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25.怯える君
641.あの苦しみの中に
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「ちょっっ……アキラ?どうしたの?
起きて!大丈夫??アキラ!!」
「ジョン君、たぶん睡眠薬が効いてるから起きないよ!
ジョン君それより左手を抑えて、点滴が抜けてしまう、暴れたりして針が折れたりしたら大変だから!!」
僕は慌てて顔を必死に隠している左手をシーツに縫い付ければ、パニックを起こしたみたいに余計に暴れ出してしまって
「ジョン君、とりあえずしっかり抑えてて
鎮静剤を入れるからね?
クソッ!気づかなかった、ガッツリPTSD発症してるじゃないか…」
「ジョン、ジョン、あぁあぁ…嫌だぁ!!離してっ!嫌だぁああ!!
痛い、怖いぃ…もうヤダ、ヤダ!
気持ち悪い……ジョンじゃない!ジョンじゃない!!」
アキラが必死に逃れようと暴れている。明らかに犯された時の夢を見ていて
僕の瞳には涙が滲んで、やっぱりアキラは傷ついて苦しんでて
「アキラ?大丈夫だから、もう大丈夫だから
ごめんね、本当にごめんなさい
僕が弱かったから…こんなに、こんなに……」
ポロポロ涙を流して、ガタガタ震えながらも、なんとか逃げようと暴れるアキラは
きっとあのとき僕の精神を助けるために抑え込んでいたアキラで
僕の名前を何回も呼んで、嫌だと繰り返して……
「ジョン、ジョン、ふぅぅんん……ジョン…嫌だぁ……行かないでよ、いなくなっちゃやだ!
嫌だ、どこっ……ジョンどこ?わあぁぁ!!
いない、ジョンがいない…どこにもいない、嫌だ!嫌だぁ」
「大丈夫だよ!ここにいる、ちゃんといるから…離れないから、もう離れたりしないから!
アキラ…アキラ…」
どんなに強く抱きしめても、僕がいないってポロポロと泣いて必死にベッドを蹴っていて
そんな思いで部屋を這っていたの?
血だらけなのに身体中痛かったろうに、それでも必死で僕のこと探して
「ふぅ……嫌だぁ、ジョン…行かないでよ……いやだぁ…ジョンがいないぃぃ」
鎮静剤が効いてきたのか、ゆっくりと体の力が弛緩していく
それでもうなされているのは変わらなくて
「……受け入れた…から?
……僕が……カズマを……なさい、ごめんなさ…
行かないでよぅ……許して、嫌だぁ」
「っっ、アキラ君の中では明確にカズマ君に犯されたってなってるんだと思う
カズマ君と戦ったときに気持ち悪かったって吐き捨ててたから
それに対してジョン君に罪悪感まで持っちゃってたのか……はぁ
体力が回復してないわけだよ、これでは寝てないも一緒じゃないか!」
シノダ教授が大きなため息をついて、痛々しそうにアキラを見つめている。
あんな状態のアキラがなんで僕に罪悪感を持つんだよ!
アキラは必死に僕を守ってくれただけで、あれは受け入れたんじゃなくて
抵抗できなかったんじゃないか!
それでもアキラは体全体で嫌だって表してて、絶対に受け入れてる反応なんかじゃなかった!!
「ううぅぅ……シノダ教授
なるべく、アキラが楽になるようにして
僕もなんでもするから、アキラが苦しくなくなるなら、なんでも我慢するから」
なおもポロポロっと涙を流して、グズグズっと泣き続けているアキラの頬を優しく触れて、涙を拭っていった。
起きて!大丈夫??アキラ!!」
「ジョン君、たぶん睡眠薬が効いてるから起きないよ!
ジョン君それより左手を抑えて、点滴が抜けてしまう、暴れたりして針が折れたりしたら大変だから!!」
僕は慌てて顔を必死に隠している左手をシーツに縫い付ければ、パニックを起こしたみたいに余計に暴れ出してしまって
「ジョン君、とりあえずしっかり抑えてて
鎮静剤を入れるからね?
クソッ!気づかなかった、ガッツリPTSD発症してるじゃないか…」
「ジョン、ジョン、あぁあぁ…嫌だぁ!!離してっ!嫌だぁああ!!
痛い、怖いぃ…もうヤダ、ヤダ!
気持ち悪い……ジョンじゃない!ジョンじゃない!!」
アキラが必死に逃れようと暴れている。明らかに犯された時の夢を見ていて
僕の瞳には涙が滲んで、やっぱりアキラは傷ついて苦しんでて
「アキラ?大丈夫だから、もう大丈夫だから
ごめんね、本当にごめんなさい
僕が弱かったから…こんなに、こんなに……」
ポロポロ涙を流して、ガタガタ震えながらも、なんとか逃げようと暴れるアキラは
きっとあのとき僕の精神を助けるために抑え込んでいたアキラで
僕の名前を何回も呼んで、嫌だと繰り返して……
「ジョン、ジョン、ふぅぅんん……ジョン…嫌だぁ……行かないでよ、いなくなっちゃやだ!
嫌だ、どこっ……ジョンどこ?わあぁぁ!!
いない、ジョンがいない…どこにもいない、嫌だ!嫌だぁ」
「大丈夫だよ!ここにいる、ちゃんといるから…離れないから、もう離れたりしないから!
アキラ…アキラ…」
どんなに強く抱きしめても、僕がいないってポロポロと泣いて必死にベッドを蹴っていて
そんな思いで部屋を這っていたの?
血だらけなのに身体中痛かったろうに、それでも必死で僕のこと探して
「ふぅ……嫌だぁ、ジョン…行かないでよ……いやだぁ…ジョンがいないぃぃ」
鎮静剤が効いてきたのか、ゆっくりと体の力が弛緩していく
それでもうなされているのは変わらなくて
「……受け入れた…から?
……僕が……カズマを……なさい、ごめんなさ…
行かないでよぅ……許して、嫌だぁ」
「っっ、アキラ君の中では明確にカズマ君に犯されたってなってるんだと思う
カズマ君と戦ったときに気持ち悪かったって吐き捨ててたから
それに対してジョン君に罪悪感まで持っちゃってたのか……はぁ
体力が回復してないわけだよ、これでは寝てないも一緒じゃないか!」
シノダ教授が大きなため息をついて、痛々しそうにアキラを見つめている。
あんな状態のアキラがなんで僕に罪悪感を持つんだよ!
アキラは必死に僕を守ってくれただけで、あれは受け入れたんじゃなくて
抵抗できなかったんじゃないか!
それでもアキラは体全体で嫌だって表してて、絶対に受け入れてる反応なんかじゃなかった!!
「ううぅぅ……シノダ教授
なるべく、アキラが楽になるようにして
僕もなんでもするから、アキラが苦しくなくなるなら、なんでも我慢するから」
なおもポロポロっと涙を流して、グズグズっと泣き続けているアキラの頬を優しく触れて、涙を拭っていった。
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