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25.怯える君
642.PTSD
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「はっ?PTSDを発症しいる?
えっ?何?誰が??」
「お前さんがじゃよ!本当にもぅ、なんでお前さんは自分の痛みには鈍いんじゃ!
ジーザスとジョン君から聞いたわい
酷いうなされ方をしとったらしいぞ!」
まったく自覚がなかった。
目覚めるとジョンが心配そうに手を握っていてくれたから
思わず嬉しくて、へらりっと笑ったら泣きそうな顔をされてしまったのは…そのせいか!
隣で苦々しい顔で座っている会長と心配そうに見下ろしてくるロンさんがいたから、何かやっちゃったかな?っとは思っていたけど……
「でも自覚症状ありませんよ
放っておけばなんとかなりませんか?
なんならケンタウロスも熟睡する睡眠薬でも飲んでおけば…」
「そういう問題じゃないからね?
君がそれだけのストレスを受けるほどのショックを受けてたんだよ!
ジョン君のPTSDには凄く真剣に向き合うのに、自分のは睡眠薬を飲んどけばいいって…どういうことかな?
しっかり対処しないと…パニック障害を併発したら、ポーションなんて作れないよ?」
ロンさんにも怒られた。確かにパニック障害を持ちながら作るとなると作れるポーションは限られてくるかもしれない
振動で爆発を起こすような材料も使ってたりするから、その取り扱いも難しくなりそうだ……けど……
「んん~でも一過性のものじゃないですか?
ジョンのとは一緒にしないでくださいよ、それに暴力なら僕は学生時代にけっこう受けてるし、ストレス耐性はけっこうあると思うんだけどな……」
「アキラ……、違うよ?アキラがショックを受けたのは暴力じゃない……
アキラ…僕のこと触れる?抱かれたいって思える?
僕に触られるの怖くない?」
悲しそうなジョンの声と言葉に驚いて…よくわからない、胸の苦しさに息ができない気がしてくる
「なんでっ?僕は平気だし…、ジョンにならいっぱい触って欲しいし、いっぱい抱き締めて……側にいて……
なんでそんなこと言うんだよ!
僕はだって…だって!」
おかしい、こんなに感情が高ぶるような話をしていなかったはずだ
なんで僕は叫ぶように、必死に喋ってるんだ?
なんでいつもみたいに息ができないの?
急に高鳴りだした心臓が苦しい
「アキラ君……お前さんは…はぁ、わかったから、アキラ君、わかったから
とりあえず、ジーザスどうしたらいい?」
「ん~対処療法で睡眠薬と精神安定剤を出しましょう
あとは僕がカウンセリングをします。
まだ症状が出たばかりで安定してないし…
アキラ君の言う通り一過性のものかもしれませんし、とりあえず様子見ですね……」
あぁ…そうか…
会長が言ったとおり、僕はPTSDなわけか……
認めるしかない、自分の反応に力が抜けていく
自分のオゴリがあったとしか思えない
あれくらいなら大丈夫だって、学生時代なんてもっとひどいストレス環境だったんだからって
情けなくて、頭を抱えてうずくまってしまう
「アキラ…今何がしたい?
何がしてほしい?教えてよ……
僕はアキラのためならなんでもするよ?」
ジョンの言葉に僕の口からは溢れるように、いくつものお願いが自然と連なっていった。
えっ?何?誰が??」
「お前さんがじゃよ!本当にもぅ、なんでお前さんは自分の痛みには鈍いんじゃ!
ジーザスとジョン君から聞いたわい
酷いうなされ方をしとったらしいぞ!」
まったく自覚がなかった。
目覚めるとジョンが心配そうに手を握っていてくれたから
思わず嬉しくて、へらりっと笑ったら泣きそうな顔をされてしまったのは…そのせいか!
隣で苦々しい顔で座っている会長と心配そうに見下ろしてくるロンさんがいたから、何かやっちゃったかな?っとは思っていたけど……
「でも自覚症状ありませんよ
放っておけばなんとかなりませんか?
なんならケンタウロスも熟睡する睡眠薬でも飲んでおけば…」
「そういう問題じゃないからね?
君がそれだけのストレスを受けるほどのショックを受けてたんだよ!
ジョン君のPTSDには凄く真剣に向き合うのに、自分のは睡眠薬を飲んどけばいいって…どういうことかな?
しっかり対処しないと…パニック障害を併発したら、ポーションなんて作れないよ?」
ロンさんにも怒られた。確かにパニック障害を持ちながら作るとなると作れるポーションは限られてくるかもしれない
振動で爆発を起こすような材料も使ってたりするから、その取り扱いも難しくなりそうだ……けど……
「んん~でも一過性のものじゃないですか?
ジョンのとは一緒にしないでくださいよ、それに暴力なら僕は学生時代にけっこう受けてるし、ストレス耐性はけっこうあると思うんだけどな……」
「アキラ……、違うよ?アキラがショックを受けたのは暴力じゃない……
アキラ…僕のこと触れる?抱かれたいって思える?
僕に触られるの怖くない?」
悲しそうなジョンの声と言葉に驚いて…よくわからない、胸の苦しさに息ができない気がしてくる
「なんでっ?僕は平気だし…、ジョンにならいっぱい触って欲しいし、いっぱい抱き締めて……側にいて……
なんでそんなこと言うんだよ!
僕はだって…だって!」
おかしい、こんなに感情が高ぶるような話をしていなかったはずだ
なんで僕は叫ぶように、必死に喋ってるんだ?
なんでいつもみたいに息ができないの?
急に高鳴りだした心臓が苦しい
「アキラ君……お前さんは…はぁ、わかったから、アキラ君、わかったから
とりあえず、ジーザスどうしたらいい?」
「ん~対処療法で睡眠薬と精神安定剤を出しましょう
あとは僕がカウンセリングをします。
まだ症状が出たばかりで安定してないし…
アキラ君の言う通り一過性のものかもしれませんし、とりあえず様子見ですね……」
あぁ…そうか…
会長が言ったとおり、僕はPTSDなわけか……
認めるしかない、自分の反応に力が抜けていく
自分のオゴリがあったとしか思えない
あれくらいなら大丈夫だって、学生時代なんてもっとひどいストレス環境だったんだからって
情けなくて、頭を抱えてうずくまってしまう
「アキラ…今何がしたい?
何がしてほしい?教えてよ……
僕はアキラのためならなんでもするよ?」
ジョンの言葉に僕の口からは溢れるように、いくつものお願いが自然と連なっていった。
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