お嬢さんはある日森の中で熊さんに出会った

agapē【アガペー】

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【アリエルside】表情が緩みっぱなし



最近、俺の嫁もとい、天使もとい、リシェが可愛すぎる。リシェの過去の話を聞いて、全てを受け入れた。リシェは俺に嫌われるかもしれないと、話すのをためらっていたようだ。話を聞いて、苛立ちもあった。だとしても、リシェがリシェじゃなくなるわけではない。むしろ、守ってやらねばいかんと強く思った。もう、手放す気はないからな。俺の嫁にするんだ。

リシェが抱えていた気持ちを吐き出して、互いの気持ちも通じ合った。そこからのリシェの甘えが・・・凄い・・・。しかもおれが初恋だと・・・死ねる。いや、死んでたまるか!やっと欲しいと思ったものが手に入ったのだ。あとは全力で幸せにするだけだ。

はぁ・・・今日もリシェが一段と可愛い。今、俺は、絶賛可愛い嫁、リシェの寝顔を堪能している。可愛い、可愛い、可愛い、可愛い・・・あ・・・起きたぁぁぁ・・・そして、可愛い。

寝起きのリシェは着替えて、何故かまた俺の部屋に戻ってきた。

「どうしたんだ?」


リシェが両手を無言で伸ばしてくるんだが・・・これは抱きかかえろという事なのか?ほら、来い!おっ、あってたみたいだな。さっき離れたのに、また腕の中にリシェがいる・・・幸せすぎる。


「アル様、このまま下に行きましょう?」

「このまま?ハイドやフローラもいるぞ?」

「このままがいいんです」

「はい、そのように、俺のお姫様」


なんて可愛いわがままなんだ・・・こんなのいくらでも聞いてやるよ。


俺が抱えてダイニングに行ったから、フローラが俺が離さずにいると思っているらしい。たどたどしくリシェが違うと言うと、今度は体調が悪いのかと思ったらしい。聞いて驚くなよ?


驚いてるな。そうだ、これは可愛い可愛いリシェのわがままなんだ。俺に抱きかかえられたい。離れたくないというわがままなんだ。はしたなくなんてないぞ?むしろ飛びついてきても受け止めてやる。その為に鍛えてきたようなもんだ。


そうだ、ハイドとフローラに言っておかないとな。


「俺はリシェと結婚する」


言った、言ってしまった・・・ふぅぅぅ・・・俺の未来は明るい!ついでに自慢してやるか。


「リシェの初恋は4歳だそうだ」


どうだ、凄いだろう?俺じゃないと思ってるな。


「俺だそうだ」


まいったか!


「あぁ、王宮で騎士をしていた俺が初恋だったらしい」


まさかだよな。俺も4歳の子に恋されてるなんて思ってなかったさ。あの時のリシェも可愛かった。珍しく子どもに怖がられないと思ったが、正体はリシェだった。随分と前から好かれていたんだよな・・・


「長年の初恋が15年経って叶いましたのよ!」


俺もビックリだよ。お互い、生涯一人だけを好きになり、愛せるなんて・・・凄いな・・・俺をリシェに出会わせる為にこんな風貌に神様に礼を言おう。






昼に差し入れ?嬉しいが・・・騎士達がリシェに見惚れるから、困るんだよな・・・しかし、少しでも一緒にいたいなんて・・・俺もだがな。


そんなリシェにはミッションだ!狼な騎士達に捕まらず、執務室まで来いと言ったものの、不安すぎて超特急で執務を終わらせて入口で待つことにした。ちょっと早すぎて騎士達に散々からかわれた。


俺のリシェは可愛いだろう?なっ!?可愛いだと!?や、やらんぞ!リシェは絶対にやらん!その後も散々羨ましがられた。くそ、ここは狼が多すぎる!





屋敷を出るときはかなり離れ難い。リシェと離れるのがさみしい・・・屋敷から出ようとすると、服を掴まれる。これをするリシェは、何かを求める時の合図だ。最初は子どもっぽいと気にしていたが、俺はかなり嬉しい。だって、こんな事、俺にしかしないんだぞ?しかもキスをして欲しかったなどの時は、振り返ると頬を膨らませてる事がある。またこれが・・・可愛い!!それが見たくてわざと忘れたふりをしているんだ。そして服を掴まれる。もう、服を掴まれた瞬間、振り返る前の俺の顔はだらしなくニヤけていてヤバい。最近表情が緩みっぱなしなのだ。




ーーーーーーーーーーーーーーー


次回

騎士団イチの団長をこんなヘナヘナにするなんて、リシェリア嬢が一番強いのかもしれませんね



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