夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

文字の大きさ
917 / 1,164
31.番う軌跡

913.散々な週末4 (sideシバ)

しおりを挟む
家に帰ればシバがキッチンで包丁片手に食材を前に固まっていた。
そうか、今日はそこで固まったんだな、でもいつもと違ってダラダラと涙と鼻水が垂れ流しになっている。よっぽどショックだったと見える…


「ただいま、シバ?何をしてるんだ?私は休んでおくようにと言っただろう?
体調は大丈夫なのか?ほらっ…キッチンで立ってないでこっちのソファに座って!
晩御飯は簡単なものを買ってきたから、消化に良い物にはしたが、今のシバが食べれるものはあるかな?」


私の言葉に弾かれたようにこちらに顔を向けて、その表情からは安堵が見えて…どれだけ心配していたんだ…
少しだけ可哀想なことをしてしまったと反省してしまう。飛びつくみたいに抱きついてきたシバをしっかりと抱きしめてソファに座らせていく。


「ゔゔぇぇ…ばずだーしゃん!ごかいだから…俺はあのアマと何もじでないからぁ!!」


アマ・・って…どんだけあのキティさんを嫌っているのかが伺える。
確かにあの人はかなり酷いが…
シバが残していた弁当の卵焼きからは幻覚剤が検出された。

シバには毒と混乱という状態異常として効いてしまったみたいだが…
かなりキツイ薬らしく、散乱する恐れもあるような物で、シバがすくに吐き戻してくれてよかった。このような毒物を人に食べさせるなど明らかな違法行為だろう


「ははっ、そんなことわかってるよ?
シバは嵌められただけだろう?ちゃんと理解しているよ?
あのキティって職員はなかなかだな…
ふふっ、まったく、私のシバに手を出したことは許せないなぁ…」

「ゔゔぇぇ…バスターしゃん、よかった…俺っ、捨てられるっておもっだぁ…俺は本当にバスターしゃんだけだから!」


そんなこと言われなくても、シバは体全体で私への気持ちを表してくれるじゃないか!
可愛いシバに手を出したことはもちろん許せないし、相応の報復をさせてもらうが…
ただ、今回はシバにも、少し腹が立っている。


「なぁシバ?お前の私へのに気持ちを疑ったことはないし、シバが浮気なんてしないって心から信じてるよ…ただっ、何を人からもらったものをひょいひょい食べてるんだ?」

「えっ?バスターさん…あのっ、…怒ってますよね?」

「あぁ、怒ってるよ、なぁシバ、冒険者のときだったら親しくもない人からの物は口に入れたか?入れないよなぁ?
危ないって私がしっかりと教えたもんな…
ならなんで、アマ・・なんて呼んでる者がよこした食べ物を口に入れたんだ?」

「あのっ…ごめんなさい、俺は…周りの目とか気になっちゃって…」

「そうだな、内勤だと気になるよな…
周りとの調和は内勤では大事なことだよ
でも、内勤でも冒険者のときみたいに、いや…それ以上に信頼する人以外から貰った物は食べてはダメだぞ!
今回みたいにお前を陥れようとするやつは内勤になってもいるんだからな?本当に…心配するじゃないか!」


シバがまだうるうる目で私に抱きつきながら見上げているから、鼻をピンっと人差し指で強めに弾いてやる…


「ぷぎゅっ…ごめんなさい、気をつけます。
俺は内勤だから気が緩んでた…
冒険者のときより危険が少なくて、平和ボケしてたんだ
あんなアマがよこした弁当なら冒険者のときなら問答無用でゴミ箱にダンクしてたし、まず俺の弁当を盗られたときにひっ捕まえて叩き倒してた。俺も悪かったんだ…」

「ふふっ…わかればいいよ、今後は気をつけるんだぞ?あぁ…違ったか、こういうときはもう二度としないようにお仕置きをするんだったかな?」


私の言葉にシバの目がまん丸になって、毛がブワリっと開いていく…驚いているな、でも今回は私も怒っているから、少しくらいはお仕置きしてもいいよな?
しおりを挟む
感想 237

あなたにおすすめの小説

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

処理中です...