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6章不穏
115話 教室の授業
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「ではこの状況になったらどうしますか?」
どうもケティーです、私がこの学園に来て1週間が経過しています。
そして今ちゃんと授業をしているんですよ。
「じゃあファラン君どうぞ」
「はい先生」
生徒は従順に私の問題に答えてくれます、実はこうなる前に騒動が起きました。
《初日に戻って》
「どうも、私があなたたちの担任を任されたケティーよ、よろしくね」
「どうして俺たちの教師があんたなんだ!」
私は普通に教室に入って挨拶をしたんだけど、まぁ生徒たちは不満だったのね、挨拶をした後直ぐに席を立って、怒って言ってきた男の子がいたの。
「そうですわ、大体姿を現さない者がどうして教師をやってらっしゃるの、わたくし学園側に抗議いたしますわ」
って感じで代表して言ってくれた子たちが立ち上がると他のみんなが立ち始めたわ。
「待ちなさいあなた達!あなた達の意見も最もね、いいでしょう私がどれだけの者か見せてあげるわ」
私はテンサルとやった遊戯盤を出しました、もちろん事前にDPで交換したのよ。
「ほう魔法盤か、良いだろう俺が相手だ!」
どうやら自信のある子(最初に叫んだ男の子)が相手の様で椅子に座りました。
ちなみにテーブルと椅子も出したんだけど子供たちはスルーしています、貴族とかはマジックバッグは当たり前よね。
「はい私の勝ち」
10分くらいで勝負がついたわ、前のテンサルみたいだったわね。
この子を見てテンサルが絶妙なタイミングで兵士を動かしていた事が分かったわ。
たしかに遠距離の攻撃と突撃のみだったらタイミングが大事よね。
「ま、待てもう一戦だ」
「しょうがないわね、じゃあ他の子はこれでもやってて」
私は小学生の問題集を出しました、もちろん文字はこっちのものになってます、出したら勝手にそうなってるの、便利で助かってるわ。
「分からないところは私に聞きなさいね、戦ってても出来るからさ、じゃあやりましょ、えっと」
「アステカルだ!ケミルド伯爵家長男、アステカル・ケミルドだ」
そう言って早速ゲームを始めました、そして他の子は問題集を見て固まっています、足し算と引き算だし分かると思うんだけど、難しかったかな?
ちなみに私の村とかでは今、中学生レベルの授業をしているそうです。
「あ、あのよろしいかしら?」
「ん!なにかしら?えっとカルミラさん」
さっき怒鳴ってきた金髪の長い髪の女の子が聞いてきました。
「あ、あなたはこれが分かりますの?」
「当然でしょ、こんなの普通に暗算で出来るわよ、問題言って見てもいいわよ?」
私がそう言ったら得意げに問題を探し出してきたわ、まあ全然余裕よね。
「じゃあ27足す14は何ですの」
「41ね」
「「「「おおー!?」」」」
私が即答したら周りの子たちも驚いていたわ。
そのドリルに載ってる問題では私は迷わないわ、せめて中学生くらいの問題を出さないとね。
「はい、私の勝ちね、次は誰が相手かしら?」
そう言っている間にアステカルとのゲームが終わりました、さっきよりは頑張ったけど、まだまだね。
「く、もう一度と言いたいが・・・他の事をされながらでも勝てないのだ、もうそなたの実力を認めるしかないな」
他の子は頷いていて私に挑戦してこないわ、アステカルがすごかったのが解るわね。
「アステカルもなかなかだったわよ、そうねぇ半分の兵力ならテンサルと互角かしら?」
「て、テンサル!?」
テンサルの名前を出したらアステカルが驚いています、もしかして有名なの?
ちなみに3分の1くらい兵を減らしてハンデにしないとアステカルは私に勝てないわね、だって突っ込んでくるだけなんだもん。
「そ、そなたは!テンサル様とどういった関係だ」
「え?テンサル様・・・私の教え子よ、あなた達の先輩ね」
「「「「えぇーー!?」」」」
みんなが大声を出して驚いています、そ、そんなに驚くことなの?まずったかしら。
それからです、みんなが従順になったのは。
「っとこのように陣形を取り攻めます」
「ファランの作戦は分かったわ、でもそれだと兵力差が優勢でないと勝てないわ」
「そ、そうでしょうか?」
ファラン君はアステカルと同じくテンサルを英雄視しています、どうやらテンサルってあの遊戯で負けなしで、この国の参謀にまでなったすごい人だったらしいの。
「よく考えて、開戦時歩兵に魔法兵で攻撃するのが定石よね」
私は細かく説明しました、ここの戦争は初めに魔法兵で応戦し、次に歩兵を突撃させますそれの繰り返しね、そして少数だけど召喚魔術士やワイバーン兵がいます、人族の国にはいないけどね。
ファラン君が言った作戦は空の戦いを想定してないの、まぁ魔王との戦いはあの時だけだから国の上層部しかしらないのよ、だからこれでも良く出来てる作戦なんだよね。
「分かるかしら?召喚魔術士やワイバーンといった空の戦力が向こうにいた場合、こちらが大打撃を受けるわ」
「では先生はどうするのですか?」
質問が他の席の子から来ました、あの子は確か遊戯をじっと見てた子ね、名前はローバンスだったかしら?
「そうねぇ伏兵を置くわね、理由は相手がそれほど数を揃えられないからよ」
「なるほど、勢力を分散させ目標を分けるのですかブツブツ」
ファラン君がぶつぶつ言っています、うんうん分かってくれたかしらね。
そして鐘が鳴ってこの授業の時間が終わり次は実技訓練です。
私たちは校庭のような場所に移動しました。
どうもケティーです、私がこの学園に来て1週間が経過しています。
そして今ちゃんと授業をしているんですよ。
「じゃあファラン君どうぞ」
「はい先生」
生徒は従順に私の問題に答えてくれます、実はこうなる前に騒動が起きました。
《初日に戻って》
「どうも、私があなたたちの担任を任されたケティーよ、よろしくね」
「どうして俺たちの教師があんたなんだ!」
私は普通に教室に入って挨拶をしたんだけど、まぁ生徒たちは不満だったのね、挨拶をした後直ぐに席を立って、怒って言ってきた男の子がいたの。
「そうですわ、大体姿を現さない者がどうして教師をやってらっしゃるの、わたくし学園側に抗議いたしますわ」
って感じで代表して言ってくれた子たちが立ち上がると他のみんなが立ち始めたわ。
「待ちなさいあなた達!あなた達の意見も最もね、いいでしょう私がどれだけの者か見せてあげるわ」
私はテンサルとやった遊戯盤を出しました、もちろん事前にDPで交換したのよ。
「ほう魔法盤か、良いだろう俺が相手だ!」
どうやら自信のある子(最初に叫んだ男の子)が相手の様で椅子に座りました。
ちなみにテーブルと椅子も出したんだけど子供たちはスルーしています、貴族とかはマジックバッグは当たり前よね。
「はい私の勝ち」
10分くらいで勝負がついたわ、前のテンサルみたいだったわね。
この子を見てテンサルが絶妙なタイミングで兵士を動かしていた事が分かったわ。
たしかに遠距離の攻撃と突撃のみだったらタイミングが大事よね。
「ま、待てもう一戦だ」
「しょうがないわね、じゃあ他の子はこれでもやってて」
私は小学生の問題集を出しました、もちろん文字はこっちのものになってます、出したら勝手にそうなってるの、便利で助かってるわ。
「分からないところは私に聞きなさいね、戦ってても出来るからさ、じゃあやりましょ、えっと」
「アステカルだ!ケミルド伯爵家長男、アステカル・ケミルドだ」
そう言って早速ゲームを始めました、そして他の子は問題集を見て固まっています、足し算と引き算だし分かると思うんだけど、難しかったかな?
ちなみに私の村とかでは今、中学生レベルの授業をしているそうです。
「あ、あのよろしいかしら?」
「ん!なにかしら?えっとカルミラさん」
さっき怒鳴ってきた金髪の長い髪の女の子が聞いてきました。
「あ、あなたはこれが分かりますの?」
「当然でしょ、こんなの普通に暗算で出来るわよ、問題言って見てもいいわよ?」
私がそう言ったら得意げに問題を探し出してきたわ、まあ全然余裕よね。
「じゃあ27足す14は何ですの」
「41ね」
「「「「おおー!?」」」」
私が即答したら周りの子たちも驚いていたわ。
そのドリルに載ってる問題では私は迷わないわ、せめて中学生くらいの問題を出さないとね。
「はい、私の勝ちね、次は誰が相手かしら?」
そう言っている間にアステカルとのゲームが終わりました、さっきよりは頑張ったけど、まだまだね。
「く、もう一度と言いたいが・・・他の事をされながらでも勝てないのだ、もうそなたの実力を認めるしかないな」
他の子は頷いていて私に挑戦してこないわ、アステカルがすごかったのが解るわね。
「アステカルもなかなかだったわよ、そうねぇ半分の兵力ならテンサルと互角かしら?」
「て、テンサル!?」
テンサルの名前を出したらアステカルが驚いています、もしかして有名なの?
ちなみに3分の1くらい兵を減らしてハンデにしないとアステカルは私に勝てないわね、だって突っ込んでくるだけなんだもん。
「そ、そなたは!テンサル様とどういった関係だ」
「え?テンサル様・・・私の教え子よ、あなた達の先輩ね」
「「「「えぇーー!?」」」」
みんなが大声を出して驚いています、そ、そんなに驚くことなの?まずったかしら。
それからです、みんなが従順になったのは。
「っとこのように陣形を取り攻めます」
「ファランの作戦は分かったわ、でもそれだと兵力差が優勢でないと勝てないわ」
「そ、そうでしょうか?」
ファラン君はアステカルと同じくテンサルを英雄視しています、どうやらテンサルってあの遊戯で負けなしで、この国の参謀にまでなったすごい人だったらしいの。
「よく考えて、開戦時歩兵に魔法兵で攻撃するのが定石よね」
私は細かく説明しました、ここの戦争は初めに魔法兵で応戦し、次に歩兵を突撃させますそれの繰り返しね、そして少数だけど召喚魔術士やワイバーン兵がいます、人族の国にはいないけどね。
ファラン君が言った作戦は空の戦いを想定してないの、まぁ魔王との戦いはあの時だけだから国の上層部しかしらないのよ、だからこれでも良く出来てる作戦なんだよね。
「分かるかしら?召喚魔術士やワイバーンといった空の戦力が向こうにいた場合、こちらが大打撃を受けるわ」
「では先生はどうするのですか?」
質問が他の席の子から来ました、あの子は確か遊戯をじっと見てた子ね、名前はローバンスだったかしら?
「そうねぇ伏兵を置くわね、理由は相手がそれほど数を揃えられないからよ」
「なるほど、勢力を分散させ目標を分けるのですかブツブツ」
ファラン君がぶつぶつ言っています、うんうん分かってくれたかしらね。
そして鐘が鳴ってこの授業の時間が終わり次は実技訓練です。
私たちは校庭のような場所に移動しました。
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