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ウィルフレッドの手紙5
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今日は夜会の警備だった。あの日の夜会の君はパープルのドレスを着ていたな。
君にはきっと青いドレスが似合うと思うんだ。君の銀の髪と紫の瞳には相性がいいはずだ。もっといろんな君が見てみたいな。
夜会で踊る君が見てみたいと思ったよ。ドレスの広がりが、まるで大輪の花を咲かせたように見えるだろうな。でも、ダンスで手を取るのは俺の手だけであって欲しいと切に願ってしまう。君の視線は俺だけに向けて欲しいと。俺も鍛錬ばかりではなく、ダンスやエスコートの練習もしなくてはいけないな。もし機会があるならば君をエスコートして、ダンスに誘いたいものだ。
I like you just the way you are.
(そのままの君が好き)
ウィルフレッド・アバンス
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【ウィルフレッドside】
夜会の警備をするといつもレティシア嬢の顔が浮かんでしまう。あの日の彼女はとても綺麗だった。パープルのドレスはとても似合っていたが、彼女には青色のドレスも似合うと思う。そう、俺の瞳の色が。着せたい、そして・・・脱がせたい。いかん、最近の俺はどうかしている。段々と彼女の見えない部分を想像してしまっている。あぁ・・・もう重症だな。
【レティシアside】
もういいかげんあの夜会の事は忘れればいいのに。よく着ていたドレスなんて覚えているわね。私の方が忘れていたわよ。花だなんて大袈裟よ。でも、なぜ青なのかしら?確かに私はこの髪の色もあって、青系統の色が合うってよく言われるけど、自分では選ばないのよね。しかし、何故彼は私とダンスを踊るとか、エスコートするとか考えるのかしら?あなたならいくらでも選び放題でしょう?
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次回
また君から怒られたい
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