた。
なんだ、浮世絵を売りに来たんかいと。
「突然ですみません。吉原の『三日月楼』に新しく太夫ができるらしいんです。それで、こうして大店に浮世絵を渡しているのですよ」
「へぇ、それは。ごくろうさんです」
呉服屋と吉原の中は蜜月だ。
女郎には綺麗なおべべがつきもの。
ましてや、太夫となれば、御三家も自分の店から品を下してもらおうとするところだ。
浮世絵師なんかは、絵を描くだけではなく、こういった金になる太夫ができるぞとなると、こうして大店を回って情報量としてわずかばかりの銭をもらうのだ。
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