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30.新たな番
852.ハーブティーと共に (sideバスター)
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「ハーブティーをありがとう、シバ…
ねぇ?シバ…何をずっとそんなに泣きそうな顔をしているの?私がアキラさんとご飯を食べたのが嫌だったかしら?」
「違います。俺は…ずっとバスターさんにいろいろと押し付けてたんだって…俺のやってことは押し付けだったって」
「なんで...そんなことはないわ、私はシバと一緒に暮らしてて、すごく助かってるしずっと楽しいわよ?押し付けられてるなんて思ってないわ?ほらっ…これだって」
手元のハーブティーのカップに目をやる
私はいつもはコーヒーを飲んでいるが、シバが夜はカフェインはよくないからっと、ミントやカモミールでブレンドしたハーブティーを出してくれるのだ
「ねっ?シバはしっかりと私のために考えてくれているじゃない?そんな風に思わないでちょうだい?」
「違う…ジョン君がもっともっとバスターさんのこと見ないといけないって、小さな表情や体調の変化も、じゃないと…バスターさんが消えちゃうって……」
「あぁ…でもそれはジョン君がそれなりにアキラさんと一緒にいるから感じ取れることよ、まだ私達は付き合ったばかりじゃない?
でも嬉しいわ、私のことをもっと見てくれるようになるの?」
隣で俯いて涙をたくさん溜めているシバを抱き寄せて、垂れたままの耳と頭を撫でてやれば、途端にはぁっと吐息のようなため息をもらしている。
「俺っ…バスターさんよりも自分を優先してたから、俺がバスターさんにいろいろしてあげたくて、俺がバスターさんを守りたくて…側にいたくて...
それじゃ駄目だってジョン君に言われて…」
私に抱きしめられて、安心したのがシバの可愛らしい黒目がちな瞳からポロポロっと涙が溢れてくる。涙に唇を寄せて吸い上げてやってもなおを溢れてとまらなくて…
「ジョン君に言われて、確かにそうだって…もっと相手のことを考えないと、消えちゃうって、すぐに番は消えちゃうんだって…
お願いだよ、バスターさん!僕の前からきえないでぇ!!」
「消えたりしないわよ?まだ私達は始まったばかりじゃないの?ふふっ…恋人になって初めて喧嘩しただけで、シバをこんなに不安にさせちゃったのねごめんなさい、大丈夫よ…」
「違う、違うんだよ…ジョン君が、ジョン君が…すぐに消えちゃうんだって!…うっうっ…わあぁぁ!バスターさん!イヤだぁ、消えないで!そんなの耐えられないよ…」
子供のように抱きしめられながら、本格的に泣き出したシバを優しく優しく撫でながら、こめかみにキスを降らせていく
あの年若いジョン君が、シバにどんな風に説教をしたかわからないが…
ここまで私が消えてしまうことに怯えるシバを見れば、自然と気持ちが満たされていく、シバは確実に私を求めてくれている。
「俺はだってバスターさんの大事なモノを…もうしないから、絶対にもうバスターさんに強制なんてしないから、ごめんなざいぃ!いなくならないでぇ!」
わんわん泣きながら、何かを必死に謝ってくる。きっとチョーカーのことのようだけど…
「大事なモノって何かしら?今はシバ以上に大丈夫なモノなんてないわよ?
ゆっくりでいいから教えてちょうだい?」
「ジョン君が…大事なモノまで踏み抜いたら、家出されたって…アキラさんに転移魔法で家出されたって…嫌だぁ!バスターさんがいなくなるなんて絶対に嫌だぁ!」
ジョン君もあのアキラさんをそこまで怒らせるって何したの?でもとりあえず今は…
「そうね…ありがとう、確かにファッションのことには強制はして欲しくないけど…あのチョーカーってなんで付けさせたかったのかしら?私を捕まえておきたかったのかしら?
消えないように束縛したいって現れなの?」
「違う…あのっ、俺はバスターさんの首が…」
ねぇ?シバ…何をずっとそんなに泣きそうな顔をしているの?私がアキラさんとご飯を食べたのが嫌だったかしら?」
「違います。俺は…ずっとバスターさんにいろいろと押し付けてたんだって…俺のやってことは押し付けだったって」
「なんで...そんなことはないわ、私はシバと一緒に暮らしてて、すごく助かってるしずっと楽しいわよ?押し付けられてるなんて思ってないわ?ほらっ…これだって」
手元のハーブティーのカップに目をやる
私はいつもはコーヒーを飲んでいるが、シバが夜はカフェインはよくないからっと、ミントやカモミールでブレンドしたハーブティーを出してくれるのだ
「ねっ?シバはしっかりと私のために考えてくれているじゃない?そんな風に思わないでちょうだい?」
「違う…ジョン君がもっともっとバスターさんのこと見ないといけないって、小さな表情や体調の変化も、じゃないと…バスターさんが消えちゃうって……」
「あぁ…でもそれはジョン君がそれなりにアキラさんと一緒にいるから感じ取れることよ、まだ私達は付き合ったばかりじゃない?
でも嬉しいわ、私のことをもっと見てくれるようになるの?」
隣で俯いて涙をたくさん溜めているシバを抱き寄せて、垂れたままの耳と頭を撫でてやれば、途端にはぁっと吐息のようなため息をもらしている。
「俺っ…バスターさんよりも自分を優先してたから、俺がバスターさんにいろいろしてあげたくて、俺がバスターさんを守りたくて…側にいたくて...
それじゃ駄目だってジョン君に言われて…」
私に抱きしめられて、安心したのがシバの可愛らしい黒目がちな瞳からポロポロっと涙が溢れてくる。涙に唇を寄せて吸い上げてやってもなおを溢れてとまらなくて…
「ジョン君に言われて、確かにそうだって…もっと相手のことを考えないと、消えちゃうって、すぐに番は消えちゃうんだって…
お願いだよ、バスターさん!僕の前からきえないでぇ!!」
「消えたりしないわよ?まだ私達は始まったばかりじゃないの?ふふっ…恋人になって初めて喧嘩しただけで、シバをこんなに不安にさせちゃったのねごめんなさい、大丈夫よ…」
「違う、違うんだよ…ジョン君が、ジョン君が…すぐに消えちゃうんだって!…うっうっ…わあぁぁ!バスターさん!イヤだぁ、消えないで!そんなの耐えられないよ…」
子供のように抱きしめられながら、本格的に泣き出したシバを優しく優しく撫でながら、こめかみにキスを降らせていく
あの年若いジョン君が、シバにどんな風に説教をしたかわからないが…
ここまで私が消えてしまうことに怯えるシバを見れば、自然と気持ちが満たされていく、シバは確実に私を求めてくれている。
「俺はだってバスターさんの大事なモノを…もうしないから、絶対にもうバスターさんに強制なんてしないから、ごめんなざいぃ!いなくならないでぇ!」
わんわん泣きながら、何かを必死に謝ってくる。きっとチョーカーのことのようだけど…
「大事なモノって何かしら?今はシバ以上に大丈夫なモノなんてないわよ?
ゆっくりでいいから教えてちょうだい?」
「ジョン君が…大事なモノまで踏み抜いたら、家出されたって…アキラさんに転移魔法で家出されたって…嫌だぁ!バスターさんがいなくなるなんて絶対に嫌だぁ!」
ジョン君もあのアキラさんをそこまで怒らせるって何したの?でもとりあえず今は…
「そうね…ありがとう、確かにファッションのことには強制はして欲しくないけど…あのチョーカーってなんで付けさせたかったのかしら?私を捕まえておきたかったのかしら?
消えないように束縛したいって現れなの?」
「違う…あのっ、俺はバスターさんの首が…」
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