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28.シバという人
798.そして二人の時間が (sideバスター)
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医務室が騒がしいから、暫し入るタイミングを失って立ち尽くしている。
どうやらアキラさんが寝ぼけてシバをジョン君と勘違いしたらしい、ジョン君がそれにヤキモチを焼いて怒っているみたいだが…
なかなか狼狽するアキラさんが珍しいし、微笑ましくてついつい悪いと思いながら盗み聞きを続けていると
クスクスっとシバの明るさを含んだ笑い声が聞こえて……
「わかりました。大丈夫ですよ?
ふはぁ…くくっ…ジョン君ってすごい束縛がきついんだね?
アキラさんなら、ちょっとくらいならもふもふしてもいいですよ?あなただけ特別ですよ?はは…今回のお詫びです。」
シバがとんでもないことをいいだした!
「「駄目だろ!!」でしょ??」
「シバさん何を言ってるんですか?
何?またライバル増えるの?なんでアキラはすぐに色んな人を誑かすの!
シバさんは本当にやめて…ふかふかモコモコムキムキちゃんで僕より小さくて可愛いなんて…バイのアキラのもろタイプじゃん!強敵じゃん!!」
「何を考えてるんだ、シバ!!
アキラさんだけはダメだからな?この人は本当に難解だし、色んな人をあらゆる方法で虜にするのに、本物の愛はジョン君にしか注がないんだぞ?めちゃくちゃやっかいな人だぞ!
そんな人にお前をやれるか!!それなら私がお前を……」
あまりの衝撃的な言葉に我を忘れて飛び出して、シバにとんでもないことを口走っていた。私がシバを……なんだっていうんだ!!
「あぁ…えっと、ジョン…たぶんめちゃくちゃ僕達はお邪魔だから、とりあえず席を外そうか?
もう今日は帰っていいのかな?
とりあえず研究室に寄ってみようか?
えっと…それじゃあ……また連絡してください」
軽やかにアキラさんが退室していくが、やめてください!その気遣いは不要です!
二人だけにされる方がめちゃくちゃ困ります!!
「あとね…ジョン!
僕の好みはふわふわモコモコムキムキちゃんで、僕を包み込めるような大きな逞しい体の人だからね?ジョンが理想の恋人だからね…一目惚れだって言ったでしょ?
シバさんは可愛いけど、もろタイプはジョンだよ?だから機嫌治してよ…」
「うぅ…だってアキラはすぐに浮気するもん、絶対に駄目だからね!シバさんをさっきみたいにやらしい触り方は二度としないでよ!
シバさんがいいって言ってもしないでよ!!」
そんな私の気持ちも顧みず、二人はわかり易い痴話喧嘩をしながら、無情にも退室していってしまった。
「バスターさん!……なんですか?続きは…
バスターさんが俺を……教えてくださいよ!」
シバは絶対にさっきの続きを諦めてはくれないだろう、どうしようかっと言いあぐねてしまう
この気持ち…私のこの気持ちは伝えていいものなのか?
だが…私は、絶対にシバが理想としているような男ではないし…シバのことは確かに大事だし、この苦しいまでの胸のときめきは好きだという言葉以外には思いつかないが
「バスターさん…俺は、好きです。バスターさんのことが、ずっとずっと好きなんです。
だから…バスターさん…教えてくださいよ」
考えあぐねて無言になった私に、シバが私の望む言葉をくれる。
でも…シバ、違うんだよ…お前が知っている好きな私は、本当の私じゃないんだよ…
でも、もう潮時なのかもしれない…
どうやらアキラさんが寝ぼけてシバをジョン君と勘違いしたらしい、ジョン君がそれにヤキモチを焼いて怒っているみたいだが…
なかなか狼狽するアキラさんが珍しいし、微笑ましくてついつい悪いと思いながら盗み聞きを続けていると
クスクスっとシバの明るさを含んだ笑い声が聞こえて……
「わかりました。大丈夫ですよ?
ふはぁ…くくっ…ジョン君ってすごい束縛がきついんだね?
アキラさんなら、ちょっとくらいならもふもふしてもいいですよ?あなただけ特別ですよ?はは…今回のお詫びです。」
シバがとんでもないことをいいだした!
「「駄目だろ!!」でしょ??」
「シバさん何を言ってるんですか?
何?またライバル増えるの?なんでアキラはすぐに色んな人を誑かすの!
シバさんは本当にやめて…ふかふかモコモコムキムキちゃんで僕より小さくて可愛いなんて…バイのアキラのもろタイプじゃん!強敵じゃん!!」
「何を考えてるんだ、シバ!!
アキラさんだけはダメだからな?この人は本当に難解だし、色んな人をあらゆる方法で虜にするのに、本物の愛はジョン君にしか注がないんだぞ?めちゃくちゃやっかいな人だぞ!
そんな人にお前をやれるか!!それなら私がお前を……」
あまりの衝撃的な言葉に我を忘れて飛び出して、シバにとんでもないことを口走っていた。私がシバを……なんだっていうんだ!!
「あぁ…えっと、ジョン…たぶんめちゃくちゃ僕達はお邪魔だから、とりあえず席を外そうか?
もう今日は帰っていいのかな?
とりあえず研究室に寄ってみようか?
えっと…それじゃあ……また連絡してください」
軽やかにアキラさんが退室していくが、やめてください!その気遣いは不要です!
二人だけにされる方がめちゃくちゃ困ります!!
「あとね…ジョン!
僕の好みはふわふわモコモコムキムキちゃんで、僕を包み込めるような大きな逞しい体の人だからね?ジョンが理想の恋人だからね…一目惚れだって言ったでしょ?
シバさんは可愛いけど、もろタイプはジョンだよ?だから機嫌治してよ…」
「うぅ…だってアキラはすぐに浮気するもん、絶対に駄目だからね!シバさんをさっきみたいにやらしい触り方は二度としないでよ!
シバさんがいいって言ってもしないでよ!!」
そんな私の気持ちも顧みず、二人はわかり易い痴話喧嘩をしながら、無情にも退室していってしまった。
「バスターさん!……なんですか?続きは…
バスターさんが俺を……教えてくださいよ!」
シバは絶対にさっきの続きを諦めてはくれないだろう、どうしようかっと言いあぐねてしまう
この気持ち…私のこの気持ちは伝えていいものなのか?
だが…私は、絶対にシバが理想としているような男ではないし…シバのことは確かに大事だし、この苦しいまでの胸のときめきは好きだという言葉以外には思いつかないが
「バスターさん…俺は、好きです。バスターさんのことが、ずっとずっと好きなんです。
だから…バスターさん…教えてくださいよ」
考えあぐねて無言になった私に、シバが私の望む言葉をくれる。
でも…シバ、違うんだよ…お前が知っている好きな私は、本当の私じゃないんだよ…
でも、もう潮時なのかもしれない…
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