聖騎士の盾

かすがみずほ@理想の結婚二巻発売中

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貴公子と騎士

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 これを見たら、オスカーが萎えてしまうかもしれない――そう思うのに、早くそこに触れて欲しいという欲情が止められず、とろんとしたヘイゼルの瞳で相手を見つめ、深く頷く。
 指で布を剥がれると、遮るもののない状態で濡れて反り返ったペニスが恋人の視線の前に曝された。
 あの貴公子のオスカーに、その曇りなく美しい緑の瞳に、自分の痴態を見られていると感じただけで、ブルブルと下腹を震わせてイってしまいそうになる。
「っ、……オスカー……っ」
 熱っぽい感情の溢れた瞳で見上げ、懸命に言葉を紡いで彼を誘う。
「……お前のも……っ」
 そう言ってオスカーの乗馬用のズボンにも指を掛け、慣れない手つきでそれを脱がせようと努力した。
「勃っているから、お前がやるのは難しいだろう」
 くすっと笑われて、オスカーが自分でリンネルのシャツを開き、ズボンの前をくつろげた。
 下着をずらして彼の体格に相応しい長大なペニスを空気に晒し、臍に付きそうな程勃ちあがりきった様を見せ付けられる。
(あれを、俺の中、に)
 キュンと腹の奥が疼くものの、何をどうすれば自分の中にそんな大きなものが入るのかさっぱり見当もつかない。
 カインも同じくらい大きいが、いつも尻尾で解され、濡れるように中を作り変えてから、十分に柔らかくヌルヌルになった所で入れられていた。
 人間とはどうしたらいいのか――途方に暮れていると、オスカーがくす、と喉を鳴らして笑い、レオンのチュニカの裾を持ち上げて頭を通すように脱がせ始めた。
「そう不安な顔をするな。痛がるような事はしない」
 どうやらオスカーの方が慣れているような態度で、少しホッとすると共に胸が痛む。
 ――男としたことがあるのか?
 そう尋ねたかったが、空気を悪くしそうで言えない。
 焦れている内に服も靴も全て脱がされ、生まれたままの姿にされていた。
 こんな、誰が通るかも分からないような野外で全裸になったことは無い。
 羞恥に困惑しながら毛布を引き寄せようとするが、その手を止められた。
「隠す必要はない、綺麗なのだから。……さあ、淫らに感じている恋人のお前を見せてくれ……」
 そう囁くと、オスカーがレオンの片脚を取り、足の指先を口に含んだ。
「ちょっ……お前」
 風呂にも入っていないそんな場所が綺麗な訳がないのに、オスカーの舌が指の間を一つ一つ丁寧に舐めて擽り、指先を順番に口に含んで、音を立ててしゃぶっていく。
 ねろねろと淫らに舌で舐られる感覚に、掴まれている足の先から震えが起き、下半身全体の甘い疼きが溜まっていく。
「そ、んな所っ、いいから……っ」
 懇願するが、止めて貰える気配は無かった。
 指先が濡れそぼると、今度は感じやすい土踏まずを何度も執拗に舐られ、その次は踝、脛と舌が這って行く。
「アッ……ァッ」
 少しずつ性器へと近づいていく刺激に、ゾクゾクと震えが止まらない。
 オスカーが少しずつ体勢を低くし、レオンの内腿に唇を這わせ、大きな音を立ててキスをする。
「ン……ッ!」
 彼の綺麗な蜜色の髪にペニスをさわさわと擦られながら、更に薄く敏感な皮膚に歯を立てて甘噛みされた。
「ハァッ、ァっ」
 性器はとろとろと涙をこぼして待っているのに、焦らされてビクビクと悶え苦しむ。
 相手はそのままそこを無視して、今度はレオンの割れた下腹に舌を這わせ始めた。
「あうぅ……っ」
 オスカーの頭が動くたびにその髪が感じやすい場所を擽る。
 胸筋の間を落ちた汗を舐めとられた後、そのまま舌が乳首をとらえ、大きな音を立てて強くしゃぶられた。
「アはぁ……あっ! オスカーっ……」
 もう少しでイってしまう――その寸前で、また乳首が離されて、二の腕を持ち上げるように掴まれ、汗の溜まった脇の下をざらりと舐め上げられる。
「ハァッ、はぅっ、あっ」
 そんな場所まで味わうように何度も舐られて、羞恥と快楽で体の芯がドロドロに溶けてゆく。
 焦らすような責めに、今にもイってしまいそうなのにイクことが出来ない寸前の快楽にずっと襲われ続けて、呼吸すらうまく出来ない。
「お願いだ……オスカー、頼む、イかせてくれ……っ」
 レオンの下腹を抱きかかえ、背中に舌を這わせ始めた相手に、羞恥に耐えながら懇願する。
 だが彼はレオンの背骨の窪みを一つ一つ舌で確かめながら薄く微笑むばかりだ。
 自分が彼の全身を舐り尽くすまでは、絶頂を許さないと言わんばかりに。
 ――セックスする時、いつも一度目はすぐに出てしまうのに。
 それを許されないことで全身の感度が徐々に上がり、果ては皮膚の全てが性器になってしまったかのように昂ぶっていくのが分かった。
 相手はまるでレオンの限界を分かっているかのように、絶妙のさじ加減で与える快楽を足したり引いたりして、一番気持ちのいい時間を引き延ばしている。
 四つん這いのような恰好で毛布を握りしめて背中への愛撫に耐えていると、今度は大きな手が尻肉を分けるように掴み、その狭い溝をも音を立てて舐め上げられた。
「ひぁあ……ッ!」
 舌がそこを何度も行き来してひとしきり濡らすと、次に後ろから双玉を唇に含まれ、下品な音を立ててしゃぶられ、転がされる。
 遂にかなりダイレクトになった刺激に、ヒクッヒクッと後孔が絞るようにうねり、過剰なほどに感じてしまうのを止められない。
 最初は抑えていた声もより高く淫らになり、遂には泣きじゃくるような悲鳴に近くなった。
「イキたいっ……っ、オスカーっ、もう許してくれ……イキたいぃ……っ!」
 全身を支配する甘く切ない煩悶に、見られていることも忘れ腰を淫らに揺らし、深緑色の毛布にドロドロに濡れたペニスを擦り付ける。
 その内に覆いかぶさるようにして背中を抱かれ、耳朶を噛みながら優しく囁かれた。
「そうやって、私の毛布を使って一人で慰めたのか……? レオン……」
 かあっと頬に熱が集まり、下腹に緊張が走る。
 途端、ギリギリを保っていた悦楽のタガが一気に外れ、まだ触れられてもいないペニスが遂に爆ぜてしまった。
「アぁっ! ああああァ……ッ!!」
 長時間全身に燻り続けていた快楽が、駆け抜けるように一気に激しく放出され、視界がチカチカする。
 下腹部がビクンビクンと痙攣するたび、ねっとりと濃い大量の精が毛布の上に溢れ飛んだ。
「悪かった……図星だとは思わなくて」
 オスカーが悪戯っぽく笑い、まだ余韻に震えているレオンのペニスの根元を優しく手の平で撫で下ろした。
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