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72.バレないように気をつけて
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「それよりお前、あれはどういう事だよ?」
エドワードの問いかけの意味が分からず首を傾げる。
エドワードが言いたいのは、ウィルの恋人について聞かれた私がグレースの名前を出したことについてだった。
「お前、なんであの時グレースの名前なんて出したんだ? ウィルバート殿下の想い人がお前だってことをレジーナ殿下はご存知なんだ。そういう誤魔化しはいらねーんだよ」
エドワードは、私がウィルの恋人だということを誤魔化すためにグレースの名前を出したと思っているみたいだけど、それは違う。
ウィルと私の恋人関係(仮)は解消されたと説明すると、エドワードは「それは嘘だ」と笑い飛ばした。当事者である私が言ってるのに、信じないってどういうことよ。
それでも私が冗談で言っているわけではないことだけは伝わったらしい。とりあえず「レジーナ様にはその話をするな」っとだけ釘をさされた。
ただでさえウィルが襲撃されたことで心を痛めているのに、レジーナ様に余計な心配をさせたくないらしい。エドワードのような性格極悪の悪魔にも優しい一面があるようだ。
トントントン
「失礼いたします」
入って来たのはこの城に滞在する間私の世話をしてくれるという女性だった。マリベルと名乗るその女性は、50歳くらいだろうか。割烹着が似合う優しいお母さん的な雰囲気を醸し出している。
「マリベルがアリーのお世話をしてくれるなら安心だね」
「エドワード様のご期待に添えるよう努力いたします」
マリベルの話している様子からみて、エドワードとは顔見知りのようだ。
「エドワード様のお世話係については今話し合い中ですのでもう少しお待ちください」
エドワードの世話をしたい者は多いらしく、まずどうやってお世話係を決めるかの話し合いが行われているらしい。けっ。本当に皆エドワードの見た目に騙されてるんだから。嫌になっちゃう。
「さぁ、アリー様はまずお体をきれいにいたしましょう」
お風呂に入ってはどうかというマリベルの提案をありがたく受け入れた。ここ数日は野宿だったので、お風呂に入れるのは本当にありがたい。
「ではわたしはここでのんびり待たせてもらおうかな」
恋人同士ということになっているので、エドワードと私は同室だ。まぁ同室と言っても豪華ホテルのスイートルームとでもいうべき広さなので全く気にはならない。もちろんベッドルームも複数ある。
私が風呂場へ移ろうとするタイミングで、エドワードのお世話係がやって来た。
「おせ、お世話、お世話……」
エドワードのお世話係を勝ちとったことが嬉しいのだろう。その若いお世話係はうまく話せないほどに興奮状態だった。
「ああ、よろしく頼むよ」
にっこりと微笑んだエドワードを見て、お世話係は、「あ、あぁ……」両手を合わせ拝むようなポーズをしたかと思うと、そのまま真横に倒れこんだ。
「おっと」
床に倒れ込む直前でエドワードが彼女を抱き止める。
「あらまぁ。この子ったら興奮しすぎたみたいですね」
すぐさまマリベルが駆け寄り、エドワードからお世話係を受け取った。
「エドワード様申し訳ございません。」
な、なんだったの、一体? なんでいきなり倒れちゃうの?
突然目の前で人が倒れるなんて初めての出来事で、心臓はまだバクバクいっている。
「アリーも驚かせてしまったね」
放心状態の私の肩をエドワードがぽんっと叩いた。
「えっと……彼女は大丈夫ですか?」
運び出される彼女を眺めながら尋ねると、「エドワード様のお世話係にはよくあることですから」とマリベルは言った。
よくあることって……今みたいなことが?
「エドワード様ってば、一体何してるんですか!!」
「いえ。エドワード様のせいではありませんよ」
エドワードに非難めいた視線を向けた私に、マリベルが笑いながら説明してくれた。
「エドワード様に免疫のない者がお世話係になると、先程のように興奮しすぎて失神してしまうんです」
まさか!? そんなことって本当にあるの?
エドワードを見ると、困ったもんだとでも言う様に両手のひらを上にむけ大袈裟にお手上げのポーズをしてみせた。
今度こそお風呂に……という私の肩をポンとエドワードが叩く。そしてマリベルには聞こえないよう耳元で、「お前がアリスだってバレないよう気をつけろよ」っと囁いた。
そうだった。今の私は変装中で、私の正体を知っているのはレジーナ様だけだった。大丈夫かしら……
心配になりながら足を踏み入れた浴室には、一人で入るにはもったいないほど広い浴槽があった。大理石で出来た浴槽の中の湯は白濁色で白とピンクの薔薇が浮かんでいる。花びらだけじゃなく、薔薇をそのまま、しかもこんなにたくさんお風呂にいれちゃうなんてとてもゴージャスで、見ているだけでテンションが上がってくる。
すぐにでも裸になって飛び込みたいところだけど、一つ問題が……
私の世話をするからとマリベルが側にいるのだ。このまま入浴したら、ウィッグだとバレちゃう可能性がある。
全部自分でできるから一人で入浴したいと言ってみても、「エドワード様から任されているので」とマリベルもひかない。
「さぁさぁ、そのような汚れたお洋服は早く脱いでくださいませ」
どうしようと思っている間に服を脱がされてしまい、「ウィッグもはずしちゃいますよ」と頭に手をかけられた。
「なんで私がウィッグつけてると知って……きゃー!!」
抵抗むなしくウィッグが外されてしまった。
もうだめだ……私がアリスだってばれてしまう。
「もうバレたのかよ!」
エドワードが私を罵倒する場面が目に浮かぶようだ。
「まぁ。お聞きしていた通りに艶のある綺麗な黒髪ですこと」
頭を抱える私の耳に、マリベルの感嘆にも似た呟きが聞こえた。
えっ? どういうこと?
「私の髪の毛が黒いってこと、知ってたんですか?」
「ええ。もちろん。娘からアリス様のお話は聞いておりますから」
「娘さん!?」
って誰のこと?
それより、今マリベルってば、私のことアリスって呼んだ気が……
「もしかして、エドワード様からお聞きになってませんか?」
驚いている私を見てマリベルはふふっと優しく笑った。
「私はアナベルの母ですわ」
えっ!? えぇーっ!?
アナベルのお母さんだったの?
驚いたのと気が抜けたのとで、その場にヘナヘナとへたりこんでしまった。はぁっと安堵のため息がもれる。どうやらエドワードに怒鳴られる心配はなさそうだ。
「よかったぁ。この城ではレジーナ様以外、私のこと知らないって聞いてたの。だから黒髪が見られたら大変だと思って焦っちゃったわ」
「まぁ、そうだったんですか」
マリベルが膝をつき目線を私と同じ高さに合わせた。
「アリス様の置かれた状況については把握しています。王宮に戻られるまで秘密はお守りいたしますのでご安心ください」
マリベルの優しい口調と眼差しに心が落ち着いてくる。不安だった城の生活も、マリベルに任せていれば大丈夫かもしれないという安心感があった。
実際マリベルにお世話をしてもらうのは快適だった。今日初めて会うのに、前から知っているような気がするのは、やはりアナベルの母親だからかもしれない。見た目はさほど似てないけれど、話し方やちょっとした行動はやはり似ている。
「それにしても、マリベルがアナベルのお母さんだったなんて。びっくりだわ」
「エドワード様はお忙しくて、アリス様に伝え忘れたのでしょうね」
マリベルはそう言ってエドワードのフォローをするけど、私は知っている。エドワードはわざと私に内緒にしていたのだ。
内緒にすることで、私が焦ったり驚いたりするのを期待してるに違いない。なんだかエドワードの高らかな笑い声が聞こえる気すらしてくる。
のんびりした入浴がすむと、今度は急いでドレスアップをしなくてはならなかった。レジーナ様に夕食を一緒にと言われているのだ。城の住人を紹介してくれるらしい。
「アリー様見てくださいませ。素敵なドレスがたくさんありますよ」
こんなにたくさんではどれにするべきか悩みますねと言いながら、マリベルはドレス選びに夢中になっている。
部屋を埋め尽くすほど大量のドレスや靴、アクセサリーや小物類は全てエドワードが前もって用意してくれたらしい。
ドレスも靴も私にサイズがぴったりだから驚きだ。いつもは憎らしいエドワードだけど、有能で頼りになるのは間違いない。
「アリー様はお好きなドレスがございますか?」
「好きなドレスかぁ……」
たしかにこれだけ種類があると、すぐには決められそうもない。
「エドワード様からは、身分違いの恋人に連れられて来た町娘が頑張っておしゃれしました……という、少し田舎臭さを残しながらも、これならエドワード様がお選びになるのも頷けるというレベルに仕上げて欲しいと頼まれております」
「へー」
なんだそれ?
えらく細かい注文に思わず苦笑いしてしまう。
結局ウィッグの赤毛に合うようエメラルドグリーンのドレスを選択した。今の私のメガネ越しの瞳と同じ色だ。フリルもレースも少ないドレスはとてもシンプルで、年齢より下に見られがちな私にも着こなしやすかった。
「エドワード様、お待たせいたしました。いかがでございましょう?」
仕上がりに満足そうなマリベルが私をエドワードの前に連れてくる。
「うん、素敵だね。アリーの純真さにぴったりのドレスだよ」
相手が苦手なエドワードであっても、やはりイケメンに褒められると恥ずかしくて赤面してしまう。
「あ、ありがとうございます。ドレスも靴も全部エドワード様が用意してくださったと聞きました」
「愛しいアリーのためだからね」
エドワードがこんな風に言うのは、恋人同士の演技だと分かっていても、心臓に悪い。
エドワードの問いかけの意味が分からず首を傾げる。
エドワードが言いたいのは、ウィルの恋人について聞かれた私がグレースの名前を出したことについてだった。
「お前、なんであの時グレースの名前なんて出したんだ? ウィルバート殿下の想い人がお前だってことをレジーナ殿下はご存知なんだ。そういう誤魔化しはいらねーんだよ」
エドワードは、私がウィルの恋人だということを誤魔化すためにグレースの名前を出したと思っているみたいだけど、それは違う。
ウィルと私の恋人関係(仮)は解消されたと説明すると、エドワードは「それは嘘だ」と笑い飛ばした。当事者である私が言ってるのに、信じないってどういうことよ。
それでも私が冗談で言っているわけではないことだけは伝わったらしい。とりあえず「レジーナ様にはその話をするな」っとだけ釘をさされた。
ただでさえウィルが襲撃されたことで心を痛めているのに、レジーナ様に余計な心配をさせたくないらしい。エドワードのような性格極悪の悪魔にも優しい一面があるようだ。
トントントン
「失礼いたします」
入って来たのはこの城に滞在する間私の世話をしてくれるという女性だった。マリベルと名乗るその女性は、50歳くらいだろうか。割烹着が似合う優しいお母さん的な雰囲気を醸し出している。
「マリベルがアリーのお世話をしてくれるなら安心だね」
「エドワード様のご期待に添えるよう努力いたします」
マリベルの話している様子からみて、エドワードとは顔見知りのようだ。
「エドワード様のお世話係については今話し合い中ですのでもう少しお待ちください」
エドワードの世話をしたい者は多いらしく、まずどうやってお世話係を決めるかの話し合いが行われているらしい。けっ。本当に皆エドワードの見た目に騙されてるんだから。嫌になっちゃう。
「さぁ、アリー様はまずお体をきれいにいたしましょう」
お風呂に入ってはどうかというマリベルの提案をありがたく受け入れた。ここ数日は野宿だったので、お風呂に入れるのは本当にありがたい。
「ではわたしはここでのんびり待たせてもらおうかな」
恋人同士ということになっているので、エドワードと私は同室だ。まぁ同室と言っても豪華ホテルのスイートルームとでもいうべき広さなので全く気にはならない。もちろんベッドルームも複数ある。
私が風呂場へ移ろうとするタイミングで、エドワードのお世話係がやって来た。
「おせ、お世話、お世話……」
エドワードのお世話係を勝ちとったことが嬉しいのだろう。その若いお世話係はうまく話せないほどに興奮状態だった。
「ああ、よろしく頼むよ」
にっこりと微笑んだエドワードを見て、お世話係は、「あ、あぁ……」両手を合わせ拝むようなポーズをしたかと思うと、そのまま真横に倒れこんだ。
「おっと」
床に倒れ込む直前でエドワードが彼女を抱き止める。
「あらまぁ。この子ったら興奮しすぎたみたいですね」
すぐさまマリベルが駆け寄り、エドワードからお世話係を受け取った。
「エドワード様申し訳ございません。」
な、なんだったの、一体? なんでいきなり倒れちゃうの?
突然目の前で人が倒れるなんて初めての出来事で、心臓はまだバクバクいっている。
「アリーも驚かせてしまったね」
放心状態の私の肩をエドワードがぽんっと叩いた。
「えっと……彼女は大丈夫ですか?」
運び出される彼女を眺めながら尋ねると、「エドワード様のお世話係にはよくあることですから」とマリベルは言った。
よくあることって……今みたいなことが?
「エドワード様ってば、一体何してるんですか!!」
「いえ。エドワード様のせいではありませんよ」
エドワードに非難めいた視線を向けた私に、マリベルが笑いながら説明してくれた。
「エドワード様に免疫のない者がお世話係になると、先程のように興奮しすぎて失神してしまうんです」
まさか!? そんなことって本当にあるの?
エドワードを見ると、困ったもんだとでも言う様に両手のひらを上にむけ大袈裟にお手上げのポーズをしてみせた。
今度こそお風呂に……という私の肩をポンとエドワードが叩く。そしてマリベルには聞こえないよう耳元で、「お前がアリスだってバレないよう気をつけろよ」っと囁いた。
そうだった。今の私は変装中で、私の正体を知っているのはレジーナ様だけだった。大丈夫かしら……
心配になりながら足を踏み入れた浴室には、一人で入るにはもったいないほど広い浴槽があった。大理石で出来た浴槽の中の湯は白濁色で白とピンクの薔薇が浮かんでいる。花びらだけじゃなく、薔薇をそのまま、しかもこんなにたくさんお風呂にいれちゃうなんてとてもゴージャスで、見ているだけでテンションが上がってくる。
すぐにでも裸になって飛び込みたいところだけど、一つ問題が……
私の世話をするからとマリベルが側にいるのだ。このまま入浴したら、ウィッグだとバレちゃう可能性がある。
全部自分でできるから一人で入浴したいと言ってみても、「エドワード様から任されているので」とマリベルもひかない。
「さぁさぁ、そのような汚れたお洋服は早く脱いでくださいませ」
どうしようと思っている間に服を脱がされてしまい、「ウィッグもはずしちゃいますよ」と頭に手をかけられた。
「なんで私がウィッグつけてると知って……きゃー!!」
抵抗むなしくウィッグが外されてしまった。
もうだめだ……私がアリスだってばれてしまう。
「もうバレたのかよ!」
エドワードが私を罵倒する場面が目に浮かぶようだ。
「まぁ。お聞きしていた通りに艶のある綺麗な黒髪ですこと」
頭を抱える私の耳に、マリベルの感嘆にも似た呟きが聞こえた。
えっ? どういうこと?
「私の髪の毛が黒いってこと、知ってたんですか?」
「ええ。もちろん。娘からアリス様のお話は聞いておりますから」
「娘さん!?」
って誰のこと?
それより、今マリベルってば、私のことアリスって呼んだ気が……
「もしかして、エドワード様からお聞きになってませんか?」
驚いている私を見てマリベルはふふっと優しく笑った。
「私はアナベルの母ですわ」
えっ!? えぇーっ!?
アナベルのお母さんだったの?
驚いたのと気が抜けたのとで、その場にヘナヘナとへたりこんでしまった。はぁっと安堵のため息がもれる。どうやらエドワードに怒鳴られる心配はなさそうだ。
「よかったぁ。この城ではレジーナ様以外、私のこと知らないって聞いてたの。だから黒髪が見られたら大変だと思って焦っちゃったわ」
「まぁ、そうだったんですか」
マリベルが膝をつき目線を私と同じ高さに合わせた。
「アリス様の置かれた状況については把握しています。王宮に戻られるまで秘密はお守りいたしますのでご安心ください」
マリベルの優しい口調と眼差しに心が落ち着いてくる。不安だった城の生活も、マリベルに任せていれば大丈夫かもしれないという安心感があった。
実際マリベルにお世話をしてもらうのは快適だった。今日初めて会うのに、前から知っているような気がするのは、やはりアナベルの母親だからかもしれない。見た目はさほど似てないけれど、話し方やちょっとした行動はやはり似ている。
「それにしても、マリベルがアナベルのお母さんだったなんて。びっくりだわ」
「エドワード様はお忙しくて、アリス様に伝え忘れたのでしょうね」
マリベルはそう言ってエドワードのフォローをするけど、私は知っている。エドワードはわざと私に内緒にしていたのだ。
内緒にすることで、私が焦ったり驚いたりするのを期待してるに違いない。なんだかエドワードの高らかな笑い声が聞こえる気すらしてくる。
のんびりした入浴がすむと、今度は急いでドレスアップをしなくてはならなかった。レジーナ様に夕食を一緒にと言われているのだ。城の住人を紹介してくれるらしい。
「アリー様見てくださいませ。素敵なドレスがたくさんありますよ」
こんなにたくさんではどれにするべきか悩みますねと言いながら、マリベルはドレス選びに夢中になっている。
部屋を埋め尽くすほど大量のドレスや靴、アクセサリーや小物類は全てエドワードが前もって用意してくれたらしい。
ドレスも靴も私にサイズがぴったりだから驚きだ。いつもは憎らしいエドワードだけど、有能で頼りになるのは間違いない。
「アリー様はお好きなドレスがございますか?」
「好きなドレスかぁ……」
たしかにこれだけ種類があると、すぐには決められそうもない。
「エドワード様からは、身分違いの恋人に連れられて来た町娘が頑張っておしゃれしました……という、少し田舎臭さを残しながらも、これならエドワード様がお選びになるのも頷けるというレベルに仕上げて欲しいと頼まれております」
「へー」
なんだそれ?
えらく細かい注文に思わず苦笑いしてしまう。
結局ウィッグの赤毛に合うようエメラルドグリーンのドレスを選択した。今の私のメガネ越しの瞳と同じ色だ。フリルもレースも少ないドレスはとてもシンプルで、年齢より下に見られがちな私にも着こなしやすかった。
「エドワード様、お待たせいたしました。いかがでございましょう?」
仕上がりに満足そうなマリベルが私をエドワードの前に連れてくる。
「うん、素敵だね。アリーの純真さにぴったりのドレスだよ」
相手が苦手なエドワードであっても、やはりイケメンに褒められると恥ずかしくて赤面してしまう。
「あ、ありがとうございます。ドレスも靴も全部エドワード様が用意してくださったと聞きました」
「愛しいアリーのためだからね」
エドワードがこんな風に言うのは、恋人同士の演技だと分かっていても、心臓に悪い。
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