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【アリエルside】熊さんの言うことにゃお嬢さんお逃げなさい
しおりを挟むアリエルの胸に体を預け、しばらく泣いていたリシェリアは落ち着きを取り戻していく。アリエルはリシェリアを抱え寝台に運んだ。
「お前はここで寝ろ。俺はソファで寝る」
リシェリアの頭をポンポンと撫でて、ソファで寝るために毛布か何かと考えながら寝台を離れた。
ん?・・・これは・・・またかっ!?また掴んでいるのか!もうさすがにわかるぞ!行かないでと・・・言っているのだろう?
「一緒に」
はぁっ!?一緒の寝台に入れと言うのか?
いやいやいや・・・同じ寝台に一緒にはさすがにマズイだろう・・・不安なのか・・・一人になるのが怖いと言っていたからな・・・同じ部屋にはいるから心配するな。ちゃんと側にいるからな。・・・なっ、なぜそんなに首をふっているんだ!?ま、まいったな・・・
おっ、これはいいかもしれんな。一緒に寝るならこのくらいはしておかんとな。ハイドやフローラに何言われるかわからん。
一緒に寝てやる。しかし・・・このリボンで俺の両腕を縛れ。リシェ、ちょっとリボンほどくからな。借りるぞ。・・・うっ・・・何も考えていなかったが・・・これはなんだ・・・脱がせているみたいな感覚になる・・・なんかいけない事をしているみたいだ!しかし、月夜に照らされてきらきら綺麗だ・・・
うん・・・なんか納得いかないという顔だな。でも、こうでもしないと一緒には寝れんぞ?
横に・・・うわっ!緊張する!!・・・ほら、縛れ。
何かあればすぐ逃げるんだぞ?俺だって男だ、若い女が近くにいると何するかわからん。危ないと思えばすぐ逃げる。わかったか?
俺だって男だ、何するかわからん・・・男だと思ってるよな?そこで大丈夫とか言われるとさすがにヘコむな・・・よかった頷いた。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
可愛いな・・・リシェは可愛い・・・まさか俺が女と同じ寝台で寝る日がくるなんて。しかもこんなに可愛い子と・・・いくらでも眺めていれそうだ。うん、可愛い、リシェ・・・好きだ・・・会って数時間でお前に惚れてしまった。俺は単純な男だな。ちょっと頼られただけで惚れちまう。仕方ないよな?初めて女に頼られて必要とされたんだ。惚れたって仕方ないな。はぁ、リシェ可愛い。ずっとこのままここにいてくれ。一人が怖いなら毎日一緒に寝てやるぞ?お前が俺を必要とするなら、俺はお前のためにこの体を差し出すさ・・・ん?なんか違うか?いや、この体は好きに使っていい・・・これも違うな・・・とにかくお前が思うようにすればいいのだ。俺はお前を甘やかすだけだ。リシェ、寝たのか?可愛い寝顔だ。安心して眠れたようだな。リシェが目の前で眠っていて、緊張して寝れんかと思っていたが、なんだ眠気がきたな・・・リシェには安眠効果でも・・・あるのか・・・なんだ・・・この幸せに満ちた・・・安心感は・・・嬉しい・・・明日も・・・笑顔を・・・見せてくれな・・・リシェ・・・。
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次回
だ、旦那さまぁぁぁぁ!?
まさか無理矢理!?
応援ありがとうございます!
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