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22.阻む君
590.惨劇の始まり
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「アキラのパンツはいいパンツ~♪強いぞ~♪強いぞ~♪」
今日はいい天気で洗濯物もよく乾きそうだ!
昨日のアキラは素直で可愛かったし…
思い出すだけで、頬が緩んでいくけど
今日の朝の様子だと、ちょっと気分が落ち着いたのかな?
よく寝れたみたいだし…よかった!!
「5年履いても破れない~♪強いぞっ
ウワァ!アキラのパンツがぁぁ!!」
信じられないような突風に、干しかけていたアキラのパンツが拐われる…
思わず飛びかかるように手を伸ばしたところ
ブワァッッ!!!
あり得ない強さの、身体の下からの突風に体が浮き上がリ、気づけばベランダの柵を越えて
ドンッッ!!
「痛っつっ……はぁ、なんなんだよ一体さっきの風は…ぅぅ…クソッ目が……」
なんとか咄嗟に受け身は取れたから、大きな怪我はなさそうだけど
巻き上がった土埃が目に入って目が開けれない
所々に擦り傷ができてそうだ、ちょっと痛い
「ふふっ、やっと二人きりになれたね…ア
キラのやつがなかなか君から離れないから…強硬手段に出させてもらったよ?
これでもう、君は僕のものさ……」
開かない目を擦っていたが、一瞬で体が強張った。
声がした方に顔をあげることすらできない
嫌な汗と伝い激しい動機がする。
「さぁ……絶望しなよ、アキラを愛したことにね……」
「あぁ…、もうバレちゃった?
結構上手に化けてたと思ってたんだけどな?
まぁ時間も、そんなにないしね、このコーヒーを飲む間くらいはアキラと恋人ごっこしたかったんだけどなぁ……」
「カズマ…憑依か…まさかお前がそんな危険な魔法まで使ってくるって思ってなかったよ
お前はすごく慎重なやつだったから…」
目の前のヘラリっと笑ったジョンの手元にはブラックコーヒーが持たれている。
ジョンはねブラックは苦くて飲めないんだよ…
憑依は術師が魔法をかける相手の意識を乗っ取る魔法だ
術師の本体が意識を失うため無防備になる。
しかし、それ以上に恐ろしいのが違う意識同士が衝突することで、精神が疲弊することだ、衝突が激しくなり過ぎれば、最悪の場合、精神が壊れて癈人になる恐れすらある。
「あぁ…だって僕とこの子なら、まず僕が負けることはないでしょ…
アキラやあの怖い爺さんとかには…御免被るけどね?」
そう…そしてカズマとジョンで精神の衝突が起きた場合、魔法抵抗力からみても…精神的体力から見ても……確実にジョンが負ける
根性論とか精神論などあり得ないくらいに、勝ち目なんてまったくないほどに…
「ジョンはどうなってるの?
寝てることはないよね…半覚醒状態かな?」
「ひひっ、そうだよ!わかるよね…
アキラがこの子を呼べばどうなるか、頭のいぃ~アキラならわかるよね?
ふふっ…ひぃひひっ…今から何をされるかわかってるのかな?アハハハ!!」
そう、ジョンは今、完全に人質だ…
僕は手も足も出せやしないし…ジョンの名前すら呼べやしない
目の前のジョンは、狂ったように笑いだして…そして笑いの発作が収まると…
ギラついた血走った目で僕を見据える
僕にできる抵抗なんて、少しでも痛みが少なくなるようにただ体の力を抜くだけだった…
今日はいい天気で洗濯物もよく乾きそうだ!
昨日のアキラは素直で可愛かったし…
思い出すだけで、頬が緩んでいくけど
今日の朝の様子だと、ちょっと気分が落ち着いたのかな?
よく寝れたみたいだし…よかった!!
「5年履いても破れない~♪強いぞっ
ウワァ!アキラのパンツがぁぁ!!」
信じられないような突風に、干しかけていたアキラのパンツが拐われる…
思わず飛びかかるように手を伸ばしたところ
ブワァッッ!!!
あり得ない強さの、身体の下からの突風に体が浮き上がリ、気づけばベランダの柵を越えて
ドンッッ!!
「痛っつっ……はぁ、なんなんだよ一体さっきの風は…ぅぅ…クソッ目が……」
なんとか咄嗟に受け身は取れたから、大きな怪我はなさそうだけど
巻き上がった土埃が目に入って目が開けれない
所々に擦り傷ができてそうだ、ちょっと痛い
「ふふっ、やっと二人きりになれたね…ア
キラのやつがなかなか君から離れないから…強硬手段に出させてもらったよ?
これでもう、君は僕のものさ……」
開かない目を擦っていたが、一瞬で体が強張った。
声がした方に顔をあげることすらできない
嫌な汗と伝い激しい動機がする。
「さぁ……絶望しなよ、アキラを愛したことにね……」
「あぁ…、もうバレちゃった?
結構上手に化けてたと思ってたんだけどな?
まぁ時間も、そんなにないしね、このコーヒーを飲む間くらいはアキラと恋人ごっこしたかったんだけどなぁ……」
「カズマ…憑依か…まさかお前がそんな危険な魔法まで使ってくるって思ってなかったよ
お前はすごく慎重なやつだったから…」
目の前のヘラリっと笑ったジョンの手元にはブラックコーヒーが持たれている。
ジョンはねブラックは苦くて飲めないんだよ…
憑依は術師が魔法をかける相手の意識を乗っ取る魔法だ
術師の本体が意識を失うため無防備になる。
しかし、それ以上に恐ろしいのが違う意識同士が衝突することで、精神が疲弊することだ、衝突が激しくなり過ぎれば、最悪の場合、精神が壊れて癈人になる恐れすらある。
「あぁ…だって僕とこの子なら、まず僕が負けることはないでしょ…
アキラやあの怖い爺さんとかには…御免被るけどね?」
そう…そしてカズマとジョンで精神の衝突が起きた場合、魔法抵抗力からみても…精神的体力から見ても……確実にジョンが負ける
根性論とか精神論などあり得ないくらいに、勝ち目なんてまったくないほどに…
「ジョンはどうなってるの?
寝てることはないよね…半覚醒状態かな?」
「ひひっ、そうだよ!わかるよね…
アキラがこの子を呼べばどうなるか、頭のいぃ~アキラならわかるよね?
ふふっ…ひぃひひっ…今から何をされるかわかってるのかな?アハハハ!!」
そう、ジョンは今、完全に人質だ…
僕は手も足も出せやしないし…ジョンの名前すら呼べやしない
目の前のジョンは、狂ったように笑いだして…そして笑いの発作が収まると…
ギラついた血走った目で僕を見据える
僕にできる抵抗なんて、少しでも痛みが少なくなるようにただ体の力を抜くだけだった…
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