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27.強くなるよ
735.波風のど真ん中 10 (sideバスター)
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「えっ?必要ないって…
あぁ…ジョンが心配して報告してくれたのか、だったら早く聞けばよかった……
それなら最初からサクっとやれたのに……
もう好きにしちゃっていいんですよね?
もうサクっとやっちゃいますからね?」
重い気持ちで執務室で、連日の打ち合せに入ろうとすると
アキラさんの携帯で何か不穏なことを喋っていた。
アキラさんの顔がめちゃくちゃ悪どい笑顔になって………めちゃ怖いのだが……
電話を切ると、小さくため息を吐いて
私に向ける表情は申し訳なさそう眉を下げている
先程の悪どい笑顔との対比が酷い!
「すいません、バスターさん
今、会長から電話が入ったのですが…あの人達はもういらないそうです。
もっと早く僕が確認を取っていれば…
こんな連日の嫌がらせに耐えることもなかったのに、本当に申し訳ない」
「えっ?会長??えっと…あの元ギルマスの会長ですよね?
それは…いらないって…はっ?」
あんなにフレンドリーな、砕けたような会話をしてた相手が会長だったということに驚くし、会長のいらない発言に背筋が凍るし……
「とっ言うことで、こんなくだらない打ち合わせはなしでいいですね
後は僕に任せてくだされば……今日の内に片付くかな?
あの人達の予定もあるしなぁ…指名入ってないといいけど……
一応バスターさんも同行してもらっていいですか?危険はないでしょうが、谷口さんと僕だけだと…やっぱり戦闘力に不安があるから」
もうその日は私は異世界に連れてこられたのかとしら思った!
あの三人組が来てからアキラさんは合わせたい方がいるっと言って、早々に三人を車に乗せた。
谷口さんに指示を出すと、かなりアングラ感たっぷりの地区に向かっていった。
大丈夫なのか?この地区は私ですらあまり入らない地区で…スラムと言われるような場所で…
普段なら仲間内が三人はいないと来ないような場所なのだが
アキラさんは路地に車を止めさせると雑居ビルな建物に、鼻歌でも口ずさみそうなご機嫌な足取りで進んでいく。
後ろを着いてくる三人組もかなり警戒している様子だが…
銀色の扉には小さな細い小窓が付いている。アキラさんがインターフォンを押しと、そのその小窓が乱暴に空いて扉の向こう側の人物の目だけが見える
たぶん顔が知らない相手だと入れないのだろう…アキラさんがにこやかに扉の向こうの相手に手を降れば
ガチャン!っと重たい音を鳴らしながら扉は開いていった。
「お待ちしておりました。
妲己様がお待ちです。どうぞ…」
鍵を開けたのは狐の獣人で背丈はアキラさんと変わらないくらいだが、大きな耳につり上がった目はどこか計算高く見える。
中に屈強な黒服が二人左右に門番のように立っていた。
虎と熊の獣人で怪しい者は食い殺さん勢いで睨んでいる。応接間のような部屋を抜ければ、そこは………
きらびやかな音に光が交差する。
酒とタバコとドラッグの混ざったような頭がクラクラする臭い……
周りは何人かの人物が、興奮気味に囃し立てるような声をあげ、ルーレットにあちらはポーカー、遠くではバカラが行われている。
ここは…カジノのか!!
「さぁ、アブさんはポーカーがお強いのでしょう?ここは僕の知り合いがやっている裏カジノでね?
変な小細工もしませんし、VIP待遇で遊べますからね?
あぁ妲己姉さん、この人がアブさんだよ、しっかりと相手をしてあげてね?」
「えぇ…可愛いアキラの紹介ですからね?それに大きな体で逞しくて素敵な方、楽しいポーカーができそうだは、それでは良きお付き合いを…」
奥から綺羅びやかな金色の刺繍が美しい、赤色のチャイナドレスで
茶色というよりも金色のような艶のある毛並みの大きな耳に大きな尻尾
同じ色味の長いくてゆるくカールしている髪は右肩から垂らしている
確実に狐の獣人だが顔は完全に人間のそれで、鼻筋が通りツリ目がちのめと合わさって怖いほど美しい
唇は真っ赤なルージュで柔和な微笑みを浮かべている
ただツリ目がちな目はアキラさんに向けられれば、優しく慈愛の満ちた目になっていき…
それをアキラさんは嬉しそうに見つめ返している。
アキラさん…この方は、ただのお知り合いじゃないですよね?
あぁ…ジョンが心配して報告してくれたのか、だったら早く聞けばよかった……
それなら最初からサクっとやれたのに……
もう好きにしちゃっていいんですよね?
もうサクっとやっちゃいますからね?」
重い気持ちで執務室で、連日の打ち合せに入ろうとすると
アキラさんの携帯で何か不穏なことを喋っていた。
アキラさんの顔がめちゃくちゃ悪どい笑顔になって………めちゃ怖いのだが……
電話を切ると、小さくため息を吐いて
私に向ける表情は申し訳なさそう眉を下げている
先程の悪どい笑顔との対比が酷い!
「すいません、バスターさん
今、会長から電話が入ったのですが…あの人達はもういらないそうです。
もっと早く僕が確認を取っていれば…
こんな連日の嫌がらせに耐えることもなかったのに、本当に申し訳ない」
「えっ?会長??えっと…あの元ギルマスの会長ですよね?
それは…いらないって…はっ?」
あんなにフレンドリーな、砕けたような会話をしてた相手が会長だったということに驚くし、会長のいらない発言に背筋が凍るし……
「とっ言うことで、こんなくだらない打ち合わせはなしでいいですね
後は僕に任せてくだされば……今日の内に片付くかな?
あの人達の予定もあるしなぁ…指名入ってないといいけど……
一応バスターさんも同行してもらっていいですか?危険はないでしょうが、谷口さんと僕だけだと…やっぱり戦闘力に不安があるから」
もうその日は私は異世界に連れてこられたのかとしら思った!
あの三人組が来てからアキラさんは合わせたい方がいるっと言って、早々に三人を車に乗せた。
谷口さんに指示を出すと、かなりアングラ感たっぷりの地区に向かっていった。
大丈夫なのか?この地区は私ですらあまり入らない地区で…スラムと言われるような場所で…
普段なら仲間内が三人はいないと来ないような場所なのだが
アキラさんは路地に車を止めさせると雑居ビルな建物に、鼻歌でも口ずさみそうなご機嫌な足取りで進んでいく。
後ろを着いてくる三人組もかなり警戒している様子だが…
銀色の扉には小さな細い小窓が付いている。アキラさんがインターフォンを押しと、そのその小窓が乱暴に空いて扉の向こう側の人物の目だけが見える
たぶん顔が知らない相手だと入れないのだろう…アキラさんがにこやかに扉の向こうの相手に手を降れば
ガチャン!っと重たい音を鳴らしながら扉は開いていった。
「お待ちしておりました。
妲己様がお待ちです。どうぞ…」
鍵を開けたのは狐の獣人で背丈はアキラさんと変わらないくらいだが、大きな耳につり上がった目はどこか計算高く見える。
中に屈強な黒服が二人左右に門番のように立っていた。
虎と熊の獣人で怪しい者は食い殺さん勢いで睨んでいる。応接間のような部屋を抜ければ、そこは………
きらびやかな音に光が交差する。
酒とタバコとドラッグの混ざったような頭がクラクラする臭い……
周りは何人かの人物が、興奮気味に囃し立てるような声をあげ、ルーレットにあちらはポーカー、遠くではバカラが行われている。
ここは…カジノのか!!
「さぁ、アブさんはポーカーがお強いのでしょう?ここは僕の知り合いがやっている裏カジノでね?
変な小細工もしませんし、VIP待遇で遊べますからね?
あぁ妲己姉さん、この人がアブさんだよ、しっかりと相手をしてあげてね?」
「えぇ…可愛いアキラの紹介ですからね?それに大きな体で逞しくて素敵な方、楽しいポーカーができそうだは、それでは良きお付き合いを…」
奥から綺羅びやかな金色の刺繍が美しい、赤色のチャイナドレスで
茶色というよりも金色のような艶のある毛並みの大きな耳に大きな尻尾
同じ色味の長いくてゆるくカールしている髪は右肩から垂らしている
確実に狐の獣人だが顔は完全に人間のそれで、鼻筋が通りツリ目がちのめと合わさって怖いほど美しい
唇は真っ赤なルージュで柔和な微笑みを浮かべている
ただツリ目がちな目はアキラさんに向けられれば、優しく慈愛の満ちた目になっていき…
それをアキラさんは嬉しそうに見つめ返している。
アキラさん…この方は、ただのお知り合いじゃないですよね?
応援ありがとうございます!
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