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18.胸のホールを埋めてください

414.対称的二人 (side会長)

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ニッコニコでアキラ君の横に立つジョン君と
少し不安そうにしているアキラ君に見送られながら田中の車に乗り込む



「ジョン君や、わかっているだろうがアキラ君を怖がらせちゃいかんぞ!
とりあえず、明日また迎えに来るからな?

アキラ君もとりあえず、一晩一緒に過ごしてみてくれ…
もし何か無理ならまた考えていこうな?」



さきほどのやり取りが、半ば騙してジョン君を受け入れさせたようなもので、罪悪感がひどい…
ぷるぷる震えているウサギに狼を押し付けた気分だ…


「わかってるよ!
約束したもんね?
アキラがいいって言うまで手はださないからね?」

「うん、ありがとう…
たぶん大丈夫だと思います。
明日はよろしくおねがいします。」


明日は今後の治療方針などを決めるカウンセリングの予定だ。
心配な気持ちを残しつつアキラ宅を後にした。





「はぁそれにしても…ジョン君には驚きました。
けっこう悪知恵が働くんですね…
もっと素直でお馬鹿な子だと思ってた」

「お馬鹿って……ジョン君は元から頭がいいぞ?
ただまだ感情のコントロールが下手なだけじゃよ、たぶん感情の波が激しすぎるのかもしれんなぁ」


今回だってアキラ君の過去の想い人に嫉妬し…ぬいぐるみの犬に嫉妬し…
確かに傍からみたらお馬鹿な子といわれても仕方ない行動だ


しかしジョン君は頭がいいのは確かだ、初めてアキラ君を抱くときも裏でいろいろ用意したりしてたし…
裏工作はけっこう得意で、悪気なく実行するのがまた恐ろしい


気持ちも強くちょっとやそっとじゃ凹まない、ただただ激しい感情には左右されやすいのも事実だ


反対にアキラ君はかなり根本的に弱い子だ…普段は知識でなんとか武装をして必死に自分を保っているのだろう。


裏工作は得意だが、それしか選択できない弱い自分を卑下している節がある
魔力も筋力も体力も抜きんでない自分への劣等感からか…


弱いからこそすぐに自分を諦める…
劣等感から自分の気持ちに自信が持てない


あの二人は本当に対称的だ…
どうしても弱いアキラ君が心配になってしまう。



「はぁアキラ君は大丈夫じゃろうか…」
「それにしてもアキラ君って毛に対する執着すごいんですよね…なんだろう毛フェチ?」


ジーザスの呟きに…まぁ大丈夫かっと力が抜けていった…
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