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エレクトリカル東京
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ここまで菅野と江崎君の2人とデートをしてみたが、これまで見ることのできなかった2人の意外な面を知ることができた。
菅野はいつもおちゃらけているけど、一途で真面目な面を見ることが新鮮だったし、江崎君は中学生の頃の泣いてばかりの江崎君とは違って、すっかり強くなっていた。
僕はどうなんだろう?2人の目から見た僕は、あの頃から成長しているのだろうか?あまり自信が無いな。
江崎君との二丁目デートの数日後、今度は3人目となる檜山とのデートに臨むことになった。
以前、同窓会の時に檜山は、夜景の綺麗なホテルのレストランで食事をしようとか言っていたけど、やっぱりそういうデートなのかな?
檜山のことだから、きっと相手が喜びそうな完璧なデートプランを用意しているのだろうな。
僕は、そんなことを考えながら檜山が迎えに来るのを、マンションの前で待っていた。
するとそこへ、黒のポルシェパナメーラが横付けされ、ドアが開くと黒一色のファッションで決めた檜山が降りてきた。
「おはよう、森田君」
今まで僕は、檜山のことを2枚め気取りのいけすかない奴だと思ってきたけど、ここまで完璧に決めてくると、さすがに感嘆のため息を吐くしかできない。
「お・・・おはよう。何か、凄いね」
「そんなことないよ。せっかくの森田君とのデートなんだから、このくらいは普通だよ」
そうか?そうなのか?それに引き換え僕の格好はといえば、グレーのパーカーに裏起毛の暖かチノパンにスニーカーときている。もうちょっと考えて服装を選ぶべきだったか?
「それで、今日はどこに行くの?」
「今日は、いちご狩りに行ってから、ホテルのレストランで夜景を見ながら食事をしようと思うんだ」
へぇ~、いちご狩りかぁ。檜山のイメージとは違った意外なチョイスだなぁ。楽しそう。
「じゃあ、早速行こうか」
僕は檜山の車に乗り込み、高速に乗って栃木へと向かった。
「ねぇ、檜山君」
「な、何だい?」
「ずいぶんゆっくりと走っているけど、高速道路って最低制限速度って無かったっけ?」
檜山は無言になってしまった。あれ?聞こえてないのかな?ていうか、何だか顔色が悪いような。
「ご、ごめん」
「?何が?」
「実は、上京してから高速道路に乗るの初めてなんだ・・・」
・・・えー!?
「だから、怖くて怖くて吐きそうなくらいなんだ」
マジか。
「だからもし、途中で吐いたらごめん」
そ、それは猛烈に困る。
「わ、わかったから、もう帰ろう!」
「いや、一度立てたプランは何としても完遂しなければ。見ててくれ、僕は今、生まれて初めて死に物狂いで運転するから」
いや、そこまで悲壮な覚悟を持って運転しなくていいから。
そう言うと、檜山はアクセルを思い切り踏んだ。僕たちを乗せたポルシェは、急加速して体に猛烈なGがかかる。
ひぇー!誰か助けてー!
「いや~、意外に高速道路も楽勝だったなぁ。あれ?森田君、どうしたの?顔色が良く無いみたいだけど」
檜山の運転が激しすぎたから恐怖でこうなったんだよ。
「では、早速楽しいいちご狩りといこう」
檜山は意気揚々と、僕の手を引っ張ってビニールハウスの中へ入って行く。
と、こ、ろ、が。ハウスの中に全然苺が無い!どういうことだ!?
「あ~、すんません。さっき中国人の団体客が来て、根こそぎ獲って行ってしまったみたいですわ」
こうして、僕たちのいちご狩り体験は、到着して5分で終了した。
「ま、まぁこんなこともあるさ。そうしたら、ちょっと早いけど東京へ戻って食事をしよう。最高の夜景が見られるレストランを予約しておいたから、期待していてよ」
東京の夜景が一望できるレストランかぁ。そんなところ行ったことないなぁ。どんな所なんだろう。こんな服装で入れるのかな?
と、僕の心配は稀有だった。
何と!檜山はレストランの予約日を間違えていて、昨日の日付けで予約していたのだった。
「ごめん、こんなことになって。もう一度チャンスを貰えないか?とにかく、森田君に最高の夜景をプレゼントするから!」
そう言うと、檜山はスカイツリーへと車を走らせた。
ところが!
スカイツリーは、臨時休業となっていた。
え?スカイツリーって休業ってあるの?
意気消沈した檜山と僕は、スカイツリーの近くのマックで遅めのディナーをすることになった。
檜山はすっかりしょげかえっている。なんか、せっかくいろいろ頑張ってくれたのに、僕も何故か申し訳なく思ってしまった。
「今日はごめん。せっかく付き合ってくれたのに、こんな散々な結果になって」
「いいんだよ、こんなこともあるよ」
檜山は、こんなことになって責任を感じているのかもしれないけど、僕にはかえって、あのいつも完璧で自信満々の檜山も失敗したり、情けない姿を見せることもあるんだと、親近感が湧いて好感度が上がったくらいだった。
かえって僕のために頑張ってくた檜山に感謝したいくらいだった。
菅野はいつもおちゃらけているけど、一途で真面目な面を見ることが新鮮だったし、江崎君は中学生の頃の泣いてばかりの江崎君とは違って、すっかり強くなっていた。
僕はどうなんだろう?2人の目から見た僕は、あの頃から成長しているのだろうか?あまり自信が無いな。
江崎君との二丁目デートの数日後、今度は3人目となる檜山とのデートに臨むことになった。
以前、同窓会の時に檜山は、夜景の綺麗なホテルのレストランで食事をしようとか言っていたけど、やっぱりそういうデートなのかな?
檜山のことだから、きっと相手が喜びそうな完璧なデートプランを用意しているのだろうな。
僕は、そんなことを考えながら檜山が迎えに来るのを、マンションの前で待っていた。
するとそこへ、黒のポルシェパナメーラが横付けされ、ドアが開くと黒一色のファッションで決めた檜山が降りてきた。
「おはよう、森田君」
今まで僕は、檜山のことを2枚め気取りのいけすかない奴だと思ってきたけど、ここまで完璧に決めてくると、さすがに感嘆のため息を吐くしかできない。
「お・・・おはよう。何か、凄いね」
「そんなことないよ。せっかくの森田君とのデートなんだから、このくらいは普通だよ」
そうか?そうなのか?それに引き換え僕の格好はといえば、グレーのパーカーに裏起毛の暖かチノパンにスニーカーときている。もうちょっと考えて服装を選ぶべきだったか?
「それで、今日はどこに行くの?」
「今日は、いちご狩りに行ってから、ホテルのレストランで夜景を見ながら食事をしようと思うんだ」
へぇ~、いちご狩りかぁ。檜山のイメージとは違った意外なチョイスだなぁ。楽しそう。
「じゃあ、早速行こうか」
僕は檜山の車に乗り込み、高速に乗って栃木へと向かった。
「ねぇ、檜山君」
「な、何だい?」
「ずいぶんゆっくりと走っているけど、高速道路って最低制限速度って無かったっけ?」
檜山は無言になってしまった。あれ?聞こえてないのかな?ていうか、何だか顔色が悪いような。
「ご、ごめん」
「?何が?」
「実は、上京してから高速道路に乗るの初めてなんだ・・・」
・・・えー!?
「だから、怖くて怖くて吐きそうなくらいなんだ」
マジか。
「だからもし、途中で吐いたらごめん」
そ、それは猛烈に困る。
「わ、わかったから、もう帰ろう!」
「いや、一度立てたプランは何としても完遂しなければ。見ててくれ、僕は今、生まれて初めて死に物狂いで運転するから」
いや、そこまで悲壮な覚悟を持って運転しなくていいから。
そう言うと、檜山はアクセルを思い切り踏んだ。僕たちを乗せたポルシェは、急加速して体に猛烈なGがかかる。
ひぇー!誰か助けてー!
「いや~、意外に高速道路も楽勝だったなぁ。あれ?森田君、どうしたの?顔色が良く無いみたいだけど」
檜山の運転が激しすぎたから恐怖でこうなったんだよ。
「では、早速楽しいいちご狩りといこう」
檜山は意気揚々と、僕の手を引っ張ってビニールハウスの中へ入って行く。
と、こ、ろ、が。ハウスの中に全然苺が無い!どういうことだ!?
「あ~、すんません。さっき中国人の団体客が来て、根こそぎ獲って行ってしまったみたいですわ」
こうして、僕たちのいちご狩り体験は、到着して5分で終了した。
「ま、まぁこんなこともあるさ。そうしたら、ちょっと早いけど東京へ戻って食事をしよう。最高の夜景が見られるレストランを予約しておいたから、期待していてよ」
東京の夜景が一望できるレストランかぁ。そんなところ行ったことないなぁ。どんな所なんだろう。こんな服装で入れるのかな?
と、僕の心配は稀有だった。
何と!檜山はレストランの予約日を間違えていて、昨日の日付けで予約していたのだった。
「ごめん、こんなことになって。もう一度チャンスを貰えないか?とにかく、森田君に最高の夜景をプレゼントするから!」
そう言うと、檜山はスカイツリーへと車を走らせた。
ところが!
スカイツリーは、臨時休業となっていた。
え?スカイツリーって休業ってあるの?
意気消沈した檜山と僕は、スカイツリーの近くのマックで遅めのディナーをすることになった。
檜山はすっかりしょげかえっている。なんか、せっかくいろいろ頑張ってくれたのに、僕も何故か申し訳なく思ってしまった。
「今日はごめん。せっかく付き合ってくれたのに、こんな散々な結果になって」
「いいんだよ、こんなこともあるよ」
檜山は、こんなことになって責任を感じているのかもしれないけど、僕にはかえって、あのいつも完璧で自信満々の檜山も失敗したり、情けない姿を見せることもあるんだと、親近感が湧いて好感度が上がったくらいだった。
かえって僕のために頑張ってくた檜山に感謝したいくらいだった。
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