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【アリエルside】朝から幸せいっぱい
しおりを挟む朝食を済ませた後、ハイドとフローラも加えて話をしていた。何かあればハイドとフローラを頼ればいいと言うと、俺はいないのかと聞いてきた。俺にいてほしい?まさかな・・・
ハイドとフローラは、普段ほとんど屋敷に戻らない俺に小言を言い出した。すまないとは思うが・・・フローラ!?何聞いてるんだ!
「私ですか?・・・毎日帰って来てほしいです」
ふぁっ!?な、何を・・・まるで旦那の帰りを待っている嫁みたいじゃないか!い、いや、リシェは不安なのだ。一人になるのが怖いだけ。昼間の俺がいない時間は、ハイドとフローラがいるから大丈夫だと言ったつもりだったのだが・・帰ってきてほしいなどと言われれば・・・言われるまでもない!俺は毎日帰ってくるつもりだったぞ!帰ってくるというより、一時も離れたくないんだがな。でも、ずっと俺と一緒にいると休まらんだろうからな・・・。
ハイドがリシェを連れてった・・・屋敷内とはいえ二人でデートみたいじゃないか・・・俺もまだなのに・・・俺もリシェとデートしたい。そんな事を考えているとフローラが二階へと言う。俺はお前じゃなくて、リシェと二人きりになりたいぞ・・・
フローラからはまた小言がはじまるのかと思っていたが、内容は予想していたものではなかった。リシェの所持品についてか。確かに女一人出歩くには持ち運べる荷物も限度があるだろうしな。実家の屋敷に帰れば揃ってはいるのだろうが・・・
なに!?リシェと街に買い物!?くそっ、フローラもリシェとお出かけか。なんて羨ましいんだ・・・俺も行きたい!なんなら後ろからでいいから、ついてまわりたい。うっ・・・確かに下着などは・・・俺がついていくわけにもいかんな。
おっ、そうだな。今日は買い物だけだと言うことか。街に行けば見て回りたくなるだろうからとフローラが言う。フローラいい事言うじゃないか。
街はどうだった?じっくり見たいならもう一回行くか?こんな感じで誘えばいいのか?わ、わからん・・・どうすればいいのだ・・・とにかく考えておこう。夜にまた話をする時に聞けるように考えておかねばならんな。
さて着替えたし、詰所に行くか。おっ、ハイドとリシェがいた。屋敷を一周してきたのか。リシェを独り占めしやがって・・・俺も早くデートしたい・・・必ず帰ってくるからな。夜の俺との時間を楽しみに待っててくれるか?なんて願望がすぎるか・・・待ってます!だと・・・俺は帰ってくるぞ!愛しい嫁の元に帰るさ・・・って勝手に嫁にしてしまった!しかし・・・詰所に行くのやめようか。今日はリシェの買い物について行きたい。
ん?なんだ?少し屈めって・・・内緒話か?ふっ、なんかいいな、これ。
ひゃぁぅっ!?な・・・な・・なにが起きたんだ!頬になんか触れたぞ・・・柔らかい・・・リシェの唇!?お・・・俺・・・キスされた・・・のか?これが俗に言ういってらっしゃいのキスなのか!?ふわぁぁぁぁ・・・やっぱ・・・詰所いくのやめようかな・・・。
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次回
40手前のおっさんの惚気とか気持ち悪い
応援ありがとうございます!
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