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加奈の証言
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俺たちが食堂を出たところで、入れ違いに加藤と小田切、そして地元警察の団体が到着した。
「おや、おはようございます、警視庁のお二方」
「おはようございます、皆さん」
加藤と小川は互いに軽く挨拶を交わした。
「今日は何をされるのですか?」
「今日は、本格的な現場検証と引き続き事情聴取を行いますよ。現場100回は捜査の基本ですからね。お二方は?」
「私たちは、これから松崎加奈の部屋に行くところです」
「そうですか。彼の方はかなり気性の激しい方ですから、あまり刺激して我々の捜査の妨げにならないようにだけはしてくださいね」
「わかっています。最大限、配慮します。ところで、現場の様子ですが、外部からの侵入という可能性は無かったのですか?」
「無いですね、窓も全て施錠されていましたし、何しろ3階ですからそう簡単に侵入はできないでしょう」
そうなると、やはり犯人は廊下の入り口から入ったということか。しかし、藤波綾香がいる限り、部屋に入るのは不可能だ。やはり、藤波綾香が何らかの関係をしていると考えるのが自然だろうか?
彼女には、あとで今一度事情を聞かなければならなさそうだ。
「それでは、我々はこれから事情聴取を行いますのでこれで」
そう言い残して加藤たちは、俺たちの前を横切って奥へと消えていった。
「外部からの侵入の形跡は無しか。そうなると、やはり藤波綾香が何らかの事情を知っている可能性があるかもしれないな」
小川が俺に向かって言う。
「そうだな。この事件の最大の鍵は、彼女が握っていると考えて間違いないだろう」
「では、早速藤波綾香から話を聞かねば」
「まぁ、そう焦るな。地元の警察の面子を潰すわけにもいかない。何しろ俺たちは非公式の捜査なのだからな」
「まぁ、そりゃそうだが」
小川は少し俺の言葉に不服そうにしている。
「今は俺たちにできることから手をつけよう。さっ、松崎加奈に話を聞きにいこう」
俺たちは階段を昇り、西棟201号室の松崎加奈の部屋の前にやって来て、ドアを3回ノックした。
しかし、中から反応は無い。
「寝てるのかな?」
小川は再び先程よりも大きくドアをノックした。
「うるさいわね!そんなに何度もノックしなくても聞こえているわよ!」
勢いよくドアが開くと、中から凄い剣幕で俺たちに松崎加奈が怒鳴った。
「す、すいません。お返事がなかったもので」
「こっちにだって都合というものがあるのよ!待ってるわけでもないのに、すぐに出られるわけないでしょ!」
松崎加奈は、言うだけ言って踵を翻して部屋の中へ戻っていった。
「まぁ、いいわ。ちょうど退屈していたところだし、それより何か話があるんでしょ?中に入りなさいよ」
「失礼します」
俺と小川は、恐縮しながら松崎加奈の部屋の中へ踏み込んだ。
「それで、犯人は誰だったの?」
「いや、まだそこまでは・・・」
「何よ!それじゃあ何しにここに来たのよ!話があるというから、てっきり犯人が捕まったのかと思ったじゃないの!無駄なことでいちいち訪ねて来ないでよ!」
「すいません、その前にどうしてもあなたから聞きたいことがありまして」
小川が精一杯へりくだって、松崎加奈を刺激しないように話を切り出す。そして小川は俺に早く話を切り出すように、肘で突いて促す。
「実は、犯行時間と思われる時間に、龍昇ちゃんの部屋の外で足音を聞いた、という証言があるのですが、加奈さんは何か聞いていないかと思いまして」
「足音?足音は聞いてないわ。ただ」
「ただ?」
「敏樹のオッサンが、除菌シートを欲しいって来たわ」
「除菌シート?」
「えぇ、何だかとても慌てた様子だったわね」
松崎加奈は、ゆっくりと思考を巡らせながら、その時の様子を話して聞かせた。
「あっ!そうすると、私はアリバイ成立じゃないかしら?敏樹のオッサンに聞けば、私が問題の時間に部屋にいたと証言してもらえるもの!」
たしかにそうだ。これで松崎加奈にもアリバイが成立したわけだ。そして、それは敏樹にも言えるということか?
「その時、部屋の外にいたのは敏樹さんだけでしたか?」
「それはわからないわ。気にもしてなかったし、部屋の外を見たわけでも、部屋から出たわけでもないから」
敏樹は松崎加奈にもらった除菌シートを何に使ったのだろう?何のために除菌シートを必要としたのだろうか?
これはあとで敏樹本人に確認してみる必要がありそうだ。
「それにしても退屈ね。他に何か刺激的なことは無いのかしら?」
いやいやいや、昨日から十分に刺激的だろ。
「松崎さんは、今回の事件をどのように見ていらっしゃいますか?」
「あたし?そうね。そうだわ、こういうことは考えられないかしら?あのアバズレが殺したって!」
「えっ!?何でまたそんなことを?」
松崎加奈のあまりに突拍子もない言葉に、小川は声をひっくり返してしまったようだ。
「実はあのアバズレが育児ノイローゼで、思い余って殺してしまったとか」
「でも、実際は育児は藤波さんがしていたのですから、麻谷さんが育児ノイローゼになることは無いのでは?」
「それもそうね。そうなると、1番最後にあの部屋に行った愛梨たちか、藤波が怪しいわね」
麻谷麗が犯人だと言い出した時はどうしようかと思ったが、本気でそう思うほど常識外れではないようだ。
「ところで、愛梨たちは何て言ってるの?」
「なんて?と言うと?」
小川が不思議そうに聞き返す。
「決まってるじゃないの!あの2人が部屋に行った時の龍昇の様子よ!」
「あぁ、あなたと同じく、おとなしく寝ていたと言ってましたよ」
小川は何の躊躇いもなく答える。
「そう。それならいいわ」
「それならいい、というのはどういう意味でしょうか?」
「なんでもないわ。ねぇ、あたしそろそろ着替えたいんだけど、まだ他にも聞きたいことあるのかしら?」
「いえ、今のところは以上で大丈夫です。お手間を取らせて申し訳ありませんでした。また後ほどお尋ねしたいことがありましたら、ご協力をお願いします」
「そうならないことを祈るわ。それじゃあ、お仕事頑張ってね」
俺たちは松崎加奈の部屋を出て、彼女の証言を検証してみることにした。
まず、敏樹が来ていたことで、松崎加奈のアリバイが証明されることとなった。
その敏樹は、どういう訳か松崎加奈に除菌シートを貰ったそうだ。
いったい何故、除菌シートが必要で、用途は何だったのだろうか?
松崎加奈の推測では、愛梨夫妻か藤波綾香に疑いを向けているらしい。
それは俺たちも考えていたことだが、こうなってくると、愛梨夫妻と藤波綾香にも改めて事情を聞く必要が出てきたようだ。
「どうする?敏樹、愛梨夫妻、藤波綾香に事情を聞く必要性が出てきたが、まずは誰から話を聞くか?」
小川は広がった選択肢の中から、どれを選ぶべきか決めかねているようだった。
「三組ともとても興味深いが、烏丸静香のアリバイを確認しようじゃないか。もう事情聴取が終わっていればいいのだが、とりあえず彼女を訪ねてみよう」
こうして俺たちは、静香の部屋であり、修二君の部屋でもある304号室へと向かうことにした。
「おや、おはようございます、警視庁のお二方」
「おはようございます、皆さん」
加藤と小川は互いに軽く挨拶を交わした。
「今日は何をされるのですか?」
「今日は、本格的な現場検証と引き続き事情聴取を行いますよ。現場100回は捜査の基本ですからね。お二方は?」
「私たちは、これから松崎加奈の部屋に行くところです」
「そうですか。彼の方はかなり気性の激しい方ですから、あまり刺激して我々の捜査の妨げにならないようにだけはしてくださいね」
「わかっています。最大限、配慮します。ところで、現場の様子ですが、外部からの侵入という可能性は無かったのですか?」
「無いですね、窓も全て施錠されていましたし、何しろ3階ですからそう簡単に侵入はできないでしょう」
そうなると、やはり犯人は廊下の入り口から入ったということか。しかし、藤波綾香がいる限り、部屋に入るのは不可能だ。やはり、藤波綾香が何らかの関係をしていると考えるのが自然だろうか?
彼女には、あとで今一度事情を聞かなければならなさそうだ。
「それでは、我々はこれから事情聴取を行いますのでこれで」
そう言い残して加藤たちは、俺たちの前を横切って奥へと消えていった。
「外部からの侵入の形跡は無しか。そうなると、やはり藤波綾香が何らかの事情を知っている可能性があるかもしれないな」
小川が俺に向かって言う。
「そうだな。この事件の最大の鍵は、彼女が握っていると考えて間違いないだろう」
「では、早速藤波綾香から話を聞かねば」
「まぁ、そう焦るな。地元の警察の面子を潰すわけにもいかない。何しろ俺たちは非公式の捜査なのだからな」
「まぁ、そりゃそうだが」
小川は少し俺の言葉に不服そうにしている。
「今は俺たちにできることから手をつけよう。さっ、松崎加奈に話を聞きにいこう」
俺たちは階段を昇り、西棟201号室の松崎加奈の部屋の前にやって来て、ドアを3回ノックした。
しかし、中から反応は無い。
「寝てるのかな?」
小川は再び先程よりも大きくドアをノックした。
「うるさいわね!そんなに何度もノックしなくても聞こえているわよ!」
勢いよくドアが開くと、中から凄い剣幕で俺たちに松崎加奈が怒鳴った。
「す、すいません。お返事がなかったもので」
「こっちにだって都合というものがあるのよ!待ってるわけでもないのに、すぐに出られるわけないでしょ!」
松崎加奈は、言うだけ言って踵を翻して部屋の中へ戻っていった。
「まぁ、いいわ。ちょうど退屈していたところだし、それより何か話があるんでしょ?中に入りなさいよ」
「失礼します」
俺と小川は、恐縮しながら松崎加奈の部屋の中へ踏み込んだ。
「それで、犯人は誰だったの?」
「いや、まだそこまでは・・・」
「何よ!それじゃあ何しにここに来たのよ!話があるというから、てっきり犯人が捕まったのかと思ったじゃないの!無駄なことでいちいち訪ねて来ないでよ!」
「すいません、その前にどうしてもあなたから聞きたいことがありまして」
小川が精一杯へりくだって、松崎加奈を刺激しないように話を切り出す。そして小川は俺に早く話を切り出すように、肘で突いて促す。
「実は、犯行時間と思われる時間に、龍昇ちゃんの部屋の外で足音を聞いた、という証言があるのですが、加奈さんは何か聞いていないかと思いまして」
「足音?足音は聞いてないわ。ただ」
「ただ?」
「敏樹のオッサンが、除菌シートを欲しいって来たわ」
「除菌シート?」
「えぇ、何だかとても慌てた様子だったわね」
松崎加奈は、ゆっくりと思考を巡らせながら、その時の様子を話して聞かせた。
「あっ!そうすると、私はアリバイ成立じゃないかしら?敏樹のオッサンに聞けば、私が問題の時間に部屋にいたと証言してもらえるもの!」
たしかにそうだ。これで松崎加奈にもアリバイが成立したわけだ。そして、それは敏樹にも言えるということか?
「その時、部屋の外にいたのは敏樹さんだけでしたか?」
「それはわからないわ。気にもしてなかったし、部屋の外を見たわけでも、部屋から出たわけでもないから」
敏樹は松崎加奈にもらった除菌シートを何に使ったのだろう?何のために除菌シートを必要としたのだろうか?
これはあとで敏樹本人に確認してみる必要がありそうだ。
「それにしても退屈ね。他に何か刺激的なことは無いのかしら?」
いやいやいや、昨日から十分に刺激的だろ。
「松崎さんは、今回の事件をどのように見ていらっしゃいますか?」
「あたし?そうね。そうだわ、こういうことは考えられないかしら?あのアバズレが殺したって!」
「えっ!?何でまたそんなことを?」
松崎加奈のあまりに突拍子もない言葉に、小川は声をひっくり返してしまったようだ。
「実はあのアバズレが育児ノイローゼで、思い余って殺してしまったとか」
「でも、実際は育児は藤波さんがしていたのですから、麻谷さんが育児ノイローゼになることは無いのでは?」
「それもそうね。そうなると、1番最後にあの部屋に行った愛梨たちか、藤波が怪しいわね」
麻谷麗が犯人だと言い出した時はどうしようかと思ったが、本気でそう思うほど常識外れではないようだ。
「ところで、愛梨たちは何て言ってるの?」
「なんて?と言うと?」
小川が不思議そうに聞き返す。
「決まってるじゃないの!あの2人が部屋に行った時の龍昇の様子よ!」
「あぁ、あなたと同じく、おとなしく寝ていたと言ってましたよ」
小川は何の躊躇いもなく答える。
「そう。それならいいわ」
「それならいい、というのはどういう意味でしょうか?」
「なんでもないわ。ねぇ、あたしそろそろ着替えたいんだけど、まだ他にも聞きたいことあるのかしら?」
「いえ、今のところは以上で大丈夫です。お手間を取らせて申し訳ありませんでした。また後ほどお尋ねしたいことがありましたら、ご協力をお願いします」
「そうならないことを祈るわ。それじゃあ、お仕事頑張ってね」
俺たちは松崎加奈の部屋を出て、彼女の証言を検証してみることにした。
まず、敏樹が来ていたことで、松崎加奈のアリバイが証明されることとなった。
その敏樹は、どういう訳か松崎加奈に除菌シートを貰ったそうだ。
いったい何故、除菌シートが必要で、用途は何だったのだろうか?
松崎加奈の推測では、愛梨夫妻か藤波綾香に疑いを向けているらしい。
それは俺たちも考えていたことだが、こうなってくると、愛梨夫妻と藤波綾香にも改めて事情を聞く必要が出てきたようだ。
「どうする?敏樹、愛梨夫妻、藤波綾香に事情を聞く必要性が出てきたが、まずは誰から話を聞くか?」
小川は広がった選択肢の中から、どれを選ぶべきか決めかねているようだった。
「三組ともとても興味深いが、烏丸静香のアリバイを確認しようじゃないか。もう事情聴取が終わっていればいいのだが、とりあえず彼女を訪ねてみよう」
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