春とともに君は去りゆく

あらんすみし

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あの日に戻りたい

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彼との関係がギクシャクし始めた頃から、自分のメンタルは軋み始める。
それまで順調だった仕事も、人間関係も、全てに悪影響が出始めていた。
会社でも情緒不安定になり、仕事でもミスが多くなり、加えて勤務態度も悪くなっていき、上司から厳しく叱責されたこともあった。
限界ギリギリだった。
それでも、ひたすら耐えた。耐えるしか他に道が無かったから。
あと少し、あとひと頑張り、そしたらまた、以前のように彼と一緒にいられるから。
とにかく自分さえ頑張ればいい。
彼の誕生日まで頑張ろう、あと1ヶ月頑張ろう、あと1週間頑張ろう、となり、とにかく今日だけでもいいから、なんとか耐えよう、になった。
正直、この頃の記憶はあまりない。
毎日がギリギリで、辛かったことだけは確かだった。
彼の心が自分から離れて行っている、ということは否応なく感じられた。
このまま、もう終わってしまうのだろうか?
やがて、自分の頑張りは、おかしな方向に向かうことになる。
とりあえず、2ヶ月はもたせよう、と。
この頃になると、破局は時間の問題だった。それは、自分でもよくわかっていた。たぶん、もうダメなんだろうなぁ、ということは。
だから、関係を続けようとする努力ではなく、2ヶ月付き合ったという事実を作ることだけが目標になっていた。
いったい何故2ヶ月に拘ったのか?体裁を取り繕いたかったのかな?2ヶ月は付き合ったんだという。
1ヶ月も2ヶ月も大差無いのに。
いったい、どこでボタンを掛け違えたのだろう?
戻れるのならば、もう一度出会ったあの日に戻ってやり直したい。
それに見合った対価を払うから、神様でも悪魔でもどちらでもいい、願いさえ叶えてくれるのなら。

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