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第4章 宮廷にて知る
第5話 仮面舞踏会~2
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視点がジュリアから変わります。
◇
「ふうん。今日は低位貴族の会だからどんなものかと思えば、なかなか、素敵じゃないか」
伯爵家の仮面舞踏会に招かれていた男は、感心したように口を開いた。その口調は、本当に若干、と言ったような雰囲気を漂わせていたのだが。
「お褒めにいただき光栄です。ルセーヌ侯爵」
この会を催した主人の口調には満足げな響きがこめられていた。
舞踏会の上から見渡せるバルコニーに立ち、カール・ルセーヌ侯爵は、整った容貌の上に浮かんだ口元を少し歪めながら、つまらなさそうに呟いた。
「なかなか綺麗な女というのはいないものだな」
整った顔立ちの上に乗った深い緑色の瞳には失望が色濃く浮かんでいた。仮面の下にはさぞかし端正な容貌があるのだと思わせる雰囲気を漂わせ、令嬢達がちらちらと自分を見ているのがわかる。
それでも、彼の食指が動くような令嬢はその会場には一人もいなかった。たった一人も。
この会を催した主人は申し訳なさそうな顔をした。
「まあ、ルセーヌ様のお眼鏡にかなうほどの美貌の持ち主は宮廷くらいにしかいらっしゃらないでしょう」
「宮廷の女なんか退屈なだけだ」
やれ、礼儀作法だの、形式ばかりにとらわれた女はつまらない。ルセーヌ侯爵はつまらなさそうにグラスに口をつけた。
「もっと、こう、型にはまらない刺激的な女と知り合いたいものだな」
だからこそ、宮廷にいないタイプの淑女を求めて、わざわざこんな所まで来たと言うのに。
今日は、空振りに終わりそうだな、とルセーヌ侯爵は失望の色を隠そうともせずに、また一口、クリスタルのグラスから強い酒を飲んだ。
「侯爵様ほどの方であれば、女などよりどりみどりでしょうに」
主催者の伯爵が嫌みにならない口調でさりげなく言った。目の前の男は、整った容姿に、すらっとした体型をしている。武官ではないが、文官でありながらもなかなかの容姿だ。貴族の一種の病だろう。安全な所で囲まれ、全てに満たされれば退屈するのだ。
「宮廷はしがらみが多すぎるんだ」
「さようですね。それに、宮廷では王族派が幅をきかせておりますからね」
「ああ、女王を始めとする連中には飽き飽きだ。形式だの、礼儀だの、と昔のしきたりを尊重する輩とは同席したくないからな」
「そうですな。あのクレストの若造のように王太子殿下を主君とする犬のような真似はまっぴらでございましょう?」
「ふ、よくわかっているじゃないか。我々のような反王党派は奴らとは馴染むことはないだろうな」
「この前の刺客は失敗しましたからね」
「ああ、クレスト伯爵の謁見を利用して女王を亡き者にしようと思っていたのに、邪魔が入ったそうだな」
苛ついた様子でルセーヌ侯爵はちらりと舞踏会場の中へと視線を彷徨わせた。やはり、今日は空振りだ。女を諦めて屋敷にもどろうか、と心の片隅でそんなことを考えていた。
「それで、我々が仕組んだという証拠は抹消しておいたか?」
声を少し押さえて聞けば、当主は、まかせておけ、と言わんばかりの様子で言った。
「あの者と係わった輩は始末しておきましたが、その後、少々厄介な問題が持ち上がりましてね」
「それはどんな?」
ルセーヌ伯爵は不敵な笑みを漏らした。策謀など、すでにお手のものだ。
「あの者たちは他国とも通じていたようなのです。それを我々には知らせていなかったという訳で」
「こちらの陰謀に加担して、成功した暁には、こちらを脅そうというつもりだったのだろう。それなら、敵の密偵を始末できてラッキーじゃないか」
「敵国がそれについて怒りを表しているのです。もちろん、ルセーヌ様のお名前は彼らには伝わっておりませんが、用心されるに越したことはないかと」
「あいつらが、この国内で何が出来ると言うんだ。ラムズフェルドも暗殺されたようだし、奴らは今は骨抜きのはずだ」
「そのラムズフェルドの暗殺も、どうもこちらの国の手のものがやったようなのです」
「ふうん、そんな気概のある奴がこの国にいるとは思えないのだがね」
「ラムズフェルドが暗殺されたのも、我々の手の内のものがしたのでは、とお門違いの恨みを買っているようなのです」
「敵国も、頭が悪い奴らばかりのようだな」
「とにかく、お気をつけくださいまし。この会場にも潜んでいるかもしれませぬ」
そんな会話にルセーヌ侯爵は倦怠を感じて、会話を終わらせようと心を決めた。
陰謀とか、暗殺とか、飽き飽きしていた今の自分を紛らわせてくれる女はどこにいるのだろう。お化粧の匂い、薄っぺらい会話、犬のようにお愛想を振りまき、より裕福な男を求めて、舞踏会をさまよい歩く令嬢立ち。
側に立てば、相手の男の懐具合を確かめるように、お互いの腹のうちを探り合うのだ。
どんなに綺麗でも、女たちが自分の懐具合を確かめるような様子を見せる度に、ルセーヌ侯爵の腹のうちは冷えていく。一夜だけの欲をはき出すだけの関係に、侯爵は、もう飽き飽きしていた。
一夜の情事の後、期待した様子で彼を見つめる女達に、ルセーヌはいつも憐憫の目で寝台の女を見つめるのだ。愚かな女。侯爵である自分の懐具合を探る必要はないと言うのに。
今期も、領地はかなりの収益を納めた。なんでも自分の思い通りになる生活の中で、ただ一つ、ままならないのは女の問題だ。どんな女も一様に同じで、一様につまらなかった。もうそろそろ身を固めなければならないのに、一向に興味を抱ける女がいない。
だからといって、政略結婚で無味乾燥な女と生涯を共にする気もない。裕福な自分が結婚すれば、相手には利がありこそすれ、自分には何もない。妻の持参金を必要とするほど、落ちぶれてもいなかった。
会場の中に視線を彷徨わせた。客人は続々と到着していた。その中に、一人でも自分の興味をそそる女がいればいいのだが。
「今日は、どうも空振りのようだな」
「まだ、来客は全員来ておりません。もうしばらくこちらにいらしては?」
「ああ、それはそうなのだが、私もそれほど暇がある訳では・・・」
今日はお暇させていただこう、と、そう言いかけようとした時、ふと視線の先に入った令嬢に目がとまった。
あれは?
カーテン越しに美しい令嬢が立っているのが見えた。亜麻色の髪に青い瞳、妖精をイメージしているのだろうか?すらりと伸びた背筋からは高貴な様子が窺える。 美しいドレスからは華奢な肩が見え隠れしていた。
「ふうん・・あの娘、なかなかそそるな」
ルセーヌ伯が顎で示した娘を伯爵は不思議そうに言った。
「緑のマスクをしているあの令嬢でしょうか?」
「ああ、あのマスクをつけられるのはかなり身分の高い娘のはずなんだが、全く見覚えがない」
一体、彼女は誰だ?
誰と話しをしているのかはわからないが、カーテンの内側にいる誰かと話しをしているようだ。緑色の仮面越しに見える彼女の青い瞳はキラキラと輝き、ルセーヌ侯爵は訳もわからないまま心が惹きつけられるのを感じた。
美しいドレスに身を包んだ彼女は、とても楽しそうで、興奮した様子がこちらにも伝わってきた。夜会は初めてなのだろうか?
「見た所、箱入り娘が冒険をおかしにここまで来た感じだな」
「さようにございますね」
「初めて夜会に来たみたいだな。あの客人は誰だ? どこの娘だ?」
「緑色のマスクをされておりますから、詮索は不要にございます」
「・・・ああ、そうだったな。緑色のマスクをするものは迎賓だ。こんな会には珍しいことだな」
「いえ、王宮のしがらみを避けて、お忍びでお楽しみになられる方もいらっしゃるのですよ」
「そうなのか」
自分の視線を感じたのだろうか。その娘が一瞬、テラスの上に立っている自分を見たような気がした。透き通った海のような青いブルーの瞳と目があった瞬間、侯爵は一瞬、自分の息が止まったかのような衝撃を覚えた。
◇
「ふうん。今日は低位貴族の会だからどんなものかと思えば、なかなか、素敵じゃないか」
伯爵家の仮面舞踏会に招かれていた男は、感心したように口を開いた。その口調は、本当に若干、と言ったような雰囲気を漂わせていたのだが。
「お褒めにいただき光栄です。ルセーヌ侯爵」
この会を催した主人の口調には満足げな響きがこめられていた。
舞踏会の上から見渡せるバルコニーに立ち、カール・ルセーヌ侯爵は、整った容貌の上に浮かんだ口元を少し歪めながら、つまらなさそうに呟いた。
「なかなか綺麗な女というのはいないものだな」
整った顔立ちの上に乗った深い緑色の瞳には失望が色濃く浮かんでいた。仮面の下にはさぞかし端正な容貌があるのだと思わせる雰囲気を漂わせ、令嬢達がちらちらと自分を見ているのがわかる。
それでも、彼の食指が動くような令嬢はその会場には一人もいなかった。たった一人も。
この会を催した主人は申し訳なさそうな顔をした。
「まあ、ルセーヌ様のお眼鏡にかなうほどの美貌の持ち主は宮廷くらいにしかいらっしゃらないでしょう」
「宮廷の女なんか退屈なだけだ」
やれ、礼儀作法だの、形式ばかりにとらわれた女はつまらない。ルセーヌ侯爵はつまらなさそうにグラスに口をつけた。
「もっと、こう、型にはまらない刺激的な女と知り合いたいものだな」
だからこそ、宮廷にいないタイプの淑女を求めて、わざわざこんな所まで来たと言うのに。
今日は、空振りに終わりそうだな、とルセーヌ侯爵は失望の色を隠そうともせずに、また一口、クリスタルのグラスから強い酒を飲んだ。
「侯爵様ほどの方であれば、女などよりどりみどりでしょうに」
主催者の伯爵が嫌みにならない口調でさりげなく言った。目の前の男は、整った容姿に、すらっとした体型をしている。武官ではないが、文官でありながらもなかなかの容姿だ。貴族の一種の病だろう。安全な所で囲まれ、全てに満たされれば退屈するのだ。
「宮廷はしがらみが多すぎるんだ」
「さようですね。それに、宮廷では王族派が幅をきかせておりますからね」
「ああ、女王を始めとする連中には飽き飽きだ。形式だの、礼儀だの、と昔のしきたりを尊重する輩とは同席したくないからな」
「そうですな。あのクレストの若造のように王太子殿下を主君とする犬のような真似はまっぴらでございましょう?」
「ふ、よくわかっているじゃないか。我々のような反王党派は奴らとは馴染むことはないだろうな」
「この前の刺客は失敗しましたからね」
「ああ、クレスト伯爵の謁見を利用して女王を亡き者にしようと思っていたのに、邪魔が入ったそうだな」
苛ついた様子でルセーヌ侯爵はちらりと舞踏会場の中へと視線を彷徨わせた。やはり、今日は空振りだ。女を諦めて屋敷にもどろうか、と心の片隅でそんなことを考えていた。
「それで、我々が仕組んだという証拠は抹消しておいたか?」
声を少し押さえて聞けば、当主は、まかせておけ、と言わんばかりの様子で言った。
「あの者と係わった輩は始末しておきましたが、その後、少々厄介な問題が持ち上がりましてね」
「それはどんな?」
ルセーヌ伯爵は不敵な笑みを漏らした。策謀など、すでにお手のものだ。
「あの者たちは他国とも通じていたようなのです。それを我々には知らせていなかったという訳で」
「こちらの陰謀に加担して、成功した暁には、こちらを脅そうというつもりだったのだろう。それなら、敵の密偵を始末できてラッキーじゃないか」
「敵国がそれについて怒りを表しているのです。もちろん、ルセーヌ様のお名前は彼らには伝わっておりませんが、用心されるに越したことはないかと」
「あいつらが、この国内で何が出来ると言うんだ。ラムズフェルドも暗殺されたようだし、奴らは今は骨抜きのはずだ」
「そのラムズフェルドの暗殺も、どうもこちらの国の手のものがやったようなのです」
「ふうん、そんな気概のある奴がこの国にいるとは思えないのだがね」
「ラムズフェルドが暗殺されたのも、我々の手の内のものがしたのでは、とお門違いの恨みを買っているようなのです」
「敵国も、頭が悪い奴らばかりのようだな」
「とにかく、お気をつけくださいまし。この会場にも潜んでいるかもしれませぬ」
そんな会話にルセーヌ侯爵は倦怠を感じて、会話を終わらせようと心を決めた。
陰謀とか、暗殺とか、飽き飽きしていた今の自分を紛らわせてくれる女はどこにいるのだろう。お化粧の匂い、薄っぺらい会話、犬のようにお愛想を振りまき、より裕福な男を求めて、舞踏会をさまよい歩く令嬢立ち。
側に立てば、相手の男の懐具合を確かめるように、お互いの腹のうちを探り合うのだ。
どんなに綺麗でも、女たちが自分の懐具合を確かめるような様子を見せる度に、ルセーヌ侯爵の腹のうちは冷えていく。一夜だけの欲をはき出すだけの関係に、侯爵は、もう飽き飽きしていた。
一夜の情事の後、期待した様子で彼を見つめる女達に、ルセーヌはいつも憐憫の目で寝台の女を見つめるのだ。愚かな女。侯爵である自分の懐具合を探る必要はないと言うのに。
今期も、領地はかなりの収益を納めた。なんでも自分の思い通りになる生活の中で、ただ一つ、ままならないのは女の問題だ。どんな女も一様に同じで、一様につまらなかった。もうそろそろ身を固めなければならないのに、一向に興味を抱ける女がいない。
だからといって、政略結婚で無味乾燥な女と生涯を共にする気もない。裕福な自分が結婚すれば、相手には利がありこそすれ、自分には何もない。妻の持参金を必要とするほど、落ちぶれてもいなかった。
会場の中に視線を彷徨わせた。客人は続々と到着していた。その中に、一人でも自分の興味をそそる女がいればいいのだが。
「今日は、どうも空振りのようだな」
「まだ、来客は全員来ておりません。もうしばらくこちらにいらしては?」
「ああ、それはそうなのだが、私もそれほど暇がある訳では・・・」
今日はお暇させていただこう、と、そう言いかけようとした時、ふと視線の先に入った令嬢に目がとまった。
あれは?
カーテン越しに美しい令嬢が立っているのが見えた。亜麻色の髪に青い瞳、妖精をイメージしているのだろうか?すらりと伸びた背筋からは高貴な様子が窺える。 美しいドレスからは華奢な肩が見え隠れしていた。
「ふうん・・あの娘、なかなかそそるな」
ルセーヌ伯が顎で示した娘を伯爵は不思議そうに言った。
「緑のマスクをしているあの令嬢でしょうか?」
「ああ、あのマスクをつけられるのはかなり身分の高い娘のはずなんだが、全く見覚えがない」
一体、彼女は誰だ?
誰と話しをしているのかはわからないが、カーテンの内側にいる誰かと話しをしているようだ。緑色の仮面越しに見える彼女の青い瞳はキラキラと輝き、ルセーヌ侯爵は訳もわからないまま心が惹きつけられるのを感じた。
美しいドレスに身を包んだ彼女は、とても楽しそうで、興奮した様子がこちらにも伝わってきた。夜会は初めてなのだろうか?
「見た所、箱入り娘が冒険をおかしにここまで来た感じだな」
「さようにございますね」
「初めて夜会に来たみたいだな。あの客人は誰だ? どこの娘だ?」
「緑色のマスクをされておりますから、詮索は不要にございます」
「・・・ああ、そうだったな。緑色のマスクをするものは迎賓だ。こんな会には珍しいことだな」
「いえ、王宮のしがらみを避けて、お忍びでお楽しみになられる方もいらっしゃるのですよ」
「そうなのか」
自分の視線を感じたのだろうか。その娘が一瞬、テラスの上に立っている自分を見たような気がした。透き通った海のような青いブルーの瞳と目があった瞬間、侯爵は一瞬、自分の息が止まったかのような衝撃を覚えた。
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