夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

18.胸のホールを埋めてください

461.ゆっくり寝ててね？

お風呂でアキラを抱きしめながらユラユラと揺らしていると、首がカックンカックンっとなっていく…
絶対にこのまま揺らしてたら寝るなぁ
ちょっと面白いけど…



アキラの体を抱き上げて湯船からあげてタオルで包みソファに向かっていく
いつもみたいにはパジャマを着させたり寝る準備をさせる



パジャマを取りに行く時は少し離れると、ムズがるようにイヤイヤと首を振っていた…


手をモゾモゾと動かして僕を探してソファから落ちそうになっていく…
慌ててソファに戻り抱きしめれば、落ち着いてまた眠りについていった



なんだろう？この感じは…
確実に今のアキラが記憶がなくなる前のアキラに近づいてきている
頬が緩むのがわかる



可愛い寝ているアキラを優しく抱きしめて、ベッドに連れて行きゆっくりと下ろすが
またムズムズと動き出した…



「うぅ…うぅぅ～、チュー…チューがまだ！」



完全に寝かけてるのに、キスをしてもらってないと文句を言ってきた！
もう可愛いし、可笑しいし…



「ハイハイ…今日はゆっくり寝ようね？」



唇に優しい触れるだけのキスをして、抱きしめてポンポンとすれば、すぐに寝息が聞こえてきた…



本当にヘロヘロだったみたいだ…
完全に寝てるのを確認してから
僕は体をゆっくりと離して、ベッドの下を探ってやっぱりあったものを見つけると
部屋を出た







玄関を開くとすでにいい顔のじいちゃん三人衆がいた
　

「はい、これ盗聴器！
すごくうまくいったね…
結局は最後までしなかったけど
ちゃんと逝かせれたよ？聞いてたでしょ？」



「よく仕掛けてたの気づいたのう？
まぁアキラ君テンパリまくっとったが…ジョン君からは丸見えじゃったか？　

はっ、犯し倒してやったりゃよかったのに…
まったく、ジョン君のことになるとすぐに暴走するんじゃから…」


「まぁまぁ、それにしてもよかったよ！
まさか急にアキラ君からジョン君を受け入れるようになるなんてね…
何があったの？お風呂でなんかあったんでしょ？」



盗聴器はシノダ教授が田中さんが万能薬の瓶を割っているときに、寝室の方に消えてったから…
たぶん仕掛けたかな？って思ってた…



事の経緯を話すと…
おじいちゃんが難しい顔をして
シノダ教授は顔を引きつらせて
田中さんは……うん、なんかキラキラした目で見てきていた