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18.胸のホールを埋めてください

418.君を守りたいんだ  (sideシノダ教授)

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「シノダ教授…たぶんしばらくは無理だと思うよ
アキラが僕に慣れるまで触れない
気持ちがどうこうじゃなくて、アキラの体が反射的に拒否しちゃうんだよ」



ジョン君の言葉にバツが悪そうに目を反らすように俯いている…
じゃあその仲良く繋がれているその手は何なの?



「えっ?でも手は繋げてるよね?
どこまでならいけるの?
一緒に寝たんじゃないの?
ぬいぐるみは抱きついて寝てたんでしょ?」


「とりあえず手は繋げるようになったから、練習も兼ねて今日はずっと繋いでることにしたの

抱きつくのはまだ無理だし、一緒に寝たけどアキラがベッドから落ちるんじゃないかな?って心配になるくらい端っこで寝てめちゃ間隔空けられた

キスは触れるのがギリギリ今日の朝できたけど、口は一文字で目は目尻にしわ寄るくらい力入れて閉じてたから悲しい通り越して笑えたよ…」




少しヤサグレた雰囲気で言うジョン君に、アキラ君は怒られた犬みたいにシュンっとなりながらごめんねっと上目遣いで謝っている。
手を繋いでいた本当の理由はそっちだったか…




はぁっと盛大にため息を吐いて、少し悲しそうな笑顔でジョン君がアキラ君の頬に手を伸ばすと、アキラの体がピクリっと少し強張る

「あぁ…うん大丈夫…いいよ…」

伸ばされた手は空で止まり、ぎゅっと握りしめられて降ろされた





「はぁそうかぁ…アキラ君が…
う~ん、あのねアキラ君、今はとりあえず病気の症状を安定させておきたいんだよ…

今のところ病気が改善に向かっているのは間違いないと思うんだよ

ただ今回どうして記憶を失ったかわからないけど…
もし好転反応で失ったということなら、また悪化させるのはマズイだろ?

だから改善まではしないにしても、悪化させたくはないんだよ」




今のアキラ君にはすごく辛いことなのかもしれないが…



「とりあえず一週間以内に一回はジョン君に逝かせてもらってください」


俺の言葉にアキラ君の顔色はサッと血の気がひいたのがわかった。
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