異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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3章爆売れ

41話 アレンさん頑張りました

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アレンだ、私たちは10日の旅をしてやっと王都に着いた。

長かったが苦ではなかったな、ラクロナイトがマコッチから変わったテントを貰っていたんだ。

なんとそれは中が広くなっている物だったのだ、それも食事はマジックバッグから出してきてこれまた美味かった。

そしてそのテントには風呂が付いていて、更に寝る時のベットが信じられないくらい柔らかく寝やすかったのだ、帰ったらマコッチに言わんといかんな。



「すごい大きな街でござるな、アレン殿ガランネ殿」


「そりゃーそうさ、ここは人族の3大国の1つ、エントウ・ロ・ビストスが統べるビストス王都だからね」


ガランネが胸を張って教えている、まあ家などの作りは私たちの街とあまり変わらんが大きさが5倍くらいある、人口は100万人はいるのではないか?そして中央に遠くからでも分かるほどの大きく美しい城が建っている。



「あそこに行くのも何年ぶりだろうか」


「あたしが覚えてるのは、領地を貰った時だったかしら?」


そうかもしれんな、王都は遠いからあまり来ないのだ、ほんとは娘を魔法学園に行かせようとしたのだが、その時金が無く行かせてやれなかった。

まあ娘と離れるのも嫌だったから家庭教師に力を注いだぞ。


王都では領主会議というのが2年に一度開かれる、上級貴族のみの参加で、私は下級貴族だから出る必要はない、近くの上級貴族に領地の報告をして会議の結果だけを聞くのだ。


私がいつも報告する上級貴族はこの旅でも寄った、ローンバルトという街のクルシュ伯爵様にいつも報告をしている。

あの方は話の分かるお方なので問題はない、マコッチにも言ってあるから恐らく商会の店をあの街に作るだろう。


他にも途中の貴族の街に行き挨拶をした、私も一応貴族だからな、こういった旅の際は金を落としていかんとならないのだ、今回はそれ以外にも計画があるので大量に落として行ったぞ。


これで味方になる貴族はいると思う、屋敷に挨拶に行った際、ダンジョンの話をしながらあの商品やダンジョンの品を大量に渡したのだ、直ぐに顔色が変わり笑顔になっていたよ、はっはっは。



「そう言えば、アレン殿は貴族のどの位置にいるのでござるか?」


「そう言えば言っていなかったか、私は子爵だ」


私が子爵と言ったらラクロナイトが少し畏まったな、マコッチにも言ってないから解るがな。


「そうだったでござるか子爵様でござったか」


「でもあまり気にするな、こいつは貴族だからって偉そうにはしない」


まあそうなんだがガランネに言われると、何だかチクッとくるな。



「お前だって貴族だろう、名誉男爵様」


「そ、そうだったでござるか!?」


私の時より驚いてガランネを見ている、まあ当然だな、女性で貴族の仲間入りをするのには相当大変なのだ。


「戦争で功績をあげたからよ、あたしは欲しくなかったけど、しょうがないのよ」


戦争で戦い功績を認められれば、誰だって貰えるが相当な成果を上げないと無理だ、こいつがすごいんだよ。


「身分証の提示をお願いします、貴族様」

「アレン・フォートラムだ、国王様に至急知らせたいことがあってきた、通して貰うぞ」

「はっどうぞお通りください子爵さま」


街の入り口の門番に紋章を見せすぐに通れた、まあここはこんなもんだな、問題は城の門だ、あそこはかなり待たされるのだ。



「どうも貴族様、用件をどうぞ」


「アレン・フォートラム子爵だ、今日は国王様に献上品とご報告事があってまいった、至急国王様に知らせてくれ」


「そうでしたか、おい至急報告してこい」


「はっ行ってまいります」


一人の門番が城に方に走って行った、俺たちはしばらく門番の詰め所横の貴族用待合室で待機だ。



「アレン殿ガランネ殿、お茶でござるよ」


「いつものね、ありがと」


「ああすまんなって、ラクロナイトも貰ってたのか」


「主君がアレン殿の所に行くとき、持ってた方が良いと頂いたでござる」


まあマコッチならそうするだろうな、そして他にも何か持ってるんだろうな、あのテントのように。



「アレン様、時間を掛けてもうしわけありません」


「いやこちらも急にまいったのでな、気にするな」


しばらくして騎士が来て、俺たちは国王と謁見できることになった。



「ラクロナイト、俺たちの真似をするんだぞ、いいな」


「了解でござるアレン殿、しかしここに来る前にガランネ殿に指導してもらったでござるゆえ、平気でござるよ」


私はガランネを見たが頷いているのでちゃんとできるのだろう、良かった無礼を働いて追い出されてはたまらんからな、切り捨てられることはないだろうが、程度によっては分からん。



「ここで扉が空くまでしばらく待ってください」


「ああ解ってるさ、案内感謝する」


騎士にお礼を言ってしばらく待ち、扉が空いたので国王の座る玉座の下、階段の手前で跪いて待機した。



「よくぞまいったアレン子爵、それと付き従う者たちよ」


私たちは跪いた状態で顔を上げた、俺が領地に行ってから7年になるのだが、あまり国王は変わらんな、ひげの長い老人だ。

私がそんなことを考えていたら国王の横にいた大臣が大声を出してきた。



「そこの者!どうして兜を取らない、王の前で失礼であろう」


私はそれを聞いて冷汗がドッっと出た、前に取るところを見せてもらったのだが、何もなかったのだ、生きた鎧のモンスターなのだろう、それをここで取ったら私たちは最悪死刑だ。



「そうでござった、ご無礼を謝罪致す」


そう言って兜を取るとなんとも可愛い少年の顔があった・・・そうか⁉︎マコッチに何かしてもらったのか、確かに国王に会いに行くのだから、そういった対策は万全か。

野営の際に知らせて欲しかったな・・・そういえばあの時は、兜を取らずに食事を食べていたな。


「ぷっくっくくっくぷ」


変な声がしたから隣を見たらガランネが笑いを堪えていた・・・お前の差し金か!?




「まったく、国王様申し訳ありませんでした、どうぞお続けください」


「うむ、すまんなサルトよ、してアレン子爵、此度はどういった用件かな?」


私は冷汗を拭って事前に決めていたことを話した、ガランネとの話し合いは後だ。
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