夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ 一番綺麗な私を 2 (sideシバ) §§

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Ms.ウィッチの部屋に突入していく、カズマさんとシノダ教授がかけてくれた防塵防煙魔法が大変にありがたい!
アキラさんの暗視ポーションもしっかりと効いていて、ほどなくして床に倒れているMs.ウィッチは見つかったけどその姿に皆が固まっている。俺だって固まりたいけど、ここはまだ危険だから早めに行動しなきゃ!


「とりあえずMs.ウィッチを外へ運んで、バスターさんの捜索を続けます!」

「あぁ…シバさんか、ふふっすまないねぇ…下手こいちまったよ、バスターさんはたぶん吹き飛ばされて、あの壁のところにいるよ…アイタタ、もう少し優しく動かしておくれよ…」


体のでかい元戦士のコーチに抱き上げられて、意識を取り戻したMs.ウィッチが指を指した先には、瓦礫が山のようにあって、あの下にいるの!
普段のバスターさんだったらこれくらいの瓦礫なら片手で払いのけるだろうし、まず潰されることなんかないだろう…

普段ではありえないことに、一抹の不安を感じながら瓦礫を俺の切り裂きで払い除けていけば、そこには姿は普段とはまったく違うけど、俺には一目でわかった、バスターさんがいた…でも、これは…ヤバい!


「バスターさん、発見!急いで搬送する。怪我をしてる。これは、Ms.ウィッチより酷い…先に行ってカズマさんに連絡を!ダーク様に搬送する。急いでくれ!!」


俺はバスターさんを抱きかかえると、まだ煙が充満する部屋から大急ぎで退避した。

この状態のバスターさんはいったいどれくらい防御力があるのだろうか?
足の向きも手の向きもおかしい、これは完全に折れてる。脇腹からはどす黒い血が滴るように溢れていいる。俺が抱きかかえてもピクリともしないし、呼吸も早いのに浅くて…
早く、早くダーク様へ見せないと、これは本当に死んでしまう!


「シバさん、所長さんが怪我って…
っってこれが所長さん?嘘っ!でもこれはマズイね…アキラ、師匠、どうしましょう?」

「とりあえず服を脱がせて、ハイポーションで大きな傷を塞ごう、脇腹からかなり出血している。この量は、出血性ショックも心配だ!
ダークには連絡がいってるから、カズマは寝た状態で転移できるように座標を合わせて」

「これはマズイね…普段のバスターさんに比べたら防御力が桁違いに低い、とりあえず抗生物質と鎮痛剤、止血剤を投与するよ、できれば転移しながらしたいが、カズマ君、私も一緒に転移はできるかな?」

「一人なら大丈夫です。座標も合わせました。ハイポーションも転移しながら処置しましょう、悪いけどアキラとシバさんは定員オーバーだ、後で迎えに来るから、師匠、飛びます!」


すぐに駆けて来てくれた三人がバスターさんの様子を見て目をむく、それでも迅速にバスターさんを囲んで処置をしてくれている。
俺はそんな三人にバスターさんを預けて、少し離れたところから見守ることしかできなくて…


「シバさん…大丈夫ですよ!バスターさんは強いですから、大丈夫です!
震えていますね…とりあえず、ここの指揮は谷口さんに任せて、あちらで休んみましょう?」

カズマさんの転移魔法でバスターさんが運ばれるのを見守って、もうなんだか体が動かせなくなってしまって、呆然と立ち尽くしていた。アキラさんが声に自分の体がカタカタと小さく震えていることに気づく
情けない…本来ならバスターさんがいない今、副所長の俺が指揮をとらないといけないのに…


「シバさんは立派でした。バスターさんを助け出すまでずっと冷静に指揮をしていました。
大丈夫です…あとは僕達に任せてください、カズマが迎えに来たらすぐにバスターさんのところに行きましょうね?
後のことは考えなくていいですから…バスターさんにずっと付いていてあげてください」

「はいっ…ありがとうございます。」


アキラさんの言葉がありがた過ぎて、涙がこみ上げてくる。もう俺にできることは、ただただバスターさんが助かることを願うだけだった。
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