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【アリエルside】若い男だけじゃないのか!?
しおりを挟む詰所に着いたが、まだ眠っているな・・・とりあえず馬から下ろしたから医務室に運ぶか・・・ん?・・・あわわわっ、目が覚めた・・・勝手に抱き上げてしまったがよかっただろうか・・・。
このまま運んでも大丈夫だと言われたが・・・な、なんだ、この可愛らしさは!!じっと見られるのもだが、このぼーっとした感じで見られるのは、これはこれでクルものがあるな・・・
馬も他の騎士達に頼んだし、医務室に行くか。うっ・・・みんな信じられんと言う目で見てるな。わかる、わかるぞ、なんせ俺が一番信じられんのだからな!しかし俺のせいで彼女にまで視線が集まるな・・・くそっ見るんじゃない!獣の檻に餌を入れてしまった気分だ。みんな彼女に惹かれるんじゃない!!
足以外は痛みはないと言うが、手足にも小傷があるな。ロスト医師がいればいいが・・・おっ、いたな。って、わかる、気持ちはわかるぞ・・・しかし、時が止まったように固まるな・・・。
とりあえず診察用の寝台に下ろすか。そんな不安そうな顔するな・・・抱きしめたくなるだろうが!いや、ち、違う、ロスト医師は優しいから大丈夫だ。若い騎士でもないし大丈夫だろう。
「ひっ!!」
はっ!?ロスト医師でもダメなのか?若い男に拒否反応を示してるんだと思っていたがそうではないのか・・・じゃあなんで俺は大丈夫なんだ・・・ますますわからん!
んなっ!俺が手当てをだと!?確かに、令嬢達から拒否された事のないカイルやマルクでもダメだったが、さすがにこれはダメだろう・・・ロスト医師、無理矢理押し付けてきやがった!うぅぅ・・・仕方ない、聞くだけ聞いてみるか。
「・・・ご令嬢・・・私がやっても・・・大丈夫だろうか?」
「だ、団長様なら大丈夫です・・・」
俺なら大丈夫!?なんで俺だけなんだ!?なんか特別なようで気分はいいが・・・ふ、触れるぞ?・・・うぅぅ・・・恥ずかしすぎる。あとは包帯だな・・・あ、足を持ち上げるのか!?いや、これは・・・熱い!顔がまた熱くなってきた!!汗も出てる。お、俺、汗臭いんじゃないか!?オッサンの汗・・・うわぁぁ・・・最悪だ・・・余計汗出てきた・・・。
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次回
男性騎士の独身用の宿舎だと!?
野獣の檻に入れてたまるか!
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