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20.胸のホールを埋めてください 3

553.あなたに捧げる証

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「ドワーフの真名に意味なんてとうの昔にあってないようなものですよ?
悪魔みたいに、知られたら使役関係になるとかいったもんでもないし

生涯の想い人を決めたときに捧げるくらいになってますからね?
人間の『あなた』『おまえ』の呼び方みたいな感じかな?」


「それでも十分重いじゃろうが!
お前はよかったんか?
記憶が戻ったアキラ君は、お前になびくことはないと思うぞ!
そんな望み薄で、そんな覚悟を表していいもんなのか?
あと今は人間もそんな呼び方しんからな?」



真名って簡単に取り消せるものだったか?かなりきつい誓約とかあった気がしたが……


「いやぁ…今後アキラ君以上に心惹かれる子と出会えるとは思えないんですよね

この気持が報われる望みが薄くても、もう俺からあの子に捧げれものが、これしか思いつかなかったんですよ
まぁちょっと空気に飲まれた感はあったかな?ノリ的な?

でも困ることなんて、会えなくなったら俺が廃人になるってことくらいで大したことじゃないでしょ?」



「大したことあるわい!!!
廃人って何じゃ?そんな物騒なもんをノリで捧げたらいかんじゃろうが!」


信じられん!やっぱりガッツリと誓約あるじゃないかい!!


「でもそれも言われてるだけで…
伴侶をなくした婆さんとかはめちゃくちゃ元気に生きてるし
爺さんとかは廃人みたいになる確率高いけど…
そこらへんは人間と変わらなくないですか?

あんな可愛らしいアキラ君を頂いたらねぇ?それくらい捧げないとって、もう安いもんでしたよ!」



ジーザスの言葉に目を剥いて鳥肌まで立った!
今、こいつはなんて言った?いただけたって……


「お前!頂いたのか?
アキラ君をその、抱いたのか?
あのアキラ君に手を出したのか!!」



「そりゃ出すでしょ?
恋人ですよ?たった一週間でもね?
それにアキラ君の体調も考えたら、一回は逝かせないといけなかったでしょ?
これからの昏睡状態の日にち入れたら2週間くらいすぐ過ぎちまう!
俺がいたのに症状が悪くなったなんて…

まぁ、それ抜きにしても、俺があの子に触れてみたかったんだけど」



ニヤけた顔が腹が立つ!
やっぱりジョン君を止めるんじゃなかった
腕の一本くらい食い千切られとけばいいんじゃ!このエロジジィが!!



「ジョン君に絶対に言うんじゃないぞ!
それこそ速攻で喉元いかれるからな!!
はぁ…考えただけで鳥肌たったわい

アキラ君もようこんなジジィ受け入れたのう
ジョン君のときはめちゃくちゃ苦戦してたのに…

あぁアキラ君にとってはお前は、憧れの尊敬する教授じゃったからかの?
ひたすら尊敬していたお前と、初対面のジョン君とじゃ違うわな…」


「まぁそうでしょうね?
あの子は俺に対しては、絶対的に信頼してくれていましたからね

その尊敬と信頼に漬け込んで俺はあの子に手を出したから…
お詫びに真名くらい差し出すさ

本当にあの子は頑張って俺を愛してくれたから」


少し苦しげな表情でジーザスが笑う…
それでお前も本気になったわけか?
本当に…昔から不器用なやつじゃったからな!!


「それでも…俺は……」
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