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32.亀裂
963.救助 2 (sideバスター)
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「たぶんカズマだろうな、魔法封じの薬を使われても無理矢理に転移魔法を使ったんだろうね…はぁ、考えただけでも痛そう…
そんなに遠くまでは飛べないだろうから、どこかに潜んでるんだと思います。倉庫とか潜めそうなところを重点的に探してください!」
アキラさんが人狼族達に指示をだす。
アブさんとラダさんも程なくして捕まり、側にはヌキさんが意識のない状態で見つかった。
クソみたいな奴らだが、心配する昔仲間の命までは取れなかったらしい
犯人への怒りより、今はシバが見つからない焦りの方が大きくて、大丈夫だ、もう危機は去っているのだから、ただ見つからないだけで…
「失礼します!探している被害者と見られる二人が見つかったのですが…そのっ、興奮していて、俺たちでは近づけそうになくて…手をだせなくて」
「何を言っているのですか?とりあえず二人の体調が心配です。アキラ、バスターさん、行きましょう!」
殺風景に置かれた埃を被った机や棚や椅子達、そんな物置の机の下に二人は潜んでいて、そのシバの姿を見たときには息が止まるかと思った。
必死に体制を低くして下からの血走った目で睨みつけている。耳はピンと後ろに伸ばし歯を剥いているのだろうが、それはほとんどマズルガードで見えていない
後ろ手に縛られて体制もろくに保てないのに、手を出そうとする人狼を顔を素早く向ける身振りと、ゔゔぅっと唸る声だけで威嚇をしていて…
シバは必死になのだろう、味方か敵かすらわからないほど興奮していて、こちらの呼び掛けにすら反応はしない、そのシバの後ろにはちらりと汚れた白衣の銀髪が見える。
シバは必死にカズマさんを守ろうとしていて、必死に戦っていて、それは見ている側の胸を締め付けるような光景で、無駄だとわかっていながらも必死に抗っている姿で
「シバっ!!」
気づけば人狼達が見守っている中から、飛び出して、シバを抱きしめていた。
シバは必死に顔を振って足で私の腹や足を蹴ってくる。口を塞いでいるマズルガードに手を伸ばして外しにかかるが、なかなか革のベルトが外れない
「バスターさん!それはいけません、危険過ぎますよ!今はシバさんは…」
ダーク様の静止の声も無視してシバからマズルガードを剥ぎ取れば、首にガツンッとした衝撃を感じる。
「シバ…はぁ、ほらっもう大丈夫だから、頑張ったな、シバはよく頑張った!もう大丈夫だからな…」
シバの歯が私の首に食い込んでいるのを感じる。一瞬で相手を倒すために頸動脈を食いちぎる気だったのだろう、いい判断だ
まだ荒い息で血走った目で私の首に噛みついているシバを、そのまま頭や頬を優しく撫でていく
「ほらっ大丈夫だろう?もう終わったんだよ…シバはよく頑張った!偉かったな…」
「ゔゔぅ…ばずだぁーじゃんだ、ばずだぁーじゃん!ゔゔあぁぁ、俺…俺…バスターさんに会いたがった、ずっとバスターさんに!うわぁぁ!!」
「あぁ、私も会いたかったよ、ずっと淋しくて不安で死んでしまいそうだったよ、シバよかった…」
俺に噛みつきながら黒々とした目からポロポロと涙が溢れていった。シバは私に抱きしめられながら声を出して泣いていく、後から後から溢れる涙を親指で拭ってやる。私の目からも自然とポロリと涙が溢れてしまって…
早くシバの手の拘束も解いてやらないといけないし、怪我の状況も確認しないといけないのに、シバを抱きしめる手はどうしても放せなくて、シバを抱きしめながら二人でボロボロと泣きあっていた。
そんなに遠くまでは飛べないだろうから、どこかに潜んでるんだと思います。倉庫とか潜めそうなところを重点的に探してください!」
アキラさんが人狼族達に指示をだす。
アブさんとラダさんも程なくして捕まり、側にはヌキさんが意識のない状態で見つかった。
クソみたいな奴らだが、心配する昔仲間の命までは取れなかったらしい
犯人への怒りより、今はシバが見つからない焦りの方が大きくて、大丈夫だ、もう危機は去っているのだから、ただ見つからないだけで…
「失礼します!探している被害者と見られる二人が見つかったのですが…そのっ、興奮していて、俺たちでは近づけそうになくて…手をだせなくて」
「何を言っているのですか?とりあえず二人の体調が心配です。アキラ、バスターさん、行きましょう!」
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必死に体制を低くして下からの血走った目で睨みつけている。耳はピンと後ろに伸ばし歯を剥いているのだろうが、それはほとんどマズルガードで見えていない
後ろ手に縛られて体制もろくに保てないのに、手を出そうとする人狼を顔を素早く向ける身振りと、ゔゔぅっと唸る声だけで威嚇をしていて…
シバは必死になのだろう、味方か敵かすらわからないほど興奮していて、こちらの呼び掛けにすら反応はしない、そのシバの後ろにはちらりと汚れた白衣の銀髪が見える。
シバは必死にカズマさんを守ろうとしていて、必死に戦っていて、それは見ている側の胸を締め付けるような光景で、無駄だとわかっていながらも必死に抗っている姿で
「シバっ!!」
気づけば人狼達が見守っている中から、飛び出して、シバを抱きしめていた。
シバは必死に顔を振って足で私の腹や足を蹴ってくる。口を塞いでいるマズルガードに手を伸ばして外しにかかるが、なかなか革のベルトが外れない
「バスターさん!それはいけません、危険過ぎますよ!今はシバさんは…」
ダーク様の静止の声も無視してシバからマズルガードを剥ぎ取れば、首にガツンッとした衝撃を感じる。
「シバ…はぁ、ほらっもう大丈夫だから、頑張ったな、シバはよく頑張った!もう大丈夫だからな…」
シバの歯が私の首に食い込んでいるのを感じる。一瞬で相手を倒すために頸動脈を食いちぎる気だったのだろう、いい判断だ
まだ荒い息で血走った目で私の首に噛みついているシバを、そのまま頭や頬を優しく撫でていく
「ほらっ大丈夫だろう?もう終わったんだよ…シバはよく頑張った!偉かったな…」
「ゔゔぅ…ばずだぁーじゃんだ、ばずだぁーじゃん!ゔゔあぁぁ、俺…俺…バスターさんに会いたがった、ずっとバスターさんに!うわぁぁ!!」
「あぁ、私も会いたかったよ、ずっと淋しくて不安で死んでしまいそうだったよ、シバよかった…」
俺に噛みつきながら黒々とした目からポロポロと涙が溢れていった。シバは私に抱きしめられながら声を出して泣いていく、後から後から溢れる涙を親指で拭ってやる。私の目からも自然とポロリと涙が溢れてしまって…
早くシバの手の拘束も解いてやらないといけないし、怪我の状況も確認しないといけないのに、シバを抱きしめる手はどうしても放せなくて、シバを抱きしめながら二人でボロボロと泣きあっていた。
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