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Distance
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順調だった交際の潮目が変わってきたのは、5月も半分過ぎようかという頃だっただろうか。
自分の方は、相変わらず彼一筋だったが、彼は仕事が忙しいのか、それまで毎日のようにしていたメールも、1日1回とか、来ない時もあったりした。
彼が仕事が忙しいので仕方ない。自分は、彼の仕事の邪魔をしてはいけないと思って、自分からもメールは控えようと考えて、毎日送っていたメールも2日に1回とかにした。
会えない週もあった。一週くらいは仕方ないと思えた。
でも、その次の週も会えなかった。
どうして?と理由を聞くと、県人会があるから、と言われた。
3週目。
遂に我慢の限界を迎えて、駅前のマックで待ってるね、と彼にメールをしてマックでお茶をしながら返事を待った。
彼に合鍵を貰っていなかった自分は、ただひたすら待った。
でも、彼からは一向に返事が無い。
自分は、彼にメールをして、最終電車に乗って帰ることにした。
寂しくて泣きそうになって電車に揺られていると、彼からメールが届いた。
『ごめん、車の中に携帯忘れてて、今メールに気づいた』
という返事だった。
彼の住んでいる所に向かう方の電車なら、最終に乗れる。
自分は次の駅で慌てて乗り換えて、来た道を引き返した。
彼は部屋にいた。
自分は、どうにも解せなかった。どうして車の中に携帯を忘れたのなら、仕事が終わって車に戻った時にメールを確認しなかったのか?
どうして部屋に帰って来てからメールの返信をしたのか?
そんな疑問が口から溢れそうになったが、なんとかそれらの疑問は飲み込んだ。
口にした途端、良くないことになりそうな予感がしたから。
彼は、疲れていたけど、自分を抱きしめてくれた。
でも、以前とは何か違う。彼が、仕方なくやっているような気がした。
自分は、そんな空気に気づかないフリをして彼に抱かれていた。本当は、こんなことを望んでいたのではないのに。
翌日曜日、彼は朝早くからデスクに向かって仕事をしていた。
自分は、ベッドの上に腰掛けて、ただただ彼の仕事をしている背中を見ていた。
一言も言葉を発しなかった。
途中、彼がお昼ご飯を作ってくれた時くらいしか、話さなかったと思う。
何と無く、この頃から嫌な予感がしていた。
自分は、夕方になったので帰ることにした。
彼が駅まで送るよ、と言ってくれたけど、自分は断った。
今、自分にできる、精一杯の強がりだった。ほんのちょっとだけど、ほんのちょっとだけでも、彼の負担になりたくなかった。
帰りの電車に揺られながら、自分さえ頑張れば、自分さえ我慢すれば、もうすぐ彼の仕事も落ち着いて以前のように戻れると、自分に言い聞かせた。
自分の方は、相変わらず彼一筋だったが、彼は仕事が忙しいのか、それまで毎日のようにしていたメールも、1日1回とか、来ない時もあったりした。
彼が仕事が忙しいので仕方ない。自分は、彼の仕事の邪魔をしてはいけないと思って、自分からもメールは控えようと考えて、毎日送っていたメールも2日に1回とかにした。
会えない週もあった。一週くらいは仕方ないと思えた。
でも、その次の週も会えなかった。
どうして?と理由を聞くと、県人会があるから、と言われた。
3週目。
遂に我慢の限界を迎えて、駅前のマックで待ってるね、と彼にメールをしてマックでお茶をしながら返事を待った。
彼に合鍵を貰っていなかった自分は、ただひたすら待った。
でも、彼からは一向に返事が無い。
自分は、彼にメールをして、最終電車に乗って帰ることにした。
寂しくて泣きそうになって電車に揺られていると、彼からメールが届いた。
『ごめん、車の中に携帯忘れてて、今メールに気づいた』
という返事だった。
彼の住んでいる所に向かう方の電車なら、最終に乗れる。
自分は次の駅で慌てて乗り換えて、来た道を引き返した。
彼は部屋にいた。
自分は、どうにも解せなかった。どうして車の中に携帯を忘れたのなら、仕事が終わって車に戻った時にメールを確認しなかったのか?
どうして部屋に帰って来てからメールの返信をしたのか?
そんな疑問が口から溢れそうになったが、なんとかそれらの疑問は飲み込んだ。
口にした途端、良くないことになりそうな予感がしたから。
彼は、疲れていたけど、自分を抱きしめてくれた。
でも、以前とは何か違う。彼が、仕方なくやっているような気がした。
自分は、そんな空気に気づかないフリをして彼に抱かれていた。本当は、こんなことを望んでいたのではないのに。
翌日曜日、彼は朝早くからデスクに向かって仕事をしていた。
自分は、ベッドの上に腰掛けて、ただただ彼の仕事をしている背中を見ていた。
一言も言葉を発しなかった。
途中、彼がお昼ご飯を作ってくれた時くらいしか、話さなかったと思う。
何と無く、この頃から嫌な予感がしていた。
自分は、夕方になったので帰ることにした。
彼が駅まで送るよ、と言ってくれたけど、自分は断った。
今、自分にできる、精一杯の強がりだった。ほんのちょっとだけど、ほんのちょっとだけでも、彼の負担になりたくなかった。
帰りの電車に揺られながら、自分さえ頑張れば、自分さえ我慢すれば、もうすぐ彼の仕事も落ち着いて以前のように戻れると、自分に言い聞かせた。
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