聖騎士の盾

かすがみずほ@理想の結婚二巻発売中

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【続編・神々の祭日】貴公子と王都

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 炎のような怒りに燃えている彼の瞳が近付き、荒々しく唇を奪われる。
「っンう……」
 久々のキスを拒み切れず、唇を僅かに開いた途端に喉奥まで蹂躙を許してしまった。
「んぐ、うゥっ……」
 噛み付くように深く貪られ、口の中を彼の熱と唾液で満たされる幸福感を思い出させられる。
 ――これが欲しくて堪らなかったのだということも。
 ヒクヒクとペニスが充血して疼き、意志に反し、身体中が相手を求めて開こうとする。
 口付けを奪われながらオスカーの逞しい肉体が迫り、衣服を通して体温が密着した。
 圧迫されるように身体が強く石壁に押し付けられ、その手が身体の線を強く擦りながら降りる。
「っぁあ……っ!」
 布越しの温もりと手の感触が堪らなくて、背中が仰け反り、濡れた唇が外れた。
 切ない悦びに身がよじれて、触れられているだけで達してしまいそうだ。
 そしてその手が乱暴にズボンの前立てに掛けられると、レオンは激しく動揺して首を振った。
「ッはァ……っ!  なっ、こんな場所で何考えてっ……っ」
 叫んだ声は無視されて、尻の下まで下着ごとそれが激しく掴み下ろされる。
 ぶるんとペニスが跳ね、キスだけでそこが恥ずかしい程いきり立って濡れているのをルビー色の瞳に見下ろされた。
「いっ、いやだ……っ、こ、こんな場所では……っ」
 路地裏には酒場の男たちの声が響いてくる。
 どうにか彼の身体を押し返そうとするが、腕に力が入らない。
「イヤ……? 可愛い私のレオン、お前の心はずっと『早く抱け』とせがんでいるのに……」
 その男らしい顔立ちに浮かんだ笑顔が今は恐ろしい。
 オスカーの指がレオンの股座の間に差し込まれ、陰嚢を掴んできた。
 裏側を確かめるように二つの球をその綺麗な指先で転がされ、淫らな触診に下腹部がブルブルと震える。
「ふっ、ゥンっ……」
「精液が溜まって、張っているぞ……」
 指摘されて羞恥に頬が熱くなる。
 当たり前だ。もう、我慢が既に限界を超えて久しいのだから――。
 娼館にいったなどと、すぐにバレる詰まらない嘘をついてしまった事を後悔する。
 玉の裏側を更に指先でくすぐるように弄ばれて、堪え難い性感にブルブルと腰が震え始めた。
「んふぁ……ッ、そっ、それはぁっ……」
 やめて欲しいのに、続けて欲しい。
 心が引き裂かれながらも、彼の手に性器をなすりつけてしまう。
 もっと、もっと、イくまで――と。
 だが恋人はレオンの性感のツボを知り尽くしていて、決定的な快楽を与えてはくれない。
「『こんな場所』でオネダリしているのはどちらだ……?」
「ねっ、ねだってなんかないぃ……っ」
 口では必死に否定するが、その声は淫らに甘い。
 玉裏から更に後ろに指先が遡り、蟻の門渡りからその裏にある快楽の中枢を指の腹で圧迫され、後孔の疼きがヒクヒクと止まらなくなる。
「あぁぁっ! 出る、出そうだからぁ……っ」
 ペニスの先から透明な涙がこぼれ落ち、ダラダラと止まらない。
 そんなレオンの様子を熱を含んだ視線で観察しながら、オスカーはレオンの火照った体から手を引いた。
「さあ、尻をこちらに向けろ。雌犬のように尻を突き出して、いつも私を誘う時のように……」
 乱れた蜜色の金髪を掻きあげ、オスカーが挑発する。
 レオンは息を乱しながら強情に首を振った。
「嫌だっ、絶対……っ! ……大体、その姿では抱かないと自分で言っていたくせに……!」
 オスカーが眉を吊り上げ、肘が強く掴まれた。
 強引に身体を操られ、壁の方を向かされる。
 火照った頬とペニスに冷たくゴツゴツした切石の断面が押し付けられた。
「あうっ……っ」
 そんな刺激すら今は飢えた身体を苛む。
 背後で衣擦れの音がして、オスカーが自分の下衣をずらし、凶暴なほどに怒張した雄を取り出すのが視界の端に入った。
 ――まさか、本当にするつもりか。
 心も体も準備ができないまま、足先が浮くほど腰を強く両手で掴まれて持ち上げられ、尻の狭間に真っ赤に膨張した亀頭が押し付けられた。
「う……そ……あぁあ……ッ……!!」
 尻を突き出した形で、ミチミチと穴が強引に開かれて行く。
 熱を持った長大な雄が肉襞を押し拡げて中を犯している事を実感した途端、レオンは悦びに痙攣しながら壁に向かって白い体液を射精していた。
「は、ぁ……っ、あ……っ!」
 痛みと苦しさに吐き出す息にも甘さが混じり、情けなくて涙が出る。
 毎晩これが欲しくて狂いそうだった――。
「……入れられただけで射精したのか? 私の騎士は本当にふしだらだな……」
 グッグッと中を拡げるように腰を進められながら、揶揄を含んだ言葉を投げ付けられる。
 彼を受け入れた粘膜は嬉しそうに痙攣し、吸い付くようにその形を確かめる。
 声も姿も全く違うが、「それ」だけは毎晩のように慣れ親しんだ恋人の形をしていることを確信して、また激しい快感が全身を襲った。
 飢えきった肉襞が久々の逢瀬に歓喜し、キュウキュウとよじれて彼に吸い付き歓迎する。
「はぁっ、アッ! んっ、くぅっ」
 狭い路地裏に自分の恥ずかしい喘ぎ声が響き、誰かに見られたらどうしようと思うのに、止められない。
「こんな体で女を抱いたなどと……下手な嘘も大概にしろ……!」
「くふぁっ……!」
 ズプッと最奥まで突き込まれながら、耳元で囁かれる。
「……お前、気づいていたか? お前の体は私に慣れすぎて、最近は中を刺さなくても、女のように濡れるようになっているんだぞ」
「……!」
 尻たぶを両手で掴んで広げられ、わざとグチョッグチョッと水音をさせながら激しく出し入れを繰り返される。
「ぁ……うそ……俺のっ、中っ……!」
 タラタラと太腿を体液が伝い、ペニスを受け入れている場所が恥ずかしい程に濡れそぼっている事を自覚させられる。
 こんなに体を変えられているなんて、気付いていなかった。自分の肉体も魂も全てがカインに馴染み、彼の形を完璧に覚え、更に自らの穴を浅ましい雌に変えるほどとは。
 身も心も悲しいほど一途に彼を愛していることを自覚させられ、犯されながら涙が溢れてきて止まらない。
「さあ、正直に言え……! 何故、お前は嘘を吐いた……!」
 後ろから羽交い締めに抱き締められて小刻みに奥を愛され、涙交じりの甘い喘ぎの中で自白を促される。
「っア、あの店のっ、前を通ったときっ……お前が中にいると聞いて……っ、寂しくて、辛くて……っ!」
「――ッ……。……俺が、信じられなかったのかよ……っ」
 背後から聞こえた悔しさの混じる声は久々に聴く恋人のそれで、また身体の奥がキュウンと熱く昂り、ひと突きごとに絶頂するような感覚が止まらなくなった。
 つま先立ちで壁にすがって尻を突き出し、前後に揺れる淫猥な動きで一番気持ちのいい場所をペニスに擦り付ける。
「っ、ハァッ……あッ、っだ、だってお前はっ、俺に、冷たいのにっ、俺ばっかり、こんなっ、好きでっ……はぁぁっ、いくっ、カインっ、っ好き、…んあっ、も、……っ……む、無理、ぁ、アぁ……っ!」 
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