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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 28 (sideシバ) §§
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「Ms.ウィッチ…貴方はもしかして、魔法式を隠蔽していたのですか?この魔法をわざと解除していなかったんですか?」
アキラさんの静かな怒気を含んだ言葉に俺も理解していく、Ms.ウィッチはこの魔法を解除したくなかったの?それって…
「もしかして、この魔法を解除したらMs.ウィッチも元の年齢に戻るってことですか?バスターさんだけじゃなくて…」
「そうだね、魔法の解除っていうのは一回発動した分の魔法の効果を完全に取り去るってイメージかな、人によって解除したりしなかったりは選択できないんだよ…」
シノダ教授が俺の呟くような疑問を補足するように応えてくださる。それよりも早く俺はMs.ウィッチへの怒りで胸がムカムカして、体が震えだしてきていた。
「Ms.ウィッチ…どういうことですか?わざと隠してたの!バスターさんがどれだけこの状態を苦しんだか…早く解除してください!
そしたら元のバスターさんに戻れるんですよね?」
「嫌よ!!そしたら私はまたしわくちゃのババァに逆戻りじゃない、この魔法はまだなんで発動できたか、なんで成功したかもわかってない奇跡の魔法なのよ!私はこの美しいままの私でいたいの!」
「はぁぁ?ふっっざけんな!!
バスターさんは巻き込まれて、怪我して、死にかけて…更に今からスキルや能力すら手放そうとしている!貴方のその欲求のために…そんなの絶対に許せない!!」
俺の怒鳴り声に威嚇のスキルが混じりだすのを感じる。それでもそんな身勝手が許されるわけがない、何よりも俺の大事なバスターさんが不遇に扱われるのが許せない…歯を向き喉からゔゔぅぅっと唸り声が響いていく…
「はっ?何?その顔は…私とやろうっていうの?可愛いワンコのシバ公が私に嚙みつくっていうのかい?
ははっ…面白いねぇ?やれるもんならやってみな!いいわ、私を殺したらこの魔法はすぐに解除されるわよ?やったらいいじゃないかい!」
煽るようなMs.ウィッチの言葉に、頭の血管が切れそうになる…
Ms.ウィッチには勝てるか?今のMs.ウィッチを睨むように観察する。このMs.ウィッチは…元のMs.ウィッチよりも…弱い!よし、イケル!!
ヴアヴァァァ!!!?
「やめて…シバっ…やめてよ…そんなの、私はしてほしくない…」
俺が完全に臨戦態勢になりかけたところを、バスターさんが震える体で抱きしめてくれる。きっとさっきの俺の威嚇を浴びて麻痺を起こしかけてて、うまく動けないのだろう…それでも震える手で俺に抱きついて、慰めるみたいに背中の毛を撫でて…
「私はいいから…シバが言ったんだよ?私が私ならそれでいいって、シバが愛してくれるなら、あんな防御力もスキルもいらない、私に必要なのはシバだけだから…」
「ううっ…バスターさん、貴方はなんでそうやってすぐに我慢しちゃうの!
だってあの防御力は貴方が痛みに耐えて手に入れたモノでしょ?バスターさんのスキルだって…アレらは貴方が受けてきた大き過ぎる苦痛の対価でしょ!」
「でもいい…アレはそんな大事なモノじゃないから、悪い子の私の罰に付いてきたオマケだから…私はシバがいてくれたらそれで十分だから…」
「貴方は…またそんなことを言って…」
あんなにいい子のバスターさんは悪い子なわけがないてしょ?不遇な境遇で虐待されてたからでしょ?バスターさんは何一つ悪くないのに…
今回だって、バスターさんは100%被害者なのに、それでもバスターさんはMs.ウィッチを庇って自分が我慢をしてしまう
「それでも…バスターさん、俺がそれじゃ我慢ならないんですよ!!」
考えろ…Ms.ウィッチを痛めつけて無理矢理に解除させることも、ましてや存在自体を消すこともバスターさんが良しとしないなら、どうやったらMs.ウィッチを動かせられるか…それならっ…Ms.ウィッチなら
アキラさんの静かな怒気を含んだ言葉に俺も理解していく、Ms.ウィッチはこの魔法を解除したくなかったの?それって…
「もしかして、この魔法を解除したらMs.ウィッチも元の年齢に戻るってことですか?バスターさんだけじゃなくて…」
「そうだね、魔法の解除っていうのは一回発動した分の魔法の効果を完全に取り去るってイメージかな、人によって解除したりしなかったりは選択できないんだよ…」
シノダ教授が俺の呟くような疑問を補足するように応えてくださる。それよりも早く俺はMs.ウィッチへの怒りで胸がムカムカして、体が震えだしてきていた。
「Ms.ウィッチ…どういうことですか?わざと隠してたの!バスターさんがどれだけこの状態を苦しんだか…早く解除してください!
そしたら元のバスターさんに戻れるんですよね?」
「嫌よ!!そしたら私はまたしわくちゃのババァに逆戻りじゃない、この魔法はまだなんで発動できたか、なんで成功したかもわかってない奇跡の魔法なのよ!私はこの美しいままの私でいたいの!」
「はぁぁ?ふっっざけんな!!
バスターさんは巻き込まれて、怪我して、死にかけて…更に今からスキルや能力すら手放そうとしている!貴方のその欲求のために…そんなの絶対に許せない!!」
俺の怒鳴り声に威嚇のスキルが混じりだすのを感じる。それでもそんな身勝手が許されるわけがない、何よりも俺の大事なバスターさんが不遇に扱われるのが許せない…歯を向き喉からゔゔぅぅっと唸り声が響いていく…
「はっ?何?その顔は…私とやろうっていうの?可愛いワンコのシバ公が私に嚙みつくっていうのかい?
ははっ…面白いねぇ?やれるもんならやってみな!いいわ、私を殺したらこの魔法はすぐに解除されるわよ?やったらいいじゃないかい!」
煽るようなMs.ウィッチの言葉に、頭の血管が切れそうになる…
Ms.ウィッチには勝てるか?今のMs.ウィッチを睨むように観察する。このMs.ウィッチは…元のMs.ウィッチよりも…弱い!よし、イケル!!
ヴアヴァァァ!!!?
「やめて…シバっ…やめてよ…そんなの、私はしてほしくない…」
俺が完全に臨戦態勢になりかけたところを、バスターさんが震える体で抱きしめてくれる。きっとさっきの俺の威嚇を浴びて麻痺を起こしかけてて、うまく動けないのだろう…それでも震える手で俺に抱きついて、慰めるみたいに背中の毛を撫でて…
「私はいいから…シバが言ったんだよ?私が私ならそれでいいって、シバが愛してくれるなら、あんな防御力もスキルもいらない、私に必要なのはシバだけだから…」
「ううっ…バスターさん、貴方はなんでそうやってすぐに我慢しちゃうの!
だってあの防御力は貴方が痛みに耐えて手に入れたモノでしょ?バスターさんのスキルだって…アレらは貴方が受けてきた大き過ぎる苦痛の対価でしょ!」
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