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30.新たな番
851.お迎えに (sideバスター)
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アキラさんの目線を追って、店の扉の方に目をやれば、そこにはシバとジョン君が立っていて…
「さてと、お姫様のお迎えが来ちゃったから、これでパーティーはおしまいですね?
楽しい時間をありがとうございます。バスターさん」
「あっ、えぇ…そう、ふふっ…ありがとう、いい気晴らしになりました。シバとは少しいろいろと話してみるわ」
「そうしてください!たぶんジョンにいろいろと言われて落ち込んでそうだから…慰めるのもお願いしますね?
ジョンはあぁ見えて論が立つんだよなぁ…いつも口喧嘩だと僕が負けちゃう…」
そうなんですか?そういえばいつも怒られるって言ってましたね?
席を立たせてくれて、腰に手を回して手を引いて最後まで優雅にエスコートをしてくれる
それでもそんな素敵なアキラさんよりも、あっちで耳を垂らして泣き出してしまいそうなシバに気が行くのはしかたないことなのだろう
「それではバスターさん、いい夜を…ジョン、お迎えありがとう、どう?今日の僕は…かっこいいかな?」
「うん、すごく素敵だよ…でも僕の腕の中ではずっとアキラはお姫様だからね?どんななにかっこ良くなってもね!」
シバに私を受け渡すと、すぐにジョン君がアキラさんの腰に手を回して包み込むように自分の方へ引き寄せる。
アキラさんもされるがままになっていて…そのお互いが当たり前だと思っているやり取りが、今はすごく羨ましく思えてしまう
「あっ!アキラさん、スカーフやウィッグやアクセサリーは後日でよろしいですか?」
「それはプレゼントしますよ!今日の素敵な夜を付き合ってくださったお礼です。
はい、こちらはシバさんに!僕が一度着けちゃったけどバスターさんとおそろいだから、許してくださいね?」
「えっ?あっ…ありがとうございます。」
ネッカチーフにしていたスカーフをシバの首に着けると、アキラさんはシバの首元の特にモフモフしている毛をひと撫でして、ふふっ…と笑った。
「はい!じゃあ、アキラ!帰ろうか?タクシーをもう待たせてるからね?
僕の前でそんなことして、ちょっと酔ってるのかな?でも今日はへべれけアキラになってないね…」
「うん、酔いにくくするポーションと、後半はもっぱら炭酸水を飲んでたからね?ちゃんとミッシュンは成功したでしょ?しっかりご褒美頂戴ね?それじゃあバスターさん、よい週末を!」
もうジョン君がすごい勢いでアキラさんをひっ捕まえるように引き戻し、ぐいぐいと帰りを急かしている。
アキラさんもジョン君に向き直れば、当たり前のように包まれて、甘えたような顔をしている。
でもジョン君!気持ちはわかるよ、アキラさんは…本当に!なんで息をするかのように、人をたらし込もうとするのだろうか?
とりあえずシバからは離しておいた方がいい気がする、絶対にアキラさんはシバを気に入ってる!あの手付きはめちゃくちゃ優しやらしかった!!
『だってアキラはすぐに浮気するもん!』
あの嘆きの意味をわかりながら、私の隣にそっと来て手を握るシバの唇は尖っていて、耳も尻尾も垂れに垂れまくっていて
拗ねているのかな?それともジョン君に怒られてショゲているのかな?
「バスターさん……消えちゃいやだ……」
小さく震える声で呟かれた言葉は、本当に今にも泣き出しそうなほど震えていて…
何か先程の自分よりもずっと酷く不安になっている可愛らしいワンコを、大丈夫だよっと抱きしめてあげたくなったが…
とりあえず、二人で手をつなぎながら店を出ていった。
「さてと、お姫様のお迎えが来ちゃったから、これでパーティーはおしまいですね?
楽しい時間をありがとうございます。バスターさん」
「あっ、えぇ…そう、ふふっ…ありがとう、いい気晴らしになりました。シバとは少しいろいろと話してみるわ」
「そうしてください!たぶんジョンにいろいろと言われて落ち込んでそうだから…慰めるのもお願いしますね?
ジョンはあぁ見えて論が立つんだよなぁ…いつも口喧嘩だと僕が負けちゃう…」
そうなんですか?そういえばいつも怒られるって言ってましたね?
席を立たせてくれて、腰に手を回して手を引いて最後まで優雅にエスコートをしてくれる
それでもそんな素敵なアキラさんよりも、あっちで耳を垂らして泣き出してしまいそうなシバに気が行くのはしかたないことなのだろう
「それではバスターさん、いい夜を…ジョン、お迎えありがとう、どう?今日の僕は…かっこいいかな?」
「うん、すごく素敵だよ…でも僕の腕の中ではずっとアキラはお姫様だからね?どんななにかっこ良くなってもね!」
シバに私を受け渡すと、すぐにジョン君がアキラさんの腰に手を回して包み込むように自分の方へ引き寄せる。
アキラさんもされるがままになっていて…そのお互いが当たり前だと思っているやり取りが、今はすごく羨ましく思えてしまう
「あっ!アキラさん、スカーフやウィッグやアクセサリーは後日でよろしいですか?」
「それはプレゼントしますよ!今日の素敵な夜を付き合ってくださったお礼です。
はい、こちらはシバさんに!僕が一度着けちゃったけどバスターさんとおそろいだから、許してくださいね?」
「えっ?あっ…ありがとうございます。」
ネッカチーフにしていたスカーフをシバの首に着けると、アキラさんはシバの首元の特にモフモフしている毛をひと撫でして、ふふっ…と笑った。
「はい!じゃあ、アキラ!帰ろうか?タクシーをもう待たせてるからね?
僕の前でそんなことして、ちょっと酔ってるのかな?でも今日はへべれけアキラになってないね…」
「うん、酔いにくくするポーションと、後半はもっぱら炭酸水を飲んでたからね?ちゃんとミッシュンは成功したでしょ?しっかりご褒美頂戴ね?それじゃあバスターさん、よい週末を!」
もうジョン君がすごい勢いでアキラさんをひっ捕まえるように引き戻し、ぐいぐいと帰りを急かしている。
アキラさんもジョン君に向き直れば、当たり前のように包まれて、甘えたような顔をしている。
でもジョン君!気持ちはわかるよ、アキラさんは…本当に!なんで息をするかのように、人をたらし込もうとするのだろうか?
とりあえずシバからは離しておいた方がいい気がする、絶対にアキラさんはシバを気に入ってる!あの手付きはめちゃくちゃ優しやらしかった!!
『だってアキラはすぐに浮気するもん!』
あの嘆きの意味をわかりながら、私の隣にそっと来て手を握るシバの唇は尖っていて、耳も尻尾も垂れに垂れまくっていて
拗ねているのかな?それともジョン君に怒られてショゲているのかな?
「バスターさん……消えちゃいやだ……」
小さく震える声で呟かれた言葉は、本当に今にも泣き出しそうなほど震えていて…
何か先程の自分よりもずっと酷く不安になっている可愛らしいワンコを、大丈夫だよっと抱きしめてあげたくなったが…
とりあえず、二人で手をつなぎながら店を出ていった。
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