41 / 131
【リシェリアside】熊さんがあとからついてくる
しおりを挟む団長様、あとどのくらいでお帰りになるかしら?まだかな・・・さっきからハイドさんとフローラさんに見られている気がします。
あっ!団長様が帰ってこられました!パタパタと走ってしまいました。令嬢としては失格ですわ。でも、我慢ができなかったのです。だって早く帰ってこないかなと、ずっと待っていたんですもの!
団長様、おかえりなさいませ!
たった数時間でしたけど、離れているとさみしいです。
ハ、ハイドさん、それ言っちゃダメです!ソワソワしてたなんてこどもっぽいと思われてしまいます・・・。
団長様は一旦お着替えされるみたいです。少しでも一緒にいたいので、後ろをついていきます。部屋の前で待ってましょう。団長様、まだ出てきませんね・・・なにかボソボソ聞こえますが、何を言ってるかは聞こえません。
あ、出てこられました。後ろをついていっていたのを気付かれていなかったのですね。部屋の前で待っていたのを驚かれてしまいました。
ふふっ、団長様ラフな格好も素敵です。さぁ、食事に行きましょう!早く、早く!あっ無意識に手を繋いでしまいました。
でも、団長様の手は安心します。大きくて優しくて大好きです。この手を繋げるのは私一人ならいいなぁと思ってしまいます。でも私、最近こどもっぽいことばかりしてるので、呆れられているかもしれませんね・・・。
アリエルは顔が真っ赤になっていた。熊さんは照れながらもあとからついてくる。
♪ところが熊さんが あとからついてくる
団長様、お顔が真っ赤だわ。ハイドさん達の前まで手を繋いできたのがいけなかったのかしら。本当にこどもっぽい事をしてしまいました。
フローラさんとの街でのお買い物は楽しかったです。自分で選ぶなんて今まであまりした事がなかったのです。それに好きなものを買っていいと団長様がおっしゃったらしく、フローラさんも次々と買い物をされていましたがさすがに恐縮しました。なぜこんなに優しくしていただけるんでしょう?お出かけ用やパーティ用のドレスまで用意しようとされましたのでさすがに遠慮しました。どこにも着ていく所がないので必要ないとお断りしました。でも一着は絶対と言われたので、紫のワンピースを見つけそれに決めました。フローラさん曰く団長様がお出かけに連れてってくれますよって言ってました。でもお忙しいのではないでしょうか・・・団長様が早速明日、お出かけに連れて行ってくれるそうです。嬉しいです。紫のワンピースは団長様の瞳の色でそれを選んでしまったのですが、こんなに早く着ることになるとは思ってもみませんでした。そういえばこれって、デートでしょうか!?男の人とデートだなんてはじめてです!
ーーーーーーーーーーーーーーー
次回
【アリエルside】
ここで待ってたのか!?
この手を取るのは俺だけであってほしい
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
185
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる