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研究会
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「それでは、また明日教室で」
「はい、また明日」
この後予定があるというアルミ嬢と別れ廊下を歩く。
まだ空は明るい、研究会にでも顔を出そうかなと思い研究室のある第三校舎へ向かう。
研究会とは言っても要は部活動のことだ。
剣術研究会のような古今東西様々な剣術を学び強くなろうという活動から、スポーツ系統の研究会、料理等の趣味の研究会など様々だ。
この学園の生徒のほとんどが何かしらの研究会に所属している。
もちろん、俺も研究会に所属している。
第二魔道具研究会である。
何故、第二がつくのかというと第一があるからである、昨年、第一魔道具研究会から分かれてできたらしい。
分かれた原因はこの扉の向こうにいる先輩にある。
扉を開けて研究室に入る。
机の上だけでなく床にまで乱雑に積まれた資料の数々に足の踏み場もない。
「イサネ先輩~、なんですかこれ、部屋汚すぎですよ、俺、三日前に片付けましたよね」
「ん?ちゃんとキレイにしているでしょ~」
「いやいや、足の踏み場もありませんって」
「いいでしょ~べつにぃ、この研究会、君と私の二人だけなんだから、二人分のスペースはあいてるじゃん!」
「いやまあそうなんですけどね、それでもこれじゃあ何処に何があるかわかりませんよ」
「い・い・の!私にはこれがベストなの!細かいこといってると女の子にモテないぞ☆どーてー君?」
「ど、童貞じゃないし!」
「はいはい、お姉さんの前で見栄張らないでいいですよ~、正直になったらお姉さんのおっぱい触らせてあ・げ・る」
そう言って胸をふよんと持ち上げる彼女を見て、俺はフンっと鼻で笑った。そう今の俺は賢者なのだ。この程度で動揺することなどない。
「ひっどぉい!なによその態度~」
「はいはい、先輩のおっぱいさわりたいですよー」
そんな会話をしながら片付けはじめる。
確かに床に資料が散らばっていたりはするものの、造った魔道具や材料に工具などはきちんと収納してある。
この先輩はなぁ、魔道具だとか工具だとか扱いによっては危険なものの管理はキッチリしてるんだよなぁ、片付けができないのではなくやらないだけなのだろう、参考書とかもしまってほしいんだけどなぁ。
彼女はイサネ=フォン=スオウステュール、スオウステュール伯爵家の神童であり俺の一つ上の先輩だ。
スオウステュール家は古来より多くの優秀な魔道具職人を輩出してきた。
《異形の怪物》を封じる祭壇の魔道具もスオウステュール家作である。
そんな名門であるが、近年はあまりパッとしなかった。そんななかでイサネ嬢という天才が産まれた。まぁ、彼女の逸話は別の機会に話すとしよう。
貴族の証である鮮やかな髪は黄色で、耳のイヤリングを始めとして多くのアクセサリーを身につけ、胸元を大きく開けた改造制服を着こなしている。
大きく開けた胸元から彼女の髪の色と同じ明るい黄色のブラがチラッと覗いている。
その髪の色と服装からギャルにしか見えない、派手目な美人さんだ。
まぁ、彼女の場合、その身につけた沢山のアクセサリーは全て自作の魔道具であるのだが。
ある程度片付けを終えた俺は自分の作業に取りかかる。
水晶に魔術回路を刻印していく。
「ん~ここ間違えてるよ、ほら、この回路繋がってない」
「あ、ホントですね、ありがとうございます」
イサネ先輩、何だかんだで面倒見がいいんだよなぁ。
あと、胸があたってるんだよなぁ、魔道具製作に関しては真摯だし、こういう無防備なところが不意討ちでドキッとするだよなぁ、あとなんかいい匂いもするし。
彼女にバレたらからかわれると思い必死で冷静を装い、胸を意識しないように作業に集中しているとすっかり外は暗くなっていた。
「あ、そろそろ時間ですね、今日はここまでにしましょう」
「そーだね、帰ろっか」
「はい、また明日」
この後予定があるというアルミ嬢と別れ廊下を歩く。
まだ空は明るい、研究会にでも顔を出そうかなと思い研究室のある第三校舎へ向かう。
研究会とは言っても要は部活動のことだ。
剣術研究会のような古今東西様々な剣術を学び強くなろうという活動から、スポーツ系統の研究会、料理等の趣味の研究会など様々だ。
この学園の生徒のほとんどが何かしらの研究会に所属している。
もちろん、俺も研究会に所属している。
第二魔道具研究会である。
何故、第二がつくのかというと第一があるからである、昨年、第一魔道具研究会から分かれてできたらしい。
分かれた原因はこの扉の向こうにいる先輩にある。
扉を開けて研究室に入る。
机の上だけでなく床にまで乱雑に積まれた資料の数々に足の踏み場もない。
「イサネ先輩~、なんですかこれ、部屋汚すぎですよ、俺、三日前に片付けましたよね」
「ん?ちゃんとキレイにしているでしょ~」
「いやいや、足の踏み場もありませんって」
「いいでしょ~べつにぃ、この研究会、君と私の二人だけなんだから、二人分のスペースはあいてるじゃん!」
「いやまあそうなんですけどね、それでもこれじゃあ何処に何があるかわかりませんよ」
「い・い・の!私にはこれがベストなの!細かいこといってると女の子にモテないぞ☆どーてー君?」
「ど、童貞じゃないし!」
「はいはい、お姉さんの前で見栄張らないでいいですよ~、正直になったらお姉さんのおっぱい触らせてあ・げ・る」
そう言って胸をふよんと持ち上げる彼女を見て、俺はフンっと鼻で笑った。そう今の俺は賢者なのだ。この程度で動揺することなどない。
「ひっどぉい!なによその態度~」
「はいはい、先輩のおっぱいさわりたいですよー」
そんな会話をしながら片付けはじめる。
確かに床に資料が散らばっていたりはするものの、造った魔道具や材料に工具などはきちんと収納してある。
この先輩はなぁ、魔道具だとか工具だとか扱いによっては危険なものの管理はキッチリしてるんだよなぁ、片付けができないのではなくやらないだけなのだろう、参考書とかもしまってほしいんだけどなぁ。
彼女はイサネ=フォン=スオウステュール、スオウステュール伯爵家の神童であり俺の一つ上の先輩だ。
スオウステュール家は古来より多くの優秀な魔道具職人を輩出してきた。
《異形の怪物》を封じる祭壇の魔道具もスオウステュール家作である。
そんな名門であるが、近年はあまりパッとしなかった。そんななかでイサネ嬢という天才が産まれた。まぁ、彼女の逸話は別の機会に話すとしよう。
貴族の証である鮮やかな髪は黄色で、耳のイヤリングを始めとして多くのアクセサリーを身につけ、胸元を大きく開けた改造制服を着こなしている。
大きく開けた胸元から彼女の髪の色と同じ明るい黄色のブラがチラッと覗いている。
その髪の色と服装からギャルにしか見えない、派手目な美人さんだ。
まぁ、彼女の場合、その身につけた沢山のアクセサリーは全て自作の魔道具であるのだが。
ある程度片付けを終えた俺は自分の作業に取りかかる。
水晶に魔術回路を刻印していく。
「ん~ここ間違えてるよ、ほら、この回路繋がってない」
「あ、ホントですね、ありがとうございます」
イサネ先輩、何だかんだで面倒見がいいんだよなぁ。
あと、胸があたってるんだよなぁ、魔道具製作に関しては真摯だし、こういう無防備なところが不意討ちでドキッとするだよなぁ、あとなんかいい匂いもするし。
彼女にバレたらからかわれると思い必死で冷静を装い、胸を意識しないように作業に集中しているとすっかり外は暗くなっていた。
「あ、そろそろ時間ですね、今日はここまでにしましょう」
「そーだね、帰ろっか」
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