壊れた王のアンビバレント

宵の月

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裏切りの代償 ★



 愛などどこにもない。それどころか情欲ですらないのかもしれない。
 飢えた獣のようなカーティスの瞳は、燃え上がる怒りと嗜虐の色に染まり、アルヴィナの肌を隙間なく辿っている。

 「んっ……兄様!……やめて!いや……」

 何度も歯を突き立てられた肌が、じんじんと熱を持ち、薄っすらと血をにじませていた。
 白いアルヴィナの豊かな胸が、握りこまれて形を変える。立ち上がった先端を、舐めとるようにカーティスが口に含んだ。握りこんだ乳房の先端を親指で、押しつぶすようにして擦られる。
 ぴりぴりと電流が生まれる感覚に、アルヴィナは身をくねらせた。

 「んんっ……ふうっあぁ……いや……いや……」

 アルヴィナがうわ言のように声を漏らした。それを嘲笑うように、先端を含んだままのカーティスが強く歯を立てた。

 「痛いっ!やめて!兄様!やめて!」

 痛みに身をよじる身体を強く押さえつけられ、アルヴィナは痛みよりも向けられる怒りに瞳を潤ませた。
 愛でも情欲ですらない交わり。素肌が触れ合っている今この時も、カーティス瞳は怒りに燃えている。復讐のための側妃。それをはっきりと刻まれているようだった。
 必死に囚われた腕から逃げようともがく。今ここで奪われたら、もう二度とこの腕から逃れられない気がした。

 「兄様、やめて!……お願い……お願い……」

 罪人への烙印のような歯型が、その形に熱を持ち白い肌に浮き上がっていく。
 必死に懇願をするアルヴィナが、ぱくりと割れた秘裂をくちゅりと撫でられ、恐怖に動きを止めた。

 「兄様……どうか……どうか……おやめください……」

 怯えきった声を震わせたアルヴィナに、カーティスはうっそりと嗤った。

 「アルヴィナ、兄と呼べば許されるとでも思っているのか?」

 秘裂をなぞる手は止まり、戒められた腕が離れた。ほっと安堵のため息を吐いたアルヴィナの足が、そのまま大きく開かれた。

 「この身体がその清廉な美貌の通りに誠実なのか、それとも清冽な皮を被った妖婦なのか。」
 「いや!いや!カーティス兄様!」

 あてがわれた熱に、アルヴィナは震え上がりながら抵抗する。ものともしないままカーティスは、嘲るようにアルヴィナを見下ろした。

 「アルヴィナ、その身をもって純潔を証明しろ。」

 一切の躊躇なく、時折肌の奥を走った電流が潤ませたそこに、猛り狂った怒張が押し入った。

 「あああああーーー!!」

 身体を2つに割かれるような痛みに、アルヴィナの喉から悲鳴があがる。半ばまで無理に押し込められた楔は、数度小さく前後した。そのまま強い抵抗を突き破るように、一気に最奥まで貫かれる。ぶつりと体内で押し千切られた音がなったように感じた。

 「……あぁ………あ………」

 絶叫は長く尾を引き、途切れた。最奥で脈打つ楔は動きを止め、アルヴィナは見開いた瞳から涙を流しながら、小さく喘ぎ強烈な圧迫感に耐えていた。
 鮮烈な痛みからじんじんと響くような、熱を伴う痛みに変わっていく。隘路を無理に押し広げられ、体内に埋め込まれたままの圧倒的な質量に、呼吸もままならない。
 言葉も出ない瀕死の魚のようなアルヴィナの姿に、カーティスは愉快そうに目を細めた。

 「ひぃっ!ああっ!!あぁ……」

 ズルリと灼熱の楔が、隘路を引き削るように引き抜かれる。無理に押し広げたられた奥が、弛緩するようにゆっくりと閉じていく。
 
 「……っ!!やっ!んああっ!!」
 
 全てが引き抜かれる寸前で楔は止まり、また一気に閉じ始めていた膣壁を巻き込みながら最奥へと穿たれる。
 アルヴィナの悲痛な悲鳴に、薄く笑みを浮かべながら、カーティスのギラつく瞳は繋がったそこを食い入るように見詰めていた。
 無理に押し込まれた楔が押入れると、引きずられるようにアルヴィナの肉が、巻き込まれめりこむ。楔に巻き込まれためり込んだ肉は、引き抜かれる動きに引きずられて赤く潤んで捲れ上がった。

 「あぁ……ああ!ああ!」

 か細く漏れる涙に濡れたアルヴィナの喘ぎに、カーティスの荒い吐息が混じった。繋がるそこはぬちぬちと音を立て、カーティスの肌から汗が伝い落ちる。
 
 「あ……あっあっ!あぁ……ああっ……あっ!」

 律動は徐々に激しさを増し、胎内を搔き回される苦しさに、アルヴィナの喉から絶えず喘ぎが溢れた。
 身体の中心を貫く灼熱の楔に、限界まで押し広げられる鈍い苦痛が鋭さを増していく。激しくなった抽挿に寝台がギシギシと音を立てた。
 
 「ぐっ……ふっ……」

 カーティスが顔を歪めて呻きを噛み殺し、汗に濡れた身体でアルヴィナを絡め取りきつく抱きしめる。
 耳元でカーティスの呼吸が響き、痛みに耐えるアルヴィナがぞくりと震えた。最奥が疼いた途端、カーティスの怒張が体積を増す。浮き上がるほどの抽挿に、アルヴィナが悲鳴をあげる。
 苦しさにアルヴィナはカーティスの肩にすがり付き、カーティスが乱暴な仕草で、アルヴィナの額に張り付いた髪をかきあげた。

 「………っ!!あっ!あっ!ああっ!!ああっ!!」

 アルヴィナの苦悶の表情を食い入るように見つめ、カーティスが膨れ上がった怒張をえぐりこむ。贖罪を求めるかのように、容赦のない抽挿は、罰を与えるかのように繰り返される。

 「………ああっ!!」

 衝撃にアルヴィナの爪がカーティスに深く食い込み、アルヴィナの最奥で煮えたぎった熱が弾けた。その熱さに震えるアルヴィナを押さえつけ、カーティスは凶暴な吐息を食いしばった歯の間から貪りながら、擦り付けるようにゆっくりと腰を穿ち続ける。

 荒い呼吸が収まる頃に、ずるりと引き抜かれたアルヴィナの秘裂からは、どろりとした血混じりの白濁が溢れ出た。

 
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