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31.番う軌跡
913.散々な週末4 (sideシバ)
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家に帰ればシバがキッチンで包丁片手に食材を前に固まっていた。
そうか、今日はそこで固まったんだな、でもいつもと違ってダラダラと涙と鼻水が垂れ流しになっている。よっぽどショックだったと見える…
「ただいま、シバ?何をしてるんだ?私は休んでおくようにと言っただろう?
体調は大丈夫なのか?ほらっ…キッチンで立ってないでこっちのソファに座って!
晩御飯は簡単なものを買ってきたから、消化に良い物にはしたが、今のシバが食べれるものはあるかな?」
私の言葉に弾かれたようにこちらに顔を向けて、その表情からは安堵が見えて…どれだけ心配していたんだ…
少しだけ可哀想なことをしてしまったと反省してしまう。飛びつくみたいに抱きついてきたシバをしっかりと抱きしめてソファに座らせていく。
「ゔゔぇぇ…ばずだーしゃん!ごかいだから…俺はあのアマと何もじでないからぁ!!」
アマって…どんだけあのキティさんを嫌っているのかが伺える。
確かにあの人はかなり酷いが…
シバが残していた弁当の卵焼きからは幻覚剤が検出された。
シバには毒と混乱という状態異常として効いてしまったみたいだが…
かなりキツイ薬らしく、散乱する恐れもあるような物で、シバがすくに吐き戻してくれてよかった。このような毒物を人に食べさせるなど明らかな違法行為だろう
「ははっ、そんなことわかってるよ?
シバは嵌められただけだろう?ちゃんと理解しているよ?
あのキティって職員はなかなかだな…
ふふっ、まったく、私のシバに手を出したことは許せないなぁ…」
「ゔゔぇぇ…バスターしゃん、よかった…俺っ、捨てられるっておもっだぁ…俺は本当にバスターしゃんだけだから!」
そんなこと言われなくても、シバは体全体で私への気持ちを表してくれるじゃないか!
可愛いシバに手を出したことはもちろん許せないし、相応の報復をさせてもらうが…
ただ、今回はシバにも、少し腹が立っている。
「なぁシバ?お前の私へのに気持ちを疑ったことはないし、シバが浮気なんてしないって心から信じてるよ…ただっ、何を人からもらったものをひょいひょい食べてるんだ?」
「えっ?バスターさん…あのっ、…怒ってますよね?」
「あぁ、怒ってるよ、なぁシバ、冒険者のときだったら親しくもない人からの物は口に入れたか?入れないよなぁ?
危ないって私がしっかりと教えたもんな…
ならなんで、アマなんて呼んでる者がよこした食べ物を口に入れたんだ?」
「あのっ…ごめんなさい、俺は…周りの目とか気になっちゃって…」
「そうだな、内勤だと気になるよな…
周りとの調和は内勤では大事なことだよ
でも、内勤でも冒険者のときみたいに、いや…それ以上に信頼する人以外から貰った物は食べてはダメだぞ!
今回みたいにお前を陥れようとするやつは内勤になってもいるんだからな?本当に…心配するじゃないか!」
シバがまだうるうる目で私に抱きつきながら見上げているから、鼻をピンっと人差し指で強めに弾いてやる…
「ぷぎゅっ…ごめんなさい、気をつけます。
俺は内勤だから気が緩んでた…
冒険者のときより危険が少なくて、平和ボケしてたんだ
あんなアマがよこした弁当なら冒険者のときなら問答無用でゴミ箱にダンクしてたし、まず俺の弁当を盗られたときにひっ捕まえて叩き倒してた。俺も悪かったんだ…」
「ふふっ…わかればいいよ、今後は気をつけるんだぞ?あぁ…違ったか、こういうときはもう二度としないようにお仕置きをするんだったかな?」
私の言葉にシバの目がまん丸になって、毛がブワリっと開いていく…驚いているな、でも今回は私も怒っているから、少しくらいはお仕置きしてもいいよな?
そうか、今日はそこで固まったんだな、でもいつもと違ってダラダラと涙と鼻水が垂れ流しになっている。よっぽどショックだったと見える…
「ただいま、シバ?何をしてるんだ?私は休んでおくようにと言っただろう?
体調は大丈夫なのか?ほらっ…キッチンで立ってないでこっちのソファに座って!
晩御飯は簡単なものを買ってきたから、消化に良い物にはしたが、今のシバが食べれるものはあるかな?」
私の言葉に弾かれたようにこちらに顔を向けて、その表情からは安堵が見えて…どれだけ心配していたんだ…
少しだけ可哀想なことをしてしまったと反省してしまう。飛びつくみたいに抱きついてきたシバをしっかりと抱きしめてソファに座らせていく。
「ゔゔぇぇ…ばずだーしゃん!ごかいだから…俺はあのアマと何もじでないからぁ!!」
アマって…どんだけあのキティさんを嫌っているのかが伺える。
確かにあの人はかなり酷いが…
シバが残していた弁当の卵焼きからは幻覚剤が検出された。
シバには毒と混乱という状態異常として効いてしまったみたいだが…
かなりキツイ薬らしく、散乱する恐れもあるような物で、シバがすくに吐き戻してくれてよかった。このような毒物を人に食べさせるなど明らかな違法行為だろう
「ははっ、そんなことわかってるよ?
シバは嵌められただけだろう?ちゃんと理解しているよ?
あのキティって職員はなかなかだな…
ふふっ、まったく、私のシバに手を出したことは許せないなぁ…」
「ゔゔぇぇ…バスターしゃん、よかった…俺っ、捨てられるっておもっだぁ…俺は本当にバスターしゃんだけだから!」
そんなこと言われなくても、シバは体全体で私への気持ちを表してくれるじゃないか!
可愛いシバに手を出したことはもちろん許せないし、相応の報復をさせてもらうが…
ただ、今回はシバにも、少し腹が立っている。
「なぁシバ?お前の私へのに気持ちを疑ったことはないし、シバが浮気なんてしないって心から信じてるよ…ただっ、何を人からもらったものをひょいひょい食べてるんだ?」
「えっ?バスターさん…あのっ、…怒ってますよね?」
「あぁ、怒ってるよ、なぁシバ、冒険者のときだったら親しくもない人からの物は口に入れたか?入れないよなぁ?
危ないって私がしっかりと教えたもんな…
ならなんで、アマなんて呼んでる者がよこした食べ物を口に入れたんだ?」
「あのっ…ごめんなさい、俺は…周りの目とか気になっちゃって…」
「そうだな、内勤だと気になるよな…
周りとの調和は内勤では大事なことだよ
でも、内勤でも冒険者のときみたいに、いや…それ以上に信頼する人以外から貰った物は食べてはダメだぞ!
今回みたいにお前を陥れようとするやつは内勤になってもいるんだからな?本当に…心配するじゃないか!」
シバがまだうるうる目で私に抱きつきながら見上げているから、鼻をピンっと人差し指で強めに弾いてやる…
「ぷぎゅっ…ごめんなさい、気をつけます。
俺は内勤だから気が緩んでた…
冒険者のときより危険が少なくて、平和ボケしてたんだ
あんなアマがよこした弁当なら冒険者のときなら問答無用でゴミ箱にダンクしてたし、まず俺の弁当を盗られたときにひっ捕まえて叩き倒してた。俺も悪かったんだ…」
「ふふっ…わかればいいよ、今後は気をつけるんだぞ?あぁ…違ったか、こういうときはもう二度としないようにお仕置きをするんだったかな?」
私の言葉にシバの目がまん丸になって、毛がブワリっと開いていく…驚いているな、でも今回は私も怒っているから、少しくらいはお仕置きしてもいいよな?
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