636 / 1,164
24.捕まえる僕
632.君の逆鱗 (sideマサト)
しおりを挟む
アキラさんが困った顔でジョン君の前にしゃがむ
唇を尖らし、拗ねたような表情でポツリポツリと話していく
「別にいいんだよ…、ジョンに殴られても蹴られても僕はジョンのモノなんだから、殺されたって許してあげる
ジョンがしたいなら、他の誰を抱いてきてもかまわないし
子供ができたならジョンの子なら愛す 自信があるし、喜んで育ててあげるよ!
………でもっでもっ……アレは嫌だ」
アキラさんが下を向いて、グッと口元が歪んていく。
「……なんでカズマに噛み跡つけてるの?
アレはだって、僕を食べたいってことなんでしょ!
何を他の…カズマを食べたいって……一つになりたいって……」
ポロポロっと大きく開かれた瞳から耐えられないとばかりに、大粒の涙が溢れていく
ジョン君を見れば、こっちも瞳に涙をいっぱい溜めてアキラさんを見ている。
「ジョンが食べたいって、一つになりたいって思うのは
僕だけじゃないと嫌だ!
他のだれかを食べたいとか思わないで!!」
「ううぅぅ……、ごめん!ごめんなさい……、しないから、もうアキラ以外に噛み跡なんかつけないし、食べようとなんかしないから!
ごめんなさい!!」
ジョン君もポロポロ泣きながらアキラさんを抱き締めていった。
うんっ!まったく理解ができない!!
なんなの?アキラさんは器がでかすぎるの?
アキラさんはエルフを抱いたことを怒っていなくて、暴力を振るわれたことも怒っていなくて、噛み跡がついていたこと自体を怒ってたの?
抱いてくるのはよくて、噛みつくのはダメなの?
何?その思考?被カニパリズムの嫉妬みたいな感じ??コア過ぎて理解ができないよ!!
「ええぇ……アキラの思考の意味がわからない
何っ?ちょっとアキラでも気持ちが悪いかも…」
エルフ!お前が言うな!
激痛ポーションで恍惚として悶えまくったお前が言うな!!
「イヤっまさかそこで怒ってるとは思わなんだ…、なるほどのっアキラ君の嫉妬心はそこに向かうのか
一つになるのベクトルがすごい方向に振り切れておるのう
難しい子じゃなぁ、大分わかってきたと思っておったが、まだまだじゃった……」
おじいちゃんも膝立ちのまま呆けている。
さっきまでの土下座の勢いはなくなったね?
腕組みして感心してていいの?
一通り泣き合いながら抱きしめ合う二人をしばらく見終わると…
コホンッとQueenが咳払いをした。
「さてと、若い二人は仲直りもできたようですし…お茶にいたしませんか?
バロン、お茶を替えてきてくれるかしら?すっかりと冷めてしまいましたわ
まぁ!お茶菓子まで持ってきてくださったのね?
ありがとうございます。バロンこちらもお出しして
せっかくだから、皆でいただきましょう」
えぇぇ…Queenが優しい!
さっきの怒ってたのは一時的なものだったの?
唇を尖らし、拗ねたような表情でポツリポツリと話していく
「別にいいんだよ…、ジョンに殴られても蹴られても僕はジョンのモノなんだから、殺されたって許してあげる
ジョンがしたいなら、他の誰を抱いてきてもかまわないし
子供ができたならジョンの子なら愛す 自信があるし、喜んで育ててあげるよ!
………でもっでもっ……アレは嫌だ」
アキラさんが下を向いて、グッと口元が歪んていく。
「……なんでカズマに噛み跡つけてるの?
アレはだって、僕を食べたいってことなんでしょ!
何を他の…カズマを食べたいって……一つになりたいって……」
ポロポロっと大きく開かれた瞳から耐えられないとばかりに、大粒の涙が溢れていく
ジョン君を見れば、こっちも瞳に涙をいっぱい溜めてアキラさんを見ている。
「ジョンが食べたいって、一つになりたいって思うのは
僕だけじゃないと嫌だ!
他のだれかを食べたいとか思わないで!!」
「ううぅぅ……、ごめん!ごめんなさい……、しないから、もうアキラ以外に噛み跡なんかつけないし、食べようとなんかしないから!
ごめんなさい!!」
ジョン君もポロポロ泣きながらアキラさんを抱き締めていった。
うんっ!まったく理解ができない!!
なんなの?アキラさんは器がでかすぎるの?
アキラさんはエルフを抱いたことを怒っていなくて、暴力を振るわれたことも怒っていなくて、噛み跡がついていたこと自体を怒ってたの?
抱いてくるのはよくて、噛みつくのはダメなの?
何?その思考?被カニパリズムの嫉妬みたいな感じ??コア過ぎて理解ができないよ!!
「ええぇ……アキラの思考の意味がわからない
何っ?ちょっとアキラでも気持ちが悪いかも…」
エルフ!お前が言うな!
激痛ポーションで恍惚として悶えまくったお前が言うな!!
「イヤっまさかそこで怒ってるとは思わなんだ…、なるほどのっアキラ君の嫉妬心はそこに向かうのか
一つになるのベクトルがすごい方向に振り切れておるのう
難しい子じゃなぁ、大分わかってきたと思っておったが、まだまだじゃった……」
おじいちゃんも膝立ちのまま呆けている。
さっきまでの土下座の勢いはなくなったね?
腕組みして感心してていいの?
一通り泣き合いながら抱きしめ合う二人をしばらく見終わると…
コホンッとQueenが咳払いをした。
「さてと、若い二人は仲直りもできたようですし…お茶にいたしませんか?
バロン、お茶を替えてきてくれるかしら?すっかりと冷めてしまいましたわ
まぁ!お茶菓子まで持ってきてくださったのね?
ありがとうございます。バロンこちらもお出しして
せっかくだから、皆でいただきましょう」
えぇぇ…Queenが優しい!
さっきの怒ってたのは一時的なものだったの?
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
【花言葉】
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。
◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる