MMK2(わくわく同窓会)

あらんすみし

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漢気

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5人と日替わりでデートすることになってから、早いもので2週間経った。この2週間で3人とデート。なかなかハードなスケジュールだと思う。
さて、ジャンケンでは本来なら檜山の次は黒田なのだが、新年度になると道端先生が忙しくなってしまうということで、先生と黒田の順番を入れ替えることとなった。
さて、道端先生はどんなデートを計画しているのだろう?
さすがに三十路の大人なので、これまでの20歳のお子様たちとは違う、大人なプランを用意してくるのだろうか。

そして、道端先生とのデートの日がやって来た。
たしか、ここで待ち合わせでいいんだよな。
僕は歌舞伎町のゲートの前で先生を待っていた。
場所もさることながら、こんな場所で夜の10時に待ち合わせなんて、いったいどこに連れて行ってくれるつもりなのだろう?
僕は大人のデートを想定して、檜山の時の教訓を活かしてスーツでビシッと決めて、どこに行っても恥ずかしくないようにして来た。
「やぁ、おまたせ」
と、思ったら、先生は普段着でやって来た。
あれ?大人のデートを想定してスーツを着て来たけど、その必要無かったかな?なんか、自分だけ気合い入ってるみたいだ。
「こんばんは、今日はよろしくお願いします」
「そんなにかしこまらないで、力を抜いていこうよ。ところで、今日はスーツなんだね。よく似合ってるよ」
「え、えぇ、まぁ。ところで、今日はこんな時間にどこに行くんですか?」
「ついて来ればわかるよ」
僕は、先生に連れられるままに歌舞伎町の中へ潜入して行った。歌舞伎町は映画を観に何回か来たことはあるけど、夜も更けてきたこの時間は初めてだった。
「ここだよ」
先生はとあるビルに入って行く。僕が先生について行って先は、キャバクラだった。
「ようこそ、大人の社会勉強へ」
扉をくぐり店内に入ると、そこはドラマで見たような煌びやかなイメージそのまま。着飾ったキャバ嬢さんが沢山いて、あちこちのBOXシートではお喋りして笑い声があがり、ゲームしたり、皆んなが楽しくお酒を飲んでいた。
「ここに先生が最近仲良くなったキャバ嬢がいるんだ」
へぇ~、どんな子なんだろう?
「ご指名、ありがとうございます。つばさです」
声の主を見ると、そこには他のどのキャバ嬢よりも美しい、まるで僕の初恋の相手の本郷さんをさらに美しくしたような女性が立っていた。
「あら、久しぶりね、森田君」
え?僕のことを知ってるの?どこかでお会いしましたっけ?
「やだー、元カノの顔を忘れたの?」
「えー!?まさか本郷さん!?」
何と、そこにいたのは僕の初カノの本郷さんだった。
「なんだ、2人は知り合いだったのか」
「この間話してた、私を捨てて男に走ったクズ野郎です」
酷い言われようだ・・・。
「まぁまぁ、彼は傷心の身だから許してあげてよ」
「えっ!堀田君と別れたの!?やった!呪いがつうじたわ」
本郷さん、久しぶりに会った君は、随分とキャラが変わってしまったんだね。
「まだだったば!勝手に別れさせないでよ!」
「まだそんな事を言ってるのかい?もうすぐ彼が出て行って2ヶ月じゃないか。もう、次の恋に進んだ方がいい」
「そうよ、物理的距離は気持ちの距離と比例するのよ!知らんけど」
なんだよ、2人とも、僕と堀田を別れさせようとして・・・。
そっちがその気なら、こっちにも考えがあるぞ。
「ドンペリ持って来ーい!」

そこから先、僕の記憶は消えた。
目が覚めると、僕は見覚えの無い部屋のベッドに横たわっていた。
起きて部屋を見回すと、ソファに道端先生が横になって寝息をたてていた。
どうやらここは、先生の部屋らしい。
おそらく、泥酔した僕を先生が介抱してくれたらしい。
先生が目を覚ました。
「あぁ、森田君、大丈夫かい?」
「先生・・・ごめんなさい、こういう時、どんな顔をしたらいいのかわからないんです」
「笑えばいいと思うよ」
朝っぱらから何をやっているんだ。
僕と先生は大声で笑い合った。
先生も寝起きなのにノリがいい。
「と、そんなことより、先生が介抱してくれたんですか?」
「当然だろ。私が君を連れて行ったんだから、最後まで何があっても先生が責任を持つのは当然のことじゃないか。それが大人の男の責任の取り方だからね」
そうか、大人の男の責任の取り方か。
泥酔した僕に手を出すわけでも無く、最後まで自らの責任を果たす。そんな先生の漢気に、僕は少々感動した。
「あぁ、そうだ、一つ言い忘れてたことがある」
「?何ですか?」
「森田君、あの店、出禁になったから」









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