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囚われの騎士
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「……!?」
力強い腕にしっかりと抱き上げられ、頬が逞しい胸に触れる。
(――、あ、温かい……!?)
その青白い肌に、きちんと温度があることに驚いた。
返り血や、怪我をした味方を運ぶ時以外に他人の体温を感じたのも久々だった。
恐怖と同時に謎の陶酔が体内に湧くのを奇妙に感じていると、悪魔の手がレオンの体を乱暴にベッドの上に放った。
途端、天蓋についているカーテンが一斉に降りて閉まる。
レオンは暗くなったベッドの上で腰をにじらせながら後ずさった。
悪魔はベッドに片膝を落とした姿勢から微動だにしない。それなのに、そのトカゲのような白い尾だけが蛇のように布の上を這って近づいてきた。
「ひっ……」
レオンが本能的な嫌悪を感じて体をのけぞらせる。
だがそれは瞬く間に内腿に巻き付き、ズボンの上からがっちりとしがみつくように脚を縛めた。
「うぁっ、離せ……っ!」
「暴れんな。怖がってたら入るもんも入らねえ。命までとりゃしねえよ、少し俺の血を入れてやるだけだ」
ブルブルと震える内腿に、針に刺されたような小さな痛みが走った。
そこから何かが流れ込み、途端に――まるで魂の一部が抜けていくかのように、目の前の悪魔に対する恐怖心と警戒心が心の中から消えていく。
全身の震えが止まり、幾らか落ち着いた。怖いものは怖いが、感覚と視界が薄ぼんやりとして、逃げようとする気が起こらない。
親友への罪悪感、死体をそのままにして逃げ出すことは出来ないという義務感、それともやはり悪魔の術か――自分でも理由がよく分からないまま、レオンは悪魔の前で抵抗を止めた。
「――脱いで、全裸になれ」
突然に命令される。
――嫌だ。ありえないと思うのに、抵抗する気力を奪われているレオンは素直にその言葉に従っていた。
物心ついてから、全裸を誰かに見せたことなど一度もない。
冷や汗で張り付くシャツを脱ぎ、濡れた胸筋を見せる。
鍛え抜いた彫刻のような腹筋と白い肌に悪魔の視線が吸い付く。
一枚一枚脱いでベッドの上掛けに落として行くにつれ、羞恥心が高まり、最後下着一枚になった時には、まるで拷問を受けているような錯覚に陥った。
「……っ」
顔を真っ赤にしてそむけながら、手がどうしても股布を留めてる紐を引けないでいると、カインがベッドを軋ませて近づき、レオンの胸を強く押して倒した。
耳元に唇を寄せられ、吹き込むように囁かれる。
「普通そこまで恥ずかしがるか……? その様子だと自慰もしたことねぇよな。分かるか、ほら、自分でする……オナニー」
あまりにも直接的に聞かれ、耳まで真っ赤にして首を振る。
「子供扱いするな、自涜は知ってる……っ! だが、そんな罪深いことは……許されないという意味で……習ったんだ……っ」
耳元で淫猥な単語を弄される辱めに、体の内側がドクドクと脈打つように疼き、耐えきれずに顔を両手で覆う。
「……勘弁してくれ、耳に息が……おかしくなりそうだ……っ」
距離が近すぎる。熱い息にも、耳朶に微かに唇が触れている感触にもゾクゾクして耐えられない。
物心ついた時から、興味を持つのも罪だと言われ、ずっと蓋をしてきた恥ずべきもの。
それを無理やり目の前にぶら下げられる、耐えがたい屈辱感。
更に、それに何故か、甘い陶酔が混じるのが尚、恐ろしい――。
「――潔癖のくせに変にそそるなぁ、お前……あいつに同情するぜ」
突然、舌がぬるっと耳穴に挿入された。
「ひぃ……っ」
そのまま中を舐め回され、音と異物感に悲鳴をあげている内に、下着を素早く取り去られた。
「……!? 」
「へぇ、お前たちは下の毛も全部剃るのが習慣なんだな。そんでこっちのほうは……さっすが、新品。剥けてねえ上にすっげえ綺麗な色」
言葉に視線を下にすると、とても信じ難い光景が目に飛び込んだ。
悪魔の長い指が、物心ついてから誰にも触らせた事のない秘部に触れている。
「や、やめろ……っ! そんな場所に触れるな……っ」
「うるせえ」
手の平がまだ柔らかなそこの皮膚に纏い付き、ゆっくりと上下し始める。
初めての他人の手の感触。
「……あっ」
喉から甘い呻きが漏れ、思わず口を片手で塞ぐ。
悪魔と触れている箇所が全て熱い。全てから、蜜のような疼きが流れ込んでくる。
もっともっと、肌を触れさせたい。この悪魔に両脚を絡めて、触れている部分を最大限に増やしたい……。
(何故そんな罪深いことを考えている!? 悪魔に心まで服従するな!)
心の中の理性が抗う。
それなのに、その悪魔――カインの手の中でその場所はどんどん充血してゆく。
勃起して、ドロドロの透明な涙を流して、媚を売っている。
こんな気持ちいいことは生まれて初めてだ、だから、もっとして欲しいと……。
「お前なあ、可愛い息子を放って置きすぎだぞ。ほら、ここ、所どころ皮がくっついちまってるじゃねえか」
「あうぅ……っ!」
括れの部分をトントンと指先で叩かれ、電流が流れたように腰が跳ね上がる。
「安心しろ、痛くねえように大人にしてやる」
しゅるっと音がして、悪魔の蛇のような白い尾の先が空中に持ち上がった。
悪魔の手が、レオンの屹立した陰茎をがっちりと掴む。
その、痛いほど皮が引っ張られている頭頂部をぐっと真上に向けられた。
「何を……っ!」
動くことも出来ない状態で、亀頭にカインの白い尾の先端が近づく。
あと少しで触れる、という所まで来た所で、その先端から細い針が飛び出た。
「ひいっ……」
敏感な粘膜を針を刺されるという、生理的な恐怖に真っ青になる。
「おい、萎えるな。剥けねえだろが」
悪魔がずけずけと勝手なことを言い、乱暴にペニスを扱いた。
だが、レオンは次々と起こるショックに茫然自失状態で、最早体の感覚が脳に届かない。
「仕方ねえな」
カインは舌打ちし、背中を支えるようにレオンの上半身を引き上げた。
「!? ……ん……っ」
怯えるように開いた震える唇を、強引な接吻が襲う。
唇に対する接触は勿論、その先に起きたことが清純な騎士には信じられなかった。
長い舌がぬるりと唇の内側に入ってきて、戸惑っている自分の舌に絡みつき、愛撫するように吸う。
熱の塊のような粘膜の器官が、ざらりとした味蕾を擦り合わせ、滑らかな上顎を擽り、敏感な歯列の付け根を辿って、喉奥に唾液を流し込む。
まるで甘美な味を、初めての赤子に教え込むように丁寧に、悪魔の舌がレオンの唇に口付けの快楽を教え込んで行く。
「……ん……う……」
徐々にまた恐怖が後退し、触れている場所から融けるようなキスの性感をより深く受け入れる為に、レオンは目を閉じた。
いつの間にかまた勃起していたペニスの根元に、細い針を刺されたような感覚が走る。
しかし騎士はビクンと腰を震わせただけで口付けに集中した。
力強い腕にしっかりと抱き上げられ、頬が逞しい胸に触れる。
(――、あ、温かい……!?)
その青白い肌に、きちんと温度があることに驚いた。
返り血や、怪我をした味方を運ぶ時以外に他人の体温を感じたのも久々だった。
恐怖と同時に謎の陶酔が体内に湧くのを奇妙に感じていると、悪魔の手がレオンの体を乱暴にベッドの上に放った。
途端、天蓋についているカーテンが一斉に降りて閉まる。
レオンは暗くなったベッドの上で腰をにじらせながら後ずさった。
悪魔はベッドに片膝を落とした姿勢から微動だにしない。それなのに、そのトカゲのような白い尾だけが蛇のように布の上を這って近づいてきた。
「ひっ……」
レオンが本能的な嫌悪を感じて体をのけぞらせる。
だがそれは瞬く間に内腿に巻き付き、ズボンの上からがっちりとしがみつくように脚を縛めた。
「うぁっ、離せ……っ!」
「暴れんな。怖がってたら入るもんも入らねえ。命までとりゃしねえよ、少し俺の血を入れてやるだけだ」
ブルブルと震える内腿に、針に刺されたような小さな痛みが走った。
そこから何かが流れ込み、途端に――まるで魂の一部が抜けていくかのように、目の前の悪魔に対する恐怖心と警戒心が心の中から消えていく。
全身の震えが止まり、幾らか落ち着いた。怖いものは怖いが、感覚と視界が薄ぼんやりとして、逃げようとする気が起こらない。
親友への罪悪感、死体をそのままにして逃げ出すことは出来ないという義務感、それともやはり悪魔の術か――自分でも理由がよく分からないまま、レオンは悪魔の前で抵抗を止めた。
「――脱いで、全裸になれ」
突然に命令される。
――嫌だ。ありえないと思うのに、抵抗する気力を奪われているレオンは素直にその言葉に従っていた。
物心ついてから、全裸を誰かに見せたことなど一度もない。
冷や汗で張り付くシャツを脱ぎ、濡れた胸筋を見せる。
鍛え抜いた彫刻のような腹筋と白い肌に悪魔の視線が吸い付く。
一枚一枚脱いでベッドの上掛けに落として行くにつれ、羞恥心が高まり、最後下着一枚になった時には、まるで拷問を受けているような錯覚に陥った。
「……っ」
顔を真っ赤にしてそむけながら、手がどうしても股布を留めてる紐を引けないでいると、カインがベッドを軋ませて近づき、レオンの胸を強く押して倒した。
耳元に唇を寄せられ、吹き込むように囁かれる。
「普通そこまで恥ずかしがるか……? その様子だと自慰もしたことねぇよな。分かるか、ほら、自分でする……オナニー」
あまりにも直接的に聞かれ、耳まで真っ赤にして首を振る。
「子供扱いするな、自涜は知ってる……っ! だが、そんな罪深いことは……許されないという意味で……習ったんだ……っ」
耳元で淫猥な単語を弄される辱めに、体の内側がドクドクと脈打つように疼き、耐えきれずに顔を両手で覆う。
「……勘弁してくれ、耳に息が……おかしくなりそうだ……っ」
距離が近すぎる。熱い息にも、耳朶に微かに唇が触れている感触にもゾクゾクして耐えられない。
物心ついた時から、興味を持つのも罪だと言われ、ずっと蓋をしてきた恥ずべきもの。
それを無理やり目の前にぶら下げられる、耐えがたい屈辱感。
更に、それに何故か、甘い陶酔が混じるのが尚、恐ろしい――。
「――潔癖のくせに変にそそるなぁ、お前……あいつに同情するぜ」
突然、舌がぬるっと耳穴に挿入された。
「ひぃ……っ」
そのまま中を舐め回され、音と異物感に悲鳴をあげている内に、下着を素早く取り去られた。
「……!? 」
「へぇ、お前たちは下の毛も全部剃るのが習慣なんだな。そんでこっちのほうは……さっすが、新品。剥けてねえ上にすっげえ綺麗な色」
言葉に視線を下にすると、とても信じ難い光景が目に飛び込んだ。
悪魔の長い指が、物心ついてから誰にも触らせた事のない秘部に触れている。
「や、やめろ……っ! そんな場所に触れるな……っ」
「うるせえ」
手の平がまだ柔らかなそこの皮膚に纏い付き、ゆっくりと上下し始める。
初めての他人の手の感触。
「……あっ」
喉から甘い呻きが漏れ、思わず口を片手で塞ぐ。
悪魔と触れている箇所が全て熱い。全てから、蜜のような疼きが流れ込んでくる。
もっともっと、肌を触れさせたい。この悪魔に両脚を絡めて、触れている部分を最大限に増やしたい……。
(何故そんな罪深いことを考えている!? 悪魔に心まで服従するな!)
心の中の理性が抗う。
それなのに、その悪魔――カインの手の中でその場所はどんどん充血してゆく。
勃起して、ドロドロの透明な涙を流して、媚を売っている。
こんな気持ちいいことは生まれて初めてだ、だから、もっとして欲しいと……。
「お前なあ、可愛い息子を放って置きすぎだぞ。ほら、ここ、所どころ皮がくっついちまってるじゃねえか」
「あうぅ……っ!」
括れの部分をトントンと指先で叩かれ、電流が流れたように腰が跳ね上がる。
「安心しろ、痛くねえように大人にしてやる」
しゅるっと音がして、悪魔の蛇のような白い尾の先が空中に持ち上がった。
悪魔の手が、レオンの屹立した陰茎をがっちりと掴む。
その、痛いほど皮が引っ張られている頭頂部をぐっと真上に向けられた。
「何を……っ!」
動くことも出来ない状態で、亀頭にカインの白い尾の先端が近づく。
あと少しで触れる、という所まで来た所で、その先端から細い針が飛び出た。
「ひいっ……」
敏感な粘膜を針を刺されるという、生理的な恐怖に真っ青になる。
「おい、萎えるな。剥けねえだろが」
悪魔がずけずけと勝手なことを言い、乱暴にペニスを扱いた。
だが、レオンは次々と起こるショックに茫然自失状態で、最早体の感覚が脳に届かない。
「仕方ねえな」
カインは舌打ちし、背中を支えるようにレオンの上半身を引き上げた。
「!? ……ん……っ」
怯えるように開いた震える唇を、強引な接吻が襲う。
唇に対する接触は勿論、その先に起きたことが清純な騎士には信じられなかった。
長い舌がぬるりと唇の内側に入ってきて、戸惑っている自分の舌に絡みつき、愛撫するように吸う。
熱の塊のような粘膜の器官が、ざらりとした味蕾を擦り合わせ、滑らかな上顎を擽り、敏感な歯列の付け根を辿って、喉奥に唾液を流し込む。
まるで甘美な味を、初めての赤子に教え込むように丁寧に、悪魔の舌がレオンの唇に口付けの快楽を教え込んで行く。
「……ん……う……」
徐々にまた恐怖が後退し、触れている場所から融けるようなキスの性感をより深く受け入れる為に、レオンは目を閉じた。
いつの間にかまた勃起していたペニスの根元に、細い針を刺されたような感覚が走る。
しかし騎士はビクンと腰を震わせただけで口付けに集中した。
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