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第一王子ヴィンセントからの手紙1
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レティシア嬢、元気にしているか?王都に戻って1カ月が経った。私を忘れる事はないだろうが、少々心配だな。きっと会いたくなってきた頃だろう?私は王都から中々離れられん。レティシア嬢が王都に来る際は必ず連絡を入れてくれ。王都の街を案内してやる。私は君に会いたくて仕方ない、君もだろう?次に会える時を楽しみにしている。その時まで妃の座も空いたままだ。心配はいらない。
未来の夫 ヴィンセント・マグノリア
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【ヴィンセントside】
あれからもう一カ月が経つのか。レティシア嬢はどうしているだろうか。私を思い出して頬を赤らめたり、いや、会えない事が辛く涙で枕を濡らしているかもしれないな。抱きしめてあげられない事がこんなにももどかしいとは。あぁ、寝ても覚めてもレティシア嬢が頭に浮かんでくる。見た目はもちろんだが、あの媚びない態度が好ましい。振り向かせたい。ぐずぐずに甘やかして、私の事しか考えられないようにしたいものだ。心配せずとも私の妃の座は君の為にあけたままにしているから、何も心配はいらない。
【レティシアside】
はぁ、殿下からの手紙?お姉様が不機嫌になってるわ・・・面倒。それで・・・なんで私が殿下に会いたいなんて思ってる事になっているのかしら。しかも、妃の座は空けたまま?早く埋めなさいよ。なんならお姉様を差し上げるわ。何の心配もいらないのはこっちのセリフよ。勝手に未来の夫にならないでくれるかしら・・・。王子様からの手紙を無視するわけにはいかないわね・・・本当に面倒。文通ならお姉様とやってくれないかしら。
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次回
君にはきっと青いドレスが似合うと思うんだ
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