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貴公子と騎士
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翌朝太陽が昇り、気が付けば、やはりカインはどこにもいなかった。
二度目の交わりから、彼とは夜にしか会ったことがない。
長い独りきりの生活の中で、カインだけがまるで古い友人かのようにごく気まぐれにやって来てはレオンを辱しめ、犯して去っていく。
特に闇が深くなる新月の時は比較的よくやって来た。
もしかしたら彼に関する全てが自分の見る淫らな悪夢で、あの悪魔はこの世に実在しない幻なのではないかとすら思う。
そんな風に考えてしまうくらい、近頃、一人になった時のレオンは堪え難いほど孤独だった。
エルカーズに行くにしても、もし一人でも誰か志を共にする連れがいれば、どんなに良かっただろうと思う。
カインは仕方がないが、例えばアレクスのような、気心の知れた人間が側に居てくれたなら――。
しかしそれは叶わぬ望みだった。
今までの旅で同行者が全く居なかった訳ではない。
ある国の傭兵の集団に入り込み、一兵士として生活していた事もある。
しかしこの体のことがバレてしまうと、すぐに不穏な噂を立てられ、とてもそこには居られなくなってしまった。
たまたま暫くの間上手くいっていた時には、カインと性交しているのを人に見られ、その夜の内に逃亡せざるを得ない事になったこともあった。
恐らくあれはわざと見せつけたのだと思う――何故かよく分からないが、何かにつけて彼はレオンが他人と慣れ合うことを嫌うのだ。
人にあんな姿を見られるなど、以前なら死んでしまいたい程の屈辱のはずだ。なのに、あまりに長い時を過ごすと鈍感になってしまうのか、恐ろしいことに自分は今も生きている。
けれど、そろそろ疲れてきた。
何しろ心は老人と同じだけの時間を超えている。
悪魔以外と深く交わることもないから、その間胸を割って話したのはカインだけ。
当然だが結婚もせず、子も作らず、友人も一人もいない。知り合いも皆死んだか、死に掛けの老人で、自分だと名乗って会いに行くことも叶わない。
ひたすら怪物と戦い続けて、いつ来るのか分からない悪魔と交わって快楽に溺れる、ただそれだけの人生を百年――。
だからこそ、この長年の戦いに区切りを付けたい。
レオンはその思いだけを執念に変えて、生きる柱としていた。
カインと過ごした夜が明けた後、レオンは宿屋を出ると、ヴォーダンの村で馬と古いエルカーズの地図、その他長旅に必要な食料や日用品を調達した。
森へ入りエルカーズへ向かうと話すと、長老は随分心配してくれ、農夫たちは別れを惜しんでくれた。
こんな束の間の心の交流が、今までどれほど自分を救ってくれただろう。
彼らの為にも恐怖の日々を終わらせたいと決意を新たにする。
長旅では馬の負担になる重い鎧は村人に預け、レオンは軽装の旅装束であの森の入口へと再び向かった。
荒れ野に馬を走らせ、エルカーズの北側の国境の森が見えて来る。
森には多くの魔物化したエルカーズ人達がうろついていると噂で、普通の人間なら誰も近づかない場所だ。
昔、通商が盛んだった時代の名残で、森の中には旧い街道が通っているという。
その街道跡に出ることが出来れば、それを辿り、王都ヴァーリまで数週間で辿りつくことが出来るはずだ。
行きがけ、レオンはあの牛頭の男を殺したブナの大木の下に立った。
元に戻った男の死体はあの時、木の根元に埋めてある。
そこへ祈りを捧げた後、レオンはその背後に広がる暗い森へ視線を送った。
村に近い場所はあの死んだ男の縄張りだったのか、昼間の内は特に魔物の気配はない。
馬に跨り直し、木々の間に分け入ってゆく。
ひやりとした空気が頬を撫で、太陽の木漏れ日が足元に落ちる。
森はただ静かだ。
馬の踏む朽木の下から這い出る虫の気配、獣や鳥達の動く音はするが、人らしきものの姿は全く見かけない。
慣れた孤独を噛みしめながら唇を引き結び、馬を休み休み歩かせていると、そのうちすっかりあたりが暗くなってきた。
レオンは日が沈み切る前に、馬を休め、乾いた枝を集め始めた。
少し開けた場所を探し、集めた薪に火打ち石と火口を使って炎を起こす。
こうしたことも慣れたものだ。
一人きりで乾燥したパンと固い干し肉を噛んで味気ない夕食を終わらせ、馬につないだ荷物から毛布を取り出す。
枯葉を集めてその上に布を敷くと、具合のいいベッドになった。
まだ寒さが厳しくない今の季節の内に決断出来たことに自己満足し、その上に横になって目を閉じる。
だが、なかなか眠りにつくことが出来なかった。
――昨夜久々にカインと一緒に居たせいだろうか。
閉じた瞼の裏で、彼の胸の温かさや、髪を撫でる手や、そんなものばかり思い出してしまう。
この地獄のような孤独に自分を陥れたうえに、決してレオンの志を理解しようとしない冷酷な相手のことを、何故大切な旅の初日に思い出してしまうのだろう。
自分が情けなくて堪らなかった。
こんな弱い人間が、一体これから王都へ行って何が出来るというのだろう。
けれどもう後戻りは出来ない。
焚火がパチパチと乾いた音を立てている。
夜行性の危険な動物は炎を避ける。もしも二人以上いれば交代で火の番をすることが出来るが、レオンは一人で、浅い眠りを細切れにとりながら危険な夜を過ごすしかない。
悶々としたまま永遠のようにも思える長い時間が過ぎてゆく。
それでも肉体に溜まった疲労のお陰で、ようやく眠気に襲われ始めた頃――。
獣の吠えるような声が微かに耳に届き、レオンはビクリとして体を起き上がらせた。
それは幾つも重なっているように聞こえ、しかも野生の獣のそれとは明らかに異なっている。
――魔物。
確信し、繋いでいる馬の傍へと移動した。
馬は気配で危険を察知しているのか、落ち着かない様子で首を何度も振って鼻を鳴らしている。
「どう、どう……大丈夫だ。俺が守ってやる」
腰に佩いた剣を抜き、襲撃に備える。
やがて、前方の木々の間から獰猛な唸りを伴った大きな影が見え隠れし始めた。
(来る……)
固唾を呑み、馬を繋いでいる大木に背を守るように預ける。
『……オレダヂ……ナワバリ……入ル……ゴロス……』
ほとんど聞き取ることの出来ないエルカーズの言葉が耳に届く。
構えた瞬間、暗闇から葉擦れの音を立てて二匹の魔物が同時に飛び出し、レオンを襲った。
木枝の間から落ちる星明かりで一瞬見えたその化け物の風体は、狼の頭を持ち、体はエルカーズの下級兵士の装束を纏った人狼だ。
理性はとうに失っているのか剣などは持っておらず、こちらの肉に噛みつこうと次々と飛びかかって来る。
レオンは素早く反応して左右から来る攻撃を除け、相手の急所を冷静に見極めた。
一匹目は首元を袈裟懸けに切り、二匹目は胸を刺し貫く。
凄まじい叫び声がほぼ同時に上がり、足元に人狼が重なるように倒れた。
あたりが一瞬シンと静かになる。
若い青年の姿になった2つの死体に痛ましい気持ちになり、意識を取られる。その瞬間、背後から肩を鋭い爪の生えた大きな手で掴まれ、羽交い絞めにされた。
「……っ!!」
背後に獣の生臭い息が吹きかけられ、肉には爪の食い込む強い痛みが走る。 間髪入れずに鳩尾に肘鉄を食らわせたが、剛毛と硬い筋肉に覆われた体躯は怯まない。
『グオオオッ!!』
人狼は短く吠えながら巨大な裂けた口を広げ、レオンの右腕に深く噛み付いた。
「うぐっ……!!」
ブチブチと筋の切られる音と悲惨な痛みに、筋肉まで達する傷だと分かった。
――ここまで深いと、すぐには治らない。
悟ると同時に剣が手から地面に落ちる。
狼は痛みに喘ぐレオンの体をうつ伏せに引き倒し、その上に馬乗りになった。
更にまだほかにも仲間がいるのか、別方向からも低い唸り声が聞こえて来る。
(まずい、首筋をやられる――)
絶体絶命を悟ったその瞬間。
ドッ、という謎の音と共に、背中に乗っていた人狼が声もなく体の上に倒れてきた。
「!?」
魔物の下から這い出して見れば、その左の背――心臓の位置に、長い矢が深々と刺さっている。
驚く間もなく、よく通る若い男の声が耳に飛んできた。
「――風下に走れ!」
二度目の交わりから、彼とは夜にしか会ったことがない。
長い独りきりの生活の中で、カインだけがまるで古い友人かのようにごく気まぐれにやって来てはレオンを辱しめ、犯して去っていく。
特に闇が深くなる新月の時は比較的よくやって来た。
もしかしたら彼に関する全てが自分の見る淫らな悪夢で、あの悪魔はこの世に実在しない幻なのではないかとすら思う。
そんな風に考えてしまうくらい、近頃、一人になった時のレオンは堪え難いほど孤独だった。
エルカーズに行くにしても、もし一人でも誰か志を共にする連れがいれば、どんなに良かっただろうと思う。
カインは仕方がないが、例えばアレクスのような、気心の知れた人間が側に居てくれたなら――。
しかしそれは叶わぬ望みだった。
今までの旅で同行者が全く居なかった訳ではない。
ある国の傭兵の集団に入り込み、一兵士として生活していた事もある。
しかしこの体のことがバレてしまうと、すぐに不穏な噂を立てられ、とてもそこには居られなくなってしまった。
たまたま暫くの間上手くいっていた時には、カインと性交しているのを人に見られ、その夜の内に逃亡せざるを得ない事になったこともあった。
恐らくあれはわざと見せつけたのだと思う――何故かよく分からないが、何かにつけて彼はレオンが他人と慣れ合うことを嫌うのだ。
人にあんな姿を見られるなど、以前なら死んでしまいたい程の屈辱のはずだ。なのに、あまりに長い時を過ごすと鈍感になってしまうのか、恐ろしいことに自分は今も生きている。
けれど、そろそろ疲れてきた。
何しろ心は老人と同じだけの時間を超えている。
悪魔以外と深く交わることもないから、その間胸を割って話したのはカインだけ。
当然だが結婚もせず、子も作らず、友人も一人もいない。知り合いも皆死んだか、死に掛けの老人で、自分だと名乗って会いに行くことも叶わない。
ひたすら怪物と戦い続けて、いつ来るのか分からない悪魔と交わって快楽に溺れる、ただそれだけの人生を百年――。
だからこそ、この長年の戦いに区切りを付けたい。
レオンはその思いだけを執念に変えて、生きる柱としていた。
カインと過ごした夜が明けた後、レオンは宿屋を出ると、ヴォーダンの村で馬と古いエルカーズの地図、その他長旅に必要な食料や日用品を調達した。
森へ入りエルカーズへ向かうと話すと、長老は随分心配してくれ、農夫たちは別れを惜しんでくれた。
こんな束の間の心の交流が、今までどれほど自分を救ってくれただろう。
彼らの為にも恐怖の日々を終わらせたいと決意を新たにする。
長旅では馬の負担になる重い鎧は村人に預け、レオンは軽装の旅装束であの森の入口へと再び向かった。
荒れ野に馬を走らせ、エルカーズの北側の国境の森が見えて来る。
森には多くの魔物化したエルカーズ人達がうろついていると噂で、普通の人間なら誰も近づかない場所だ。
昔、通商が盛んだった時代の名残で、森の中には旧い街道が通っているという。
その街道跡に出ることが出来れば、それを辿り、王都ヴァーリまで数週間で辿りつくことが出来るはずだ。
行きがけ、レオンはあの牛頭の男を殺したブナの大木の下に立った。
元に戻った男の死体はあの時、木の根元に埋めてある。
そこへ祈りを捧げた後、レオンはその背後に広がる暗い森へ視線を送った。
村に近い場所はあの死んだ男の縄張りだったのか、昼間の内は特に魔物の気配はない。
馬に跨り直し、木々の間に分け入ってゆく。
ひやりとした空気が頬を撫で、太陽の木漏れ日が足元に落ちる。
森はただ静かだ。
馬の踏む朽木の下から這い出る虫の気配、獣や鳥達の動く音はするが、人らしきものの姿は全く見かけない。
慣れた孤独を噛みしめながら唇を引き結び、馬を休み休み歩かせていると、そのうちすっかりあたりが暗くなってきた。
レオンは日が沈み切る前に、馬を休め、乾いた枝を集め始めた。
少し開けた場所を探し、集めた薪に火打ち石と火口を使って炎を起こす。
こうしたことも慣れたものだ。
一人きりで乾燥したパンと固い干し肉を噛んで味気ない夕食を終わらせ、馬につないだ荷物から毛布を取り出す。
枯葉を集めてその上に布を敷くと、具合のいいベッドになった。
まだ寒さが厳しくない今の季節の内に決断出来たことに自己満足し、その上に横になって目を閉じる。
だが、なかなか眠りにつくことが出来なかった。
――昨夜久々にカインと一緒に居たせいだろうか。
閉じた瞼の裏で、彼の胸の温かさや、髪を撫でる手や、そんなものばかり思い出してしまう。
この地獄のような孤独に自分を陥れたうえに、決してレオンの志を理解しようとしない冷酷な相手のことを、何故大切な旅の初日に思い出してしまうのだろう。
自分が情けなくて堪らなかった。
こんな弱い人間が、一体これから王都へ行って何が出来るというのだろう。
けれどもう後戻りは出来ない。
焚火がパチパチと乾いた音を立てている。
夜行性の危険な動物は炎を避ける。もしも二人以上いれば交代で火の番をすることが出来るが、レオンは一人で、浅い眠りを細切れにとりながら危険な夜を過ごすしかない。
悶々としたまま永遠のようにも思える長い時間が過ぎてゆく。
それでも肉体に溜まった疲労のお陰で、ようやく眠気に襲われ始めた頃――。
獣の吠えるような声が微かに耳に届き、レオンはビクリとして体を起き上がらせた。
それは幾つも重なっているように聞こえ、しかも野生の獣のそれとは明らかに異なっている。
――魔物。
確信し、繋いでいる馬の傍へと移動した。
馬は気配で危険を察知しているのか、落ち着かない様子で首を何度も振って鼻を鳴らしている。
「どう、どう……大丈夫だ。俺が守ってやる」
腰に佩いた剣を抜き、襲撃に備える。
やがて、前方の木々の間から獰猛な唸りを伴った大きな影が見え隠れし始めた。
(来る……)
固唾を呑み、馬を繋いでいる大木に背を守るように預ける。
『……オレダヂ……ナワバリ……入ル……ゴロス……』
ほとんど聞き取ることの出来ないエルカーズの言葉が耳に届く。
構えた瞬間、暗闇から葉擦れの音を立てて二匹の魔物が同時に飛び出し、レオンを襲った。
木枝の間から落ちる星明かりで一瞬見えたその化け物の風体は、狼の頭を持ち、体はエルカーズの下級兵士の装束を纏った人狼だ。
理性はとうに失っているのか剣などは持っておらず、こちらの肉に噛みつこうと次々と飛びかかって来る。
レオンは素早く反応して左右から来る攻撃を除け、相手の急所を冷静に見極めた。
一匹目は首元を袈裟懸けに切り、二匹目は胸を刺し貫く。
凄まじい叫び声がほぼ同時に上がり、足元に人狼が重なるように倒れた。
あたりが一瞬シンと静かになる。
若い青年の姿になった2つの死体に痛ましい気持ちになり、意識を取られる。その瞬間、背後から肩を鋭い爪の生えた大きな手で掴まれ、羽交い絞めにされた。
「……っ!!」
背後に獣の生臭い息が吹きかけられ、肉には爪の食い込む強い痛みが走る。 間髪入れずに鳩尾に肘鉄を食らわせたが、剛毛と硬い筋肉に覆われた体躯は怯まない。
『グオオオッ!!』
人狼は短く吠えながら巨大な裂けた口を広げ、レオンの右腕に深く噛み付いた。
「うぐっ……!!」
ブチブチと筋の切られる音と悲惨な痛みに、筋肉まで達する傷だと分かった。
――ここまで深いと、すぐには治らない。
悟ると同時に剣が手から地面に落ちる。
狼は痛みに喘ぐレオンの体をうつ伏せに引き倒し、その上に馬乗りになった。
更にまだほかにも仲間がいるのか、別方向からも低い唸り声が聞こえて来る。
(まずい、首筋をやられる――)
絶体絶命を悟ったその瞬間。
ドッ、という謎の音と共に、背中に乗っていた人狼が声もなく体の上に倒れてきた。
「!?」
魔物の下から這い出して見れば、その左の背――心臓の位置に、長い矢が深々と刺さっている。
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