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2章
閑話 Trick and Treat
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今日は10月31日。
そう、ハロウィーンの日だ!
この世界の日付が地球と変わらなくて良かったな。
ズレてたらいろいろと大変だっただろうからその点だけはジジイ達に感謝だな。
それよりも、さっきも言ったが今日はハロウィーンだ。
この世界にハロウィーンは無いが朝食のタイミングに屋敷のみんなを驚かせてみよっと。
さぁ、何の仮装をしよっかなぁ~♪
獣人?モンスター?いやいや、魔族!!!
ジジイ達に戦争を止めるように頼まれたから魔族に関することは本で沢山調べてあるのだ!
その成果をいま見せる時!
「それじゃあ、衣装を作って行きましょう。
まず始めに用意するのは、シルバーウルフの歯×2・お披露目会での礼服×1・黒のマント×1・コウモリの魔物(ルベライトがそこら辺で捕まえてきた)×3です。」
この段階で何の仮装をするか分かった人も多いだろう。
そう、吸血鬼だ。
調べていた時、本に載っていた絵が格好良かったのが選んだ理由だ。
「最初に、マントを襟の広がったあの形にします。
ここで使うのが無属性魔法【造形】です。
この魔法はイメージさえしっかり出来ていれば魔法の対象をイメージ通りの形に作り替えてくれる。細かいところは魔力量や魔力操作に依存するけどね。」
そこまで難しい作業ではないため簡単に作れた。
「次に、シルバーウルフの歯2本をしっかりと水属性魔法【洗浄】でしっかりと洗います。
口の中に入れる物だから綺麗にしておかないと何が付いているかわからないからね。
まぁ、俺なら【各種免疫】の異能があるから影響はないと思うけど念のため。」
でも、ほんとにこの異能はどこまで効果があるのだろう?
「そして最後に、礼服を着て、形を変えたマントを付けて、ちょうど良いサイズにしたシルバーウルフの歯を自分の歯に付けます。
後は、コウモリの魔物を俺の周りに飛ばせば完璧です!」
よし、完成だ。
渋谷の交差点で仮装している人達って毎年こんな大変なことやってるんだな。
「みなさんも、この方法で作ってみてはいかがですか?」
それでは、この世界で初めてであろうハロウィーンが今から始まります!
そして、今俺は広間のドアの前に来ている。
今日は、エレーナに朝食の時に迎えは要らないと伝えておいた。
来るか来ないかは本人次第なのだが…
エレーナはきちんと約束を守ってくれたようだった。
父さん達より先にこの姿を見られたくなかったから良かったよ。
そして、俺はドアを開けて叫んでやった。
「Happy Halloween! and Trick or Treat!」
恥ずかしいぃぃぃぃぃ!
何でこんなことやってしまったんだろう。
「うぁぁぁあああ!!!」
「あなた、魔族よ!何か言っているわ!」
「魔族の言葉など分からんぞ。セイント、エーリッヒ!屋敷の者を1カ所に集めろ!決してここには近づけるな!」
「「はい!」」
えっ、ちょっと待ってそこまで大事にする?
「私は、王城へ行って近衛兵を連れてくる。一応結界を張っておくが長くは持たんたもしれん。その時は頼んだぞエーリッヒ!」
「【光よ、我らに害をなすものを防ぎ仲間を…」
「待ってください、父上!僕です!!ブレイドです!!!」
早く弁明しないという本当に大事になってしまいそうだ。
「「「えっ!?」」」
みんな俺の名前を出してマントと歯を取って、髪形を直すと俺だと分かってくれたみたいだ。
そして、事情を説明する。
「つまりお前は、夢で見た『はろうぃーん』という物が面白そうだったから試してみたと、そういうことだな?」
「はい…すみませんでした……」
ハロウィーンのことは夢で見たということにしておいた。
流石に「前世ではみんな知っていることでして…」等言ってしまったらヤバい奴扱いは免れないからな。
「今回は我が家だけに抑えておこう。だが、一歩間違えれば大騒ぎになっていたのだぞ!」
「はい………」
「しかし、改めて見ると可愛いぞ、ブレイド。それで、その『はろうぃーん』というものはどのようなことをするのだ?」
「えっ?あっ、はい。夢の中では子供がモンスター等の服を着て、大人からお菓子を貰っておりました。」
「それではその『はろうぃーん』を今日王城で行おう。お前の服は私が持って行っておくから、王子とそのまま王城へ行きなさい。」
「はい、分かりました。ヴェルと一緒に帰ってこようと思います。」
まさかの王城でのハロウィーンパーティー決定です。
そして、授業で王国の歴史や算数を習いヴェルと一緒に王城へ馬車で帰った。
そこで吸血鬼となった俺と一ツ目鬼となったヴェルが王城内の人達から沢山のお菓子を貰い、高級なお菓子を友達と食べることによって最高の時間を過ごせた。
これなら少し恥ずかしい思いをしても良かったと思えるな。
そして、次の年から貴族の子供の間に謎の『はろうぃーんパーティー』と言う集まりが開かれるのはまた別の話である。
____________________
ありがとうございます。
ハロウィンに合わせて投稿してみました。
もし異世界で地球では当たり前のことをするとどのような反応をするのか、という感じです。
気が向けばまた、別のイベントでも書いてみようかと思います。
イベントのリクエストがありましたら感想欄にお願いします。
これからもよろしくお願いします。
そう、ハロウィーンの日だ!
この世界の日付が地球と変わらなくて良かったな。
ズレてたらいろいろと大変だっただろうからその点だけはジジイ達に感謝だな。
それよりも、さっきも言ったが今日はハロウィーンだ。
この世界にハロウィーンは無いが朝食のタイミングに屋敷のみんなを驚かせてみよっと。
さぁ、何の仮装をしよっかなぁ~♪
獣人?モンスター?いやいや、魔族!!!
ジジイ達に戦争を止めるように頼まれたから魔族に関することは本で沢山調べてあるのだ!
その成果をいま見せる時!
「それじゃあ、衣装を作って行きましょう。
まず始めに用意するのは、シルバーウルフの歯×2・お披露目会での礼服×1・黒のマント×1・コウモリの魔物(ルベライトがそこら辺で捕まえてきた)×3です。」
この段階で何の仮装をするか分かった人も多いだろう。
そう、吸血鬼だ。
調べていた時、本に載っていた絵が格好良かったのが選んだ理由だ。
「最初に、マントを襟の広がったあの形にします。
ここで使うのが無属性魔法【造形】です。
この魔法はイメージさえしっかり出来ていれば魔法の対象をイメージ通りの形に作り替えてくれる。細かいところは魔力量や魔力操作に依存するけどね。」
そこまで難しい作業ではないため簡単に作れた。
「次に、シルバーウルフの歯2本をしっかりと水属性魔法【洗浄】でしっかりと洗います。
口の中に入れる物だから綺麗にしておかないと何が付いているかわからないからね。
まぁ、俺なら【各種免疫】の異能があるから影響はないと思うけど念のため。」
でも、ほんとにこの異能はどこまで効果があるのだろう?
「そして最後に、礼服を着て、形を変えたマントを付けて、ちょうど良いサイズにしたシルバーウルフの歯を自分の歯に付けます。
後は、コウモリの魔物を俺の周りに飛ばせば完璧です!」
よし、完成だ。
渋谷の交差点で仮装している人達って毎年こんな大変なことやってるんだな。
「みなさんも、この方法で作ってみてはいかがですか?」
それでは、この世界で初めてであろうハロウィーンが今から始まります!
そして、今俺は広間のドアの前に来ている。
今日は、エレーナに朝食の時に迎えは要らないと伝えておいた。
来るか来ないかは本人次第なのだが…
エレーナはきちんと約束を守ってくれたようだった。
父さん達より先にこの姿を見られたくなかったから良かったよ。
そして、俺はドアを開けて叫んでやった。
「Happy Halloween! and Trick or Treat!」
恥ずかしいぃぃぃぃぃ!
何でこんなことやってしまったんだろう。
「うぁぁぁあああ!!!」
「あなた、魔族よ!何か言っているわ!」
「魔族の言葉など分からんぞ。セイント、エーリッヒ!屋敷の者を1カ所に集めろ!決してここには近づけるな!」
「「はい!」」
えっ、ちょっと待ってそこまで大事にする?
「私は、王城へ行って近衛兵を連れてくる。一応結界を張っておくが長くは持たんたもしれん。その時は頼んだぞエーリッヒ!」
「【光よ、我らに害をなすものを防ぎ仲間を…」
「待ってください、父上!僕です!!ブレイドです!!!」
早く弁明しないという本当に大事になってしまいそうだ。
「「「えっ!?」」」
みんな俺の名前を出してマントと歯を取って、髪形を直すと俺だと分かってくれたみたいだ。
そして、事情を説明する。
「つまりお前は、夢で見た『はろうぃーん』という物が面白そうだったから試してみたと、そういうことだな?」
「はい…すみませんでした……」
ハロウィーンのことは夢で見たということにしておいた。
流石に「前世ではみんな知っていることでして…」等言ってしまったらヤバい奴扱いは免れないからな。
「今回は我が家だけに抑えておこう。だが、一歩間違えれば大騒ぎになっていたのだぞ!」
「はい………」
「しかし、改めて見ると可愛いぞ、ブレイド。それで、その『はろうぃーん』というものはどのようなことをするのだ?」
「えっ?あっ、はい。夢の中では子供がモンスター等の服を着て、大人からお菓子を貰っておりました。」
「それではその『はろうぃーん』を今日王城で行おう。お前の服は私が持って行っておくから、王子とそのまま王城へ行きなさい。」
「はい、分かりました。ヴェルと一緒に帰ってこようと思います。」
まさかの王城でのハロウィーンパーティー決定です。
そして、授業で王国の歴史や算数を習いヴェルと一緒に王城へ馬車で帰った。
そこで吸血鬼となった俺と一ツ目鬼となったヴェルが王城内の人達から沢山のお菓子を貰い、高級なお菓子を友達と食べることによって最高の時間を過ごせた。
これなら少し恥ずかしい思いをしても良かったと思えるな。
そして、次の年から貴族の子供の間に謎の『はろうぃーんパーティー』と言う集まりが開かれるのはまた別の話である。
____________________
ありがとうございます。
ハロウィンに合わせて投稿してみました。
もし異世界で地球では当たり前のことをするとどのような反応をするのか、という感じです。
気が向けばまた、別のイベントでも書いてみようかと思います。
イベントのリクエストがありましたら感想欄にお願いします。
これからもよろしくお願いします。
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