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君は誰よりも美しい(7)
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冬馬が貸し出してくれた着物は、淡藤色の生地に、鳳凰が手折られた花の枝を咥えている模様だった。
この図案は「花喰い鳥」と呼ばれており、ササン朝ペルシアに起源のある吉祥文様である。天平時代に中国から伝来し、日本では馴染み深い鶴と松の枝に変化したのだが、この布地を染め上げた友禅職人は、中国の鳳凰を採用したらしかった。
繊細かつ優美でありながら、どこか妖しさの漂う模様である。
帯は象牙色で花菱柄が織り込まれていた。
「淡藤色がよくお似合いだ」
「あつらえたみたいにピッタリ」
菊乃はうんうんと頷き、冬馬の背を勢いよく叩いた。
「こんな辛気臭いところじゃなくて、写真は外で撮った方がいいでしょう。寺町もいいけど、兼六園とか、東茶屋ありなんて映えるんじゃないかしら?」
「ああ、それはいい。真琴さんの婚約者の方も喜ばれるでしょう」
真琴としても菊乃に冬馬との会話を聞かれたくはないので、この提案は渡りに船で「お願いします」と頭を下げた。
その後タクシーで兼六園に向かったのだが、近辺には散策向けの小道がいくつもあり、両脇の並木の緑や花、木漏れ日が気持ちよかった。兼六園ほど観光客もなくゆっくりできる。
冬馬は花水木の木の下にあるベンチや、見栄えのする木陰などを見つけると、真琴に声を掛けて写真を撮ってくれた。
小説だけではなく撮影もなかなかの腕前らしく、見せてもらったカメラの写真の着物姿は、いつも鏡で見る自分だとは思えないほど美しかった。
「うーん、どれも奇跡の一枚ですね。さすが文化財レベルの着物……」
「真琴さんはいつもこう見えますよ」
「あ、あはは……。ありがとうございます」
また冗談かもしれないので、話半分に聞いておいた。
いずれにせよ、せっかく綺麗にしてもらったのに、薫に見せられないのが残念だった。去年までなら「ほらほら、スマホばっかりじゃなくてこの写真見て見て! お義姉ちゃん美人でしょおおお!?」などとふざけられたのだが――
「後でデータでお渡ししましょうか。こちらで写真にして送ってもいいですよ」
「ありがとうございます。永久保存にしておきます」
冬馬はくすくすと笑いながら、「少し休みましょうか」と、道の先にある茶屋に目を向けた。
明治時代の旅館を改装した建物らしく、古色蒼然とした一木造の看板に心惹かれる。一階は和風カフェ兼土産物屋、二階はレストランになっているらしい。
軒先にはパラソル代わりに赤い和傘が広げられ、同じ色の布の敷かれたベンチが置かれていた。小道の青々とした木々が目に入り気持ちがいい。
「せっかくですから、ここにしましょうか」
横に並んで腰掛けると、早速小紋姿の店員がやって来た。それぞれ抹茶と和菓子を頼んだのち、「今日はありがとうございました」と礼を述べる。
「いい記念になりました。苦しいかなって覚悟していたんですけど、意外にそうでもなくて驚きました。これなら先生がいつも着物なのも納得です」
冬馬は白鼠色の羽織と同色の着物に、花紺青に胡粉色の献上柄の入った帯を締めている。春らしく粋な色の組み合わせだった。
「そう言っていただけるとありがたい。洋服も悪くないのですが、どうも私は和服のほうが落ち着きまして。昔から着ているからでしょうね」
他愛もない世間話を続けながら、どう話を切り出したものかと悩む。現当主の冬馬が高柳家のタブーを、そう簡単に明かすとも思えなかった。
しかし、密かに探るのは難しい。冬馬以外に伝手はないのだから。なら、正攻法で行くしかないと覚悟を決めた。
店員が盆に腕にいそいそとやって来て、注文の品を置いて立ち去るタイミングを見計らう。
「高柳先生、突然申し訳ありません。白岩月子と薫を知っていますか?」
月子と薫はあえて旧姓で呼んだ。
白を切られるかと身構えていたが、冬馬は目をわずかに見開きながら、
「なぜ真琴さんが月子さんと薫君をご存知なのですか?」
、と二人の存在をあっさりと認めた。
少々拍子抜けしつつ身分を明かすと、「そうですか。薫君のお義姉さんだったんですか」と溜め息を吐く。
「驚きました。薫君と同じ姓だなとは思ったのですが、まさか身内の方だったとは。義理の姉妹がいるとは弁護士から聞いていたのですが、失礼ながら真琴さんのお名前は忘れておりました」
「弁護士?」
なぜ弁護士が登場するのだろうと首を傾げる。
「おや、薫君から聞いていませんか? 一昨年父の春継が亡くなった際、遺言で薫君にも遺産の一部が渡ったんです」
「えっ……」
さすがに金額は伏せられたが、少なくないのだとは予想できた。
「父も死に際になってようやく許す気になったんでしょうか」
冬馬は抹茶を一口飲み風に揺れる青葉を見上げた。
「もう関係者は薫君以外亡くなっていますから、今更高柳家の恥だと隠したところで意味がない。それに、真琴さんには薫君の出生について知る権利があるでしょう。薫君をずっと育てて来たのですから。本来それは我々の役目だったはずでした」
昔別れた恋人を思い出すかのように、目を細めて真琴の知らない月子について語り始める。
「月子さんは身寄りがなく施設出身だったのですが、なんらかのトラブルがあったらしく、十五でそこを飛び出したようです。とはいっても、まだ中学を卒業したばかりの、保護者もないほんの子どもに過ぎません。一夜の宿もなく路頭に迷っていたところを、私の父が住み込みの家政婦として雇ったんです」
月子の想像以上の過酷な人生に真琴は息を呑んだ。
「ところが、月子さんは魅力的な女性だったからか、兄が恋に落ちてしまいましてね。月子さんも兄を憎からず思っていたらしい。二人は父に結婚の許しを得ようとしました。父はすでに兄の許嫁を見繕っていたので当然大反対です。結局兄は家よりも月子さんを選び、二人でこの街を出て行きました」
「そんなことが……」
なるほど、夏柊は勘当されていたのだ。これである程度の説明はついた。
しかし、どうも納得できない。
(それって薫が私に隠しておくほどのことなの?)
格差のある恋愛も、結婚も、勘当もよく聞く話である。
まだ何かあるはずだと口を開きかけたその時、和装バッグのスマートフォンから呼び出し音が鳴り響いた。慌てて手を突っ込んで取り出し、画面に目を落としてぎょっとする。
(薫!?)
冬馬に「ちょっと電話してきます」と断り、店の裏に回って通話ボタンを押すと、「真琴? 今どこだ?」と少し掠れた声が聞こえた。
なんでも修習で近くまで来たので、マンションに立ち寄ったのだが、真琴が不在だったので不審に思ったらしい。
早鐘を打つ心臓を宥めつつ嘘を捻り出す。
「新しいスーパーができて、そこに買い物に行ってて……」
『……そうか。ならいいけど、暗くなる前に帰るんだ』
「うん、ごめんね。今日はやっぱり遅くなりそう?」
『なるべく一次会で帰る。でも、九時前にはならないだろうな』
何度も帰宅するよう念押しをされ、数分後にようやく電話は切れた。
どっと疲れを覚えながらも、冬馬のもとに戻り隣に腰掛ける。
「お知り合いからですか?」
「はい、そんなもので……」
すっかり冷めた抹茶の碗を手に取り立て続けに二口飲む。そして、舌先に違和感を覚えて濃緑の水面を見下ろした。
(……? お茶、なんだか苦い……?)
、とはいえ、普段飲まない抹茶の味などわからない。そんなものなのだろうと思い、真琴は和菓子を口に入れると、最後の一滴まで残さず飲み干したのだった。
この図案は「花喰い鳥」と呼ばれており、ササン朝ペルシアに起源のある吉祥文様である。天平時代に中国から伝来し、日本では馴染み深い鶴と松の枝に変化したのだが、この布地を染め上げた友禅職人は、中国の鳳凰を採用したらしかった。
繊細かつ優美でありながら、どこか妖しさの漂う模様である。
帯は象牙色で花菱柄が織り込まれていた。
「淡藤色がよくお似合いだ」
「あつらえたみたいにピッタリ」
菊乃はうんうんと頷き、冬馬の背を勢いよく叩いた。
「こんな辛気臭いところじゃなくて、写真は外で撮った方がいいでしょう。寺町もいいけど、兼六園とか、東茶屋ありなんて映えるんじゃないかしら?」
「ああ、それはいい。真琴さんの婚約者の方も喜ばれるでしょう」
真琴としても菊乃に冬馬との会話を聞かれたくはないので、この提案は渡りに船で「お願いします」と頭を下げた。
その後タクシーで兼六園に向かったのだが、近辺には散策向けの小道がいくつもあり、両脇の並木の緑や花、木漏れ日が気持ちよかった。兼六園ほど観光客もなくゆっくりできる。
冬馬は花水木の木の下にあるベンチや、見栄えのする木陰などを見つけると、真琴に声を掛けて写真を撮ってくれた。
小説だけではなく撮影もなかなかの腕前らしく、見せてもらったカメラの写真の着物姿は、いつも鏡で見る自分だとは思えないほど美しかった。
「うーん、どれも奇跡の一枚ですね。さすが文化財レベルの着物……」
「真琴さんはいつもこう見えますよ」
「あ、あはは……。ありがとうございます」
また冗談かもしれないので、話半分に聞いておいた。
いずれにせよ、せっかく綺麗にしてもらったのに、薫に見せられないのが残念だった。去年までなら「ほらほら、スマホばっかりじゃなくてこの写真見て見て! お義姉ちゃん美人でしょおおお!?」などとふざけられたのだが――
「後でデータでお渡ししましょうか。こちらで写真にして送ってもいいですよ」
「ありがとうございます。永久保存にしておきます」
冬馬はくすくすと笑いながら、「少し休みましょうか」と、道の先にある茶屋に目を向けた。
明治時代の旅館を改装した建物らしく、古色蒼然とした一木造の看板に心惹かれる。一階は和風カフェ兼土産物屋、二階はレストランになっているらしい。
軒先にはパラソル代わりに赤い和傘が広げられ、同じ色の布の敷かれたベンチが置かれていた。小道の青々とした木々が目に入り気持ちがいい。
「せっかくですから、ここにしましょうか」
横に並んで腰掛けると、早速小紋姿の店員がやって来た。それぞれ抹茶と和菓子を頼んだのち、「今日はありがとうございました」と礼を述べる。
「いい記念になりました。苦しいかなって覚悟していたんですけど、意外にそうでもなくて驚きました。これなら先生がいつも着物なのも納得です」
冬馬は白鼠色の羽織と同色の着物に、花紺青に胡粉色の献上柄の入った帯を締めている。春らしく粋な色の組み合わせだった。
「そう言っていただけるとありがたい。洋服も悪くないのですが、どうも私は和服のほうが落ち着きまして。昔から着ているからでしょうね」
他愛もない世間話を続けながら、どう話を切り出したものかと悩む。現当主の冬馬が高柳家のタブーを、そう簡単に明かすとも思えなかった。
しかし、密かに探るのは難しい。冬馬以外に伝手はないのだから。なら、正攻法で行くしかないと覚悟を決めた。
店員が盆に腕にいそいそとやって来て、注文の品を置いて立ち去るタイミングを見計らう。
「高柳先生、突然申し訳ありません。白岩月子と薫を知っていますか?」
月子と薫はあえて旧姓で呼んだ。
白を切られるかと身構えていたが、冬馬は目をわずかに見開きながら、
「なぜ真琴さんが月子さんと薫君をご存知なのですか?」
、と二人の存在をあっさりと認めた。
少々拍子抜けしつつ身分を明かすと、「そうですか。薫君のお義姉さんだったんですか」と溜め息を吐く。
「驚きました。薫君と同じ姓だなとは思ったのですが、まさか身内の方だったとは。義理の姉妹がいるとは弁護士から聞いていたのですが、失礼ながら真琴さんのお名前は忘れておりました」
「弁護士?」
なぜ弁護士が登場するのだろうと首を傾げる。
「おや、薫君から聞いていませんか? 一昨年父の春継が亡くなった際、遺言で薫君にも遺産の一部が渡ったんです」
「えっ……」
さすがに金額は伏せられたが、少なくないのだとは予想できた。
「父も死に際になってようやく許す気になったんでしょうか」
冬馬は抹茶を一口飲み風に揺れる青葉を見上げた。
「もう関係者は薫君以外亡くなっていますから、今更高柳家の恥だと隠したところで意味がない。それに、真琴さんには薫君の出生について知る権利があるでしょう。薫君をずっと育てて来たのですから。本来それは我々の役目だったはずでした」
昔別れた恋人を思い出すかのように、目を細めて真琴の知らない月子について語り始める。
「月子さんは身寄りがなく施設出身だったのですが、なんらかのトラブルがあったらしく、十五でそこを飛び出したようです。とはいっても、まだ中学を卒業したばかりの、保護者もないほんの子どもに過ぎません。一夜の宿もなく路頭に迷っていたところを、私の父が住み込みの家政婦として雇ったんです」
月子の想像以上の過酷な人生に真琴は息を呑んだ。
「ところが、月子さんは魅力的な女性だったからか、兄が恋に落ちてしまいましてね。月子さんも兄を憎からず思っていたらしい。二人は父に結婚の許しを得ようとしました。父はすでに兄の許嫁を見繕っていたので当然大反対です。結局兄は家よりも月子さんを選び、二人でこの街を出て行きました」
「そんなことが……」
なるほど、夏柊は勘当されていたのだ。これである程度の説明はついた。
しかし、どうも納得できない。
(それって薫が私に隠しておくほどのことなの?)
格差のある恋愛も、結婚も、勘当もよく聞く話である。
まだ何かあるはずだと口を開きかけたその時、和装バッグのスマートフォンから呼び出し音が鳴り響いた。慌てて手を突っ込んで取り出し、画面に目を落としてぎょっとする。
(薫!?)
冬馬に「ちょっと電話してきます」と断り、店の裏に回って通話ボタンを押すと、「真琴? 今どこだ?」と少し掠れた声が聞こえた。
なんでも修習で近くまで来たので、マンションに立ち寄ったのだが、真琴が不在だったので不審に思ったらしい。
早鐘を打つ心臓を宥めつつ嘘を捻り出す。
「新しいスーパーができて、そこに買い物に行ってて……」
『……そうか。ならいいけど、暗くなる前に帰るんだ』
「うん、ごめんね。今日はやっぱり遅くなりそう?」
『なるべく一次会で帰る。でも、九時前にはならないだろうな』
何度も帰宅するよう念押しをされ、数分後にようやく電話は切れた。
どっと疲れを覚えながらも、冬馬のもとに戻り隣に腰掛ける。
「お知り合いからですか?」
「はい、そんなもので……」
すっかり冷めた抹茶の碗を手に取り立て続けに二口飲む。そして、舌先に違和感を覚えて濃緑の水面を見下ろした。
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